先日、日経MJ紙が恒例のヒット商品番付上半期分を発表していた。
それによれば東の横綱には「値上げ消費」、西の横綱には「リベンジ旅行」とあったがこの内容にはふと考えさせられた。
「値上げ消費」とは多くの商品が原材料高で値上げラッシュとなったが値上げしているにも関わらず堅調に売れているものや、値上げをせずに我慢して購買客から支持を得ているものなどを総称しているようだがいずれも商品の品質や何らかの新規性があるわけではない。
これらをヒット商品と位置付けていいのか、迷うところだ。
「リベンジ旅行」だってコロナ禍で抑制されていた旅行需要が解き放たれただけではないだろうか。
むろん中には新規性があるものが含まれるかもしれないがそれならそれで「滞在型旅行」とか「おひとり様旅行」など別の括りにした方がいい。
ともあれ東西の横綱がこんな状態なら真のヒット商品は影が薄かったということになる。
コロナの中だからこそユニークなヒット商品が生まれてもよさそうなものだがこの辺りは下期に期待しよう。