前橋に向かう途中、保渡田古墳群に立ち寄ります。かねてから一度行ってみたいと思っていた場所です。
群馬県は東日本では最大級の古墳王国で、現在でも多くの古墳が残っており、そのうちのいくつかは整備されています。
何故群馬に古墳が多いのかというと、この辺は土地が肥沃で馬も生産していたため国が豊かになり、力のある豪族が古墳を造った、ということのようです。
個人的な意見だと、浅間山、八ヶ岳山麓には縄文遺跡が多くあります。当時は気候も温かく、身を隠しながら狩猟採取生活を送るには最適な場所だったのだと思いますが、集団で農耕生活を行う弥生時代になると広い土地が必要になり、山を降りて平野に移動してきたのではないかと考えます。
当然、山への信仰もあったと思うので、山が見える場所、というのは必須条件だったのではないかと思います。
まずはかみつけの里博物館へ。
古墳時代を再現したミニチュアや、出土した埴輪が展示されており、大きくはないですがなかなか面白い博物館です。
大陸の影響も大いにあるとのことです。多分北陸にやってきた渡来人なのでしょうが、現在も群馬は北陸とのつながりが強いですが、当時からそうだったというこということですかね。
続いて八幡塚古墳へ。博物館からは道路を挟んですぐの場所にあります。
葺石で固められ、埴輪で守られた当時の姿を再現しているとのことです。
今は古墳の上に上ることができます。当時は当然登ることはできなかったはずですが。
古墳の上に上ると、周囲の山々がすべて見渡せ、王の墓としてふさわしい場所であることがわかります。
榛名山
赤城山
荒船山、妙義山、浅間山
この古墳の石室も観ることができます。
すぐそばに上越新幹線の高架。
歴史の不思議を感じる場所でした。
さて、前橋で所用を済ませた後、早めの夕食をとることにします。今日は宿の朝食以来何も食べていません。
最近群馬のローカルチェーン店をよくテレビで見ますが、個人的には登利平です。
鳥合わせ定食 1100円
鳥めし松重 900円
美味しくて値段も安く、量も結構あります。群馬に行くのであれば、おすすめです。
今回は天気にも恵まれ、満足度の高い良い旅でした。
<終わり>