暫く東京にいた。
先週土曜日の早朝、スマホが知らせて来たのは義兄の訃報だった。
2ヶ月前に会った時には、春に遊びに来ると言っていたのだが。
75歳。
家族が覚悟をする間もない突然の死だった。
翌日の便で東京へ。
コロナ禍で当たり前になった家族葬。
姉はそのつもりだったが、儀礼的に知らせた会社の関係者から話しが広がり、とんでもないことに。
コロナ前程ではないが、コロナ禍で喘いでいた葬儀業界を喜ばせる程度には膨れ上がった。
通夜、葬儀と慌ただしく過ぎて行く。
遺族はベルトコンベアーに乗せられ型通りのセレモニーを粛々とこなすだけ。
悲しみに暮れる間も、疲れを感じる間もなく時は流れて行く。
葬儀が大変なのは葬儀が終わってから。
様々な手続きに遺族は翻弄されることになる。
葬儀の夜にはシアトルの姉もようやく到着。
息子や孫たちと賑やかな夜となった。
姉はまだ暫く一緒にいる。
パワフルな姉がいる間は、悲しみも寄りつかないだろう。