世の中、日経平均株価が4万円をつけるかどうか、で大騒ぎである。
たしかに株価は景気のバロメーターであり故安倍首相もアベノミクスのエビデンスとして一時期誇らしげに喧伝していた記憶がある。
ところが総務省の最近の調査によれば2人以上の世帯におけるエンゲル係数は2023年には27.8%に達し00年以降最高になった。
エンゲル係数といえば貧しいうちは高く富んでいくうちに低くなる、と小学校か中学校で習ったことを覚えている。(笑)
それがバブル崩壊後以降最高ということは(昨今食品価格が高騰している、という特殊性があるかもしれないが)やはり困窮感がじりじりと高まっているのだろう。
勤労者の実質所得がここ20ヶ月ほどマイナスが続いているのも家計における景況感押し下げを裏付けるものだ
岸田首相はいつだったか、子育て支援策の財源について「実質的な負担増にはならない」と言明していたが今年の賃上げもまだどうなるのか分からない中でのかのような発言は全く不用意だ。
日経平均株価がいくらになろうがエンゲル係数を見る限り国民の生活はまだ好転していないと見るのが筋だと思う。
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