昨日が海なら
今日は山だ!
「トロッコ」73点★★★
とにかくしっとりした
映像の美しさが必見!の映画です。
台湾人の父を亡くしたばかりの
8歳のアツシ(原田賢人)は
2歳下の弟とともに
母(尾野真千子)に連れられて
父親の故郷である台湾の小さな村を訪れる。
そこで出会ったのは
日本語を話す祖父と、
むせかえるように濃い緑の山々。
やがてアツシは森のなかで
古いトロッコを見つける・・・という話。
芥川龍之介の「トロッコ」の映画化、だそうですが
番長、この小説知りませんでした。
ま、知らずとも問題ありません。
つまりは少年のひと夏の経験を描く
「ぼくの夏休み」です。
まあともかく
まずは舞台となる台湾の山々の
濃く深い緑の美しさを
ご堪能いただきたい。
屋久島のようでもあり、奈良の山奥のようでもあり
瑞々しく、アヤシイほどに奥深い。
トロッコに乗った兄弟が迷い込んだ森が
だんだんと霧に煙ってくる、
そんなシーンを見るだけでも、価値ある気がします。
兄弟が過ごす祖父の家もまたナイス!
赤茶色の壁や建具を
オレンジ色のランプが照らす
あたたかい色合いや
そこに補色のペパーミントグリーンの
ドアや窓枠が配置されたり
とにかくどのシーンも
一枚の画のような美しさなんです。
これは
「空気人形」を大成功させた
撮影監督リー・ピンビンの力によるもの。
彼の撮影は
いつも美しく端正な点は共通してるけど
ほかは作品によって
けっこう風合いを違えてくる。
それだけ監督の頭のなかのイメージを
忠実に読み取って
センス最大で再現してくれてるんでしょうね。
いいなーそんな人
番長も欲しーよ。
もはやアジア映画界は
「リー・ピンビンを獲得した者勝ち」
といっても過言ではない・・・かもしれませんな。
役者ではアツシ役の原田賢人くんがキラリ。
すねた都会の少年が
見る見る日焼けして
その目に生きる力が備わっていく様子が
見ていて楽しかったです。
彼、映画監督の押井守さんに似てませんか(笑)
あ、右はコト―先生ですが。
やっぱこの2人も似てるよな・・・
★5月からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
「トロッコ」公式サイト
今日は山だ!
「トロッコ」73点★★★
とにかくしっとりした
映像の美しさが必見!の映画です。
台湾人の父を亡くしたばかりの
8歳のアツシ(原田賢人)は
2歳下の弟とともに
母(尾野真千子)に連れられて
父親の故郷である台湾の小さな村を訪れる。
そこで出会ったのは
日本語を話す祖父と、
むせかえるように濃い緑の山々。
やがてアツシは森のなかで
古いトロッコを見つける・・・という話。
芥川龍之介の「トロッコ」の映画化、だそうですが
番長、この小説知りませんでした。
ま、知らずとも問題ありません。
つまりは少年のひと夏の経験を描く
「ぼくの夏休み」です。
まあともかく
まずは舞台となる台湾の山々の
濃く深い緑の美しさを
ご堪能いただきたい。
屋久島のようでもあり、奈良の山奥のようでもあり
瑞々しく、アヤシイほどに奥深い。
トロッコに乗った兄弟が迷い込んだ森が
だんだんと霧に煙ってくる、
そんなシーンを見るだけでも、価値ある気がします。
兄弟が過ごす祖父の家もまたナイス!
赤茶色の壁や建具を
オレンジ色のランプが照らす
あたたかい色合いや
そこに補色のペパーミントグリーンの
ドアや窓枠が配置されたり
とにかくどのシーンも
一枚の画のような美しさなんです。
これは
「空気人形」を大成功させた
撮影監督リー・ピンビンの力によるもの。
彼の撮影は
いつも美しく端正な点は共通してるけど
ほかは作品によって
けっこう風合いを違えてくる。
それだけ監督の頭のなかのイメージを
忠実に読み取って
センス最大で再現してくれてるんでしょうね。
いいなーそんな人
番長も欲しーよ。
もはやアジア映画界は
「リー・ピンビンを獲得した者勝ち」
といっても過言ではない・・・かもしれませんな。
役者ではアツシ役の原田賢人くんがキラリ。
すねた都会の少年が
見る見る日焼けして
その目に生きる力が備わっていく様子が
見ていて楽しかったです。
彼、映画監督の押井守さんに似てませんか(笑)
あ、右はコト―先生ですが。
やっぱこの2人も似てるよな・・・
★5月からシネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
「トロッコ」公式サイト