約60年ぶりの「平成の大遷宮」が5月に斎行された、出雲大社方面へ旅行に行ってきました。
出発は羽田空港から。
いま出雲は大遷宮、縁結び、パワースポット等のブームが重なっているためか、普通は梅雨時の旅行閑散期のはずですが、飛行機は満席でした。
わずか1時間20分程度で出雲空港に到着します。昔は鉄道で1日がかり、もしくは夜行で来るしかなかったですが、便利になったものです。
まずは空港連絡バスで松江市内へ。本日宿泊する松江しんじ湖温泉「一畑ホテル」で荷物を預け、松江市内観光に向かいます。
街中を歩いていると、早速猫を発見。
体の汚れ具合から見ると、オスでしょうか。
さて、松江に到着して最初に行ったところは、酒屋です。
島根は日本酒の美味しいところで、しかも東京近郊では取り扱っている店が非常に少ないため、今回日本酒を購入することを楽しみにしておりました。
島根の日本酒は、しっかりとした味わい、甘味も酸味もしっかり感じられるのが特徴です。
島根には酒蔵が34あるとのことで、酒屋の品揃えも豊富で迷いましたが、以前に飲んで非常に気に入った「十字旭日」と、今回はじめての「天穏」を購入しました。
日本酒を購入した後、京橋川沿いの「カラコロ広場」へ。京橋川と大橋川に挟まれたエリアは、歴史を感じさせる建物が立ち並ぶエリアです。
そんな建物のひとつ、「国暉酒造」。今回は時間の都合で立ち寄りませんでしたが。
「カラコロ広場」から、「堀川めぐり遊覧船」にのりこみます。松江城築城時に造られた外堀を、定員10人ほどの船でのんびりと巡ります。松江城の周りを1周約50分で廻り、途中3ヶ所の乗船場があります。
低い橋をいくつもくぐるため屋根が下がるようになっていて、その場合乗客は寝そべるような体勢を捕とることになります。
かなり蒸し暑い日でしたが、堀の上は涼しい風が吹いており、屋根も付いているためとても快適です。
堀沿いにはいろいろな花が植えられています。丁度アジサイが見ごろでした。この花は、船頭さんたちが自ら植え、手入れをしているそうです。この堀の掃除も船頭さんたちが行っているそうです。
堀端の護岸でくつろぐ猫を発見。
米子川から北田川に入ると、松江城が見えてきました。
松江城を観光するため、大手前発着場で下船します。
一回チケットを購入すれば、1日何回でも乗り降り自由です。
船を下りて白の入り口に向かうと、堀尾吉晴公の像がありました。なんと先週完成したばかりとのことで、おそらく吉晴公の命日である6月17日にあわせてのことなのでしょう。
堀尾吉晴は戦国大名としては地味な感じで、しかも松江ではわずか3代で改易されているにもかかわらず、こうして今も松江の人たちに慕われているのは、それだけ名君だったということなのでしょう。
さて、松江城の石垣は角部分を除いて自然石を積み上げた野面積で、熊本城とは違った美しさがあります。
本丸への入り口にある興雲閣。残念ながら休館中で中には入れませんでした。
さて、いよいよ天守へ。江戸時代初期に建てられた、現存12天守のひとつです。
黒壁の、安定感の有る精悍な構えで、なかなか整った姿です。
五層の天守の内部は現存天守であるため、急な階段を登らなくてはならず、結構大変ですが、周囲に高い建物がなく、最上部からの眺望はすばらしいものがあります。
そして、この日は地上はかなり蒸し暑かったのですが、ここは宍道湖からの涼しい風が通り抜け、非常に快適です。
松江城にも、若武者隊という武将隊がいます。暑い中、鎧兜で観光客と撮影をしていましたが、天守から降りてくると、丁度観光客が途切れたところで、なぜか自分たちの撮影会を行っていました。
この後、城から下る道で、再び出会ったのですが、出雲そばについて説明してくれました。非常に気さくで、地元を愛する武将隊です。
<その2に続く>