生誕100年ということで
今年~来年にかけて
太宰治映画が数本公開されますが
頭ひとつリードか?というのが
「ヴィヨンの妻」61点★★
浮気に借金、果ては自殺未遂を繰り返す
まさに「生まれて、すみません」な作家(浅野忠信)を
献身的というか、本能的な母性で包み込む
妻(松たか子)の物語。
文学作品の映画化ってなぜか
独りよがりでアート性の強いタイプが多いけど
(イメージでいうと、椎名林檎的世界?)
本作は
「雪に願うこと」「サイドカーに犬」の
根岸吉太郎監督だけに
さすが信頼できるクオリティ。
いくつかの太宰作品から
エッセンスを集めた作りで
暗~くなることもなく
きちんと“見せる映画”にまとまっています。
特に、2歳の息子に夫のことを平然と
「こういう人を、ヒモっていうのよ~」と言い放つ
松たか子の天性の品と
おとぼけが光ってました。
この妻のキャラクター造形はなかなか深くて
「水が低きに流れるが如く素直」ゆえに
無自覚に男を惹きつける、
女の底力や潔さも併せ持つという
難しいニュアンスをよく演じたなあと感じた。
浅野忠信もいままで見た映画のなかで
一番サマになっていたかな。
広末涼子の濡れ場(一応…)もあり
ただ、きちんと作られてはいるけれど
それ以上の衝撃はなかった…ですね。
第33回モントリオール世界映画祭コンペティション部門で
最優秀監督賞受賞。
★10/10から全国で公開
今年~来年にかけて
太宰治映画が数本公開されますが
頭ひとつリードか?というのが
「ヴィヨンの妻」61点★★
浮気に借金、果ては自殺未遂を繰り返す
まさに「生まれて、すみません」な作家(浅野忠信)を
献身的というか、本能的な母性で包み込む
妻(松たか子)の物語。
文学作品の映画化ってなぜか
独りよがりでアート性の強いタイプが多いけど
(イメージでいうと、椎名林檎的世界?)
本作は
「雪に願うこと」「サイドカーに犬」の
根岸吉太郎監督だけに
さすが信頼できるクオリティ。
いくつかの太宰作品から
エッセンスを集めた作りで
暗~くなることもなく
きちんと“見せる映画”にまとまっています。
特に、2歳の息子に夫のことを平然と
「こういう人を、ヒモっていうのよ~」と言い放つ
松たか子の天性の品と
おとぼけが光ってました。
この妻のキャラクター造形はなかなか深くて
「水が低きに流れるが如く素直」ゆえに
無自覚に男を惹きつける、
女の底力や潔さも併せ持つという
難しいニュアンスをよく演じたなあと感じた。
浅野忠信もいままで見た映画のなかで
一番サマになっていたかな。
広末涼子の濡れ場(一応…)もあり
ただ、きちんと作られてはいるけれど
それ以上の衝撃はなかった…ですね。
第33回モントリオール世界映画祭コンペティション部門で
最優秀監督賞受賞。
★10/10から全国で公開