「灰とダイヤモンド」(1958年)の
アンジェイ・ワイダ監督最新作。
この人、まだ生きてたんだ…ってすみません。
79歳、バリバリでした。
「カティンの森」70点★★☆
1940年、第二次世界大戦中にソ連の捕虜となった
1万5000人のポーランド人将校が
ソ連内のカティンで行方不明になった事件を描いた
静かで力強く、そして悲しい映画。
監督のお父さんがまさにこの事件の犠牲者だそうで
非常に思い入れの強さを感じる渾身の作品です。
実は主演女優の曾祖父も犠牲者の一人だとか。
どれだけ大きな事件だったかがしのばれます。
しかもつい最近の1990年まで
この事件はポーランド国内でもタブーであり
監督も映画化を考えてから完成までに50年以上もかかったそうな
正直、こういう映画に点数をつけるのは難しい。
見るのがつらい気持ちもあるけれど
でも隠されてきた戦争犯罪を
知らずに済ますべきではない、と思うのです。
過剰に血を流したりせず
抑制の効いた映像は美しくもあり
独特の生真面目さと
「みなまで言うな」的察しの美学が隅々にまで感じられ、
悲劇だけで終わらない訴える力があります。
ただ
事件に関わった様々な人の横顔を描こうとしていて
物語の途中でいきなり
新しい登場人物の話が始まったりと
ちょっと混乱するところもある。
完成までの年月と、思いの強さを考えれば
このくらいは当然かもしれません。
★12/5から岩波ホールで公開
アンジェイ・ワイダ監督最新作。
この人、まだ生きてたんだ…ってすみません。
79歳、バリバリでした。
「カティンの森」70点★★☆
1940年、第二次世界大戦中にソ連の捕虜となった
1万5000人のポーランド人将校が
ソ連内のカティンで行方不明になった事件を描いた
静かで力強く、そして悲しい映画。
監督のお父さんがまさにこの事件の犠牲者だそうで
非常に思い入れの強さを感じる渾身の作品です。
実は主演女優の曾祖父も犠牲者の一人だとか。
どれだけ大きな事件だったかがしのばれます。
しかもつい最近の1990年まで
この事件はポーランド国内でもタブーであり
監督も映画化を考えてから完成までに50年以上もかかったそうな
正直、こういう映画に点数をつけるのは難しい。
見るのがつらい気持ちもあるけれど
でも隠されてきた戦争犯罪を
知らずに済ますべきではない、と思うのです。
過剰に血を流したりせず
抑制の効いた映像は美しくもあり
独特の生真面目さと
「みなまで言うな」的察しの美学が隅々にまで感じられ、
悲劇だけで終わらない訴える力があります。
ただ
事件に関わった様々な人の横顔を描こうとしていて
物語の途中でいきなり
新しい登場人物の話が始まったりと
ちょっと混乱するところもある。
完成までの年月と、思いの強さを考えれば
このくらいは当然かもしれません。
★12/5から岩波ホールで公開