香取神宮に参拝した後、佐原に向かいます。佐原も今回が初めてです。近くにあるのでいつでも来ることができる、というのと、旅行だとどうしても遠くに目が行くので、今まで来ることがありませんでした。
香取神宮からは車で15分程度、町の中心部に行くと、結構観光客が多いです。
町並み観光駐車場に車を停めます。結構大きい駐車場ですが、空きは数台しかありませんでした。
駐車場から街中に向かう途中の石像は、もちろん伊能忠敬、佐原は伊能忠敬抜きでは語れません。背後の建物は伊能忠敬記念館、ここに収蔵されている資料類は国宝に指定されており、今回は見学しませんでしたが、次に来た時にはぜひ見てみたいと思います。
ここから小野川沿いに出ると、一気に世界が変わります。
佐原は江戸時代に、利根川の水運で栄えた町で、その繁栄ぶりは江戸まさりといわれていたほどだったということです。
当時の小野川は利根川と直結しており、小野川を中心に佐原は発展しました。利根川の水運がなくなった後も当時の建物が多く残り、今では観光資源として再び町の発展に役立っています。
テレビ等でもよく見る光景ですが、実際に来てみると、その素晴らしさを実感できます。
この風景は、北はJR成田線の線路付近から、小野川沿いに、南に600mほど続きます。そして、古い建物も相当数残っています。
比較的新しい建物もありますが、それも風情があり、町並みに溶け込んで違和感がありません。
背後の鉄塔がなければ、昭和初期にも見えるかもしれません。ロケでよく使われるのもうなずけます。
しかし、よくこれだけ多くの伝統的建物が残ったと思います。伝統的建物が保存されている地域は日本各地にありますが、これだけの規模で残っているところはそうそうないと思います。
維持管理は大変だったものと思いますが、その分、観光地としての魅力は非常に高いと思います。今はこのような状況なので外国人はいませんが、成田に近いこともあり、外国人にも人気なのではないでしょうか。
伊能忠敬旧宅。無料で見ることができます。
小野川に面した一等地にあることからわかるように、伊能家は佐原でも有力な家で、忠敬は17歳で婿養子に入ってから50歳まで、ここに住んでいました。
日本全土を測量し、地図を作製したのは、50歳以降の話になります。
小野川沿いに北に向かって歩いてみることにします。
先ほど香取神宮から来た道が、小野川を渡る橋は忠敬橋で、この辺が町の中心です。
佃煮の正上。ここで買い物をしていくことにしました。
名物のいかだ焼、醤油。ごま油も佐原の油茂製油製です。
小野川沿いは風景もよく、魅力的な店も多いので、歩いていて楽しいです。
古民家を改装した魅力的なレストランもあり、次はぜひ食事をしてみたい、と思いました。
あとは古民家を利用した宿もあります。周辺には香取、鹿島神宮や潮来などの観光地もあり、一泊しても充分に楽しめると思います。
佐原はもっと寂れた町かと思っていましたが、かなりレベルの高い観光地でした。若い人も多く、まだまだ観光地としての発展が期待できるのではないかと思います。
<その3に続く>