コンプトン、はカリフォルニア州の街の名前です。
「ストレイト・アウタ・コンプトン」71点★★★★
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1986年。麻薬売買が横行するキケンな街
カリフォルニア州・コンプトン。
黒人というだけで警察から
制裁を加えられるような状況のなか
現状を変えようと立ち上がった
若者たちがいた。
DJのドクター・ドレー(コーリー・ホーキンス)と
作詞の才能に溢れた
アイス・キューブ(オシェイ・ジャクソン・Jr)。
彼らはカリスマ性ある
イージー・E(ジェイソン・ミッチェル)のもと
ストリート発のラップ・グループN・W・Aを結成するのだが――?
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全米で大ヒットした作品。
ヒップホップの世界、全然詳しく知らないのだけど
いままで
ドキュメンタリー映画「アート・オブ・ラップ」(13年)やらで積み重ねてきた話が
「ああ、なるほど!」と
この映画で繋がりました。
1986年の暴力上等!な時代に
ギャングや麻薬が絡み
背景にバイオレンスはあるんですが
が、そこばかりを過剰にせず
「才能ある者が、きちんと仕事し努力し、光っていく」という
まっとうな人間の根っこが描かれていて、
想像より、とても感じがいい。
特に素人のワシでも才能の片鱗がわかる
アイス・キューブ役をアイス・キューブを父に持つ
オシェイ・ジャクソン・Jrが演じているというのも
「ほお!」と思いました。
ライブシーンは盛り上がるし
彼らの友情や断絶、
それでも切れない絆、などが青くていい。
黒人VS黒人のギャング世界より、
黒人VS白人の対立のほうがえげつなく、詳細に描かれ
ヒップホップ(ギャングスタ・ラップ)創作の原動力や怒りを
つまびらかにている。
単なる音楽シーンの流行を描くだけじゃない
その部分に
この映画の、大きな意味があると感じました。
★12/19(土)から渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国順次公開。
「ストレイト・アウタ・コンプトン」公式サイト