持続化給付金の虚偽申請を繰返しおよそ10億円を詐取していたという事件が世間を騒がしている。
主犯格は海外逃亡中の為実態はまだ不明な点が残されているがこの事件についてはいくつか気になっている点がある。
1つは主犯たちがセミナーを開催し多数の(違法)申請者を募っていたことだ。
違法申請が1000件以上あったそうだが多くの応募者もやること、やっていることが不正行為であることは間違いなく認識していたはずだ。
それにも関わらず違法申請が広く水面下で伝播していった。
この社会のモラルの欠如ぶりには愕然としてしまう。
セミナーに参加して講師の「国の制度には抜け穴がある」と聞き安易に悪事に手を染めてしまう、・・・中には思いとどまって行政に通報するような正義漢はいなかったのだろうか。
それともセミナーに参加することがもうバリアが掛かっているということなのだろうか。
本制度の所管はたしか中小企業庁だったかな?
申請書類が簡単に作れてしまうのはある程度やむを得ないとして何らかの事業実態確認くらいは必須だろう。
現在この辺りは改善されている聞くがそれにしても今頃こんなニュースを聞かされるなんて遅すぎる。
役所は例によって「捜査中の案件につきコメントは差し控える」の一点張りだが再発防止の観点からもっとオープンで迅速な対応が重要だと思うが如何だろう。