知ってる曲、盛りだくさん。
本人については知らないことばかりで、おもしろかった。
「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」73点★★★★
「ラストキング・オブ・スコットランド」の
ケヴィン・マクドナルド監督が、
“レゲエの神様”ボブ・マーリーの
人生を描いたドキュメンタリー。
子ども時代から、出来事を年代順に追っていく
ものごっつ見やすい、オーソドックスな作りなんですが、
いや~、144分飽きませんでしたねえ。
逆にわかりやすくて効果的。
なにより
かかる曲は、ほぼすべて聴いたことがあって
身体がリズムを取っちゃうんですが、
その人そのものについては
全然知らなかったんで、楽しめましたねえ。
1945年にジャマイカで生まれたボブ・マーリーは、
地域で唯一の白人だった父と、
黒人の母の間に生まれたんだって。
(まあお父さんとお母さんの年の差も、ものすごいんですがね)
周囲はもちろん黒人ばっかりだったんで、
彼は差別というより
「拒絶」された子ども時代を過ごしてた。
その孤独感から世界の人々に届く
メッセージを生んだという。
子ども時代から言葉の使い方が
抜群な詩人だったことや、
女性関係についても「へえ~」だったし、
さらに
1979年からジャマイカの政治抗争に巻き込まれ、
次第に「平和の神様」のような役割を担っていく・・・などが
大勢の彼を知る人々へのインタビューと、
彼自身の歌と映像で、
実にうまく構成されてました。
神といわれる人の人となりを知り、
いままで聴いてたCDが、さらに意味を持ってくるような
理想的な伝記ドキュメントかと思います。
★9/1(土)から角川シネマ有楽町ほかで公開。
「ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド」公式サイト