クリスマスイベントの始まった東京ディズニーシーへ行ってきました。
いい天気で、風がないと暑いくらいで、まだクリスマスらしくはありませんが。
東京ディズニーシーは、オープン以来、たぶん20回くらいは来ていると思いますが、過去に経験がないくらい混雑していました。
その混雑した東京ディズニーシーで、今回、過去に経験のない印象を受けました。それは、
しょぼい。
東京ディズニーシーが開園した頃から、エンターテイメントには金をかけていて、それが魅力だったのですが、昨年位から、極端なコスト低減指向に方針転換したようで、それがはっきりと見て取れます。
クリスマスっぽくないのは天気のせいだけではなく、飾り付けがあまりにもしょぼくて普段のパークと代わり映えがしないからでもあります。ゲートをくぐった時のワクワク感が乏しいのは、激しい混雑や、あるいは歳をとったからだけではなく、あきらかに雰囲気が不足していると思います。
時代は変わっていきます。パークから見える景色も変わっていきます。
あまりにも混雑しているので、約3時間ほど並んでビッグバンドビートのクリスマスバージョンだけを見ました。
昔のアメリカンウォーターフロントは人も少なく、穴場的存在でしたが、いまや屈指の人気アトラクションとなりました。その頃のクリスマスイベントでは、スケートリンクを造ってアイスショーをやったりしていましたが、あの頃が一番良かったかもしれません。
そういえば、「ニューヨーク・デリ」では昔は陶器の皿に乗せて食事が提供されていましたが、今日はファーストフード式の紙に包む形に変わっていました。この辺もなんか、わびしさを感じます。
そして、何よりも残念だったのが、クリスマスショーの「カラー・オブ・クリスマス」。
2009年までの「キャンドルライト・リフレクションズ」が評判が良かったにもかかわらず終了したのは経費節減のためなのでしょうが、ここまであからさまにしょぼくするか?という感じです。
イメージとしては、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードが雨で中止になったときに出てくるお詫びのパレードレベルです。
初めてきた人であれば良いでしょうが、これでは昔を知っているリピーターは離れていってしまうのではないでしょうか。
個人的には、ここは社会の浮き沈みとか、会社のしがらみとかを忘れられる場所であってほしいし、今まではそうでした。しかし、いまでは経費節減という現実思い切り見せてくれます。そんなの実社会だけで充分です。
経営が傾きかけた会社が目先の現金確保のためこのような手段に出ることがありますが、そうならないことを希望します。
傾くといえば、驚いたのがクリスマス・ショーのクリスマスツリーが傾いていたこと。
たぶん、「ファンタズミック」の装置を流用しているのでしょうが、傾いているクリスマスツリーははじめてみました。クリスマスツリーの意味合いは良く知りませんが、これって日本的に言えば縁起物なのでは?ありえないと思います。
しかも、表面は野球場のビジョンと同じような仕組みで映像を写すので、残念ながら写真ではきれいに写らないのです。
こんな醒めた気分でパークを後にしたのは初めてでした。
【2009年12月4日 キャンドルライト・リフレクションズより】