ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

ヘルタースケルター

2012-07-07 21:02:27 | は行

「これは映画というより事件!」に
2012年下半期の、コピー大賞あげちゃう!(笑)

「ヘルタースケルター」60点★★★

*************************

現代の東京。

完璧な容姿を持つ
トップスターのりりこ(沢尻エリカ)は
映画や雑誌に引っ張りだこの超人気者だ。

だが、彼女は
誰も知らない秘密を抱えていた。

実はその美貌は、
全身整形によって生み出されたもの。

りりこは肉体的にも精神的にも
ギリギリのバランスを保っていたのだ。

そんなある日、
りりこのおでこにくっきりとアザが浮かび上がり――?!

*************************

岡崎京子原作のコミックを
蜷川実花監督が映画化したもの。


岡崎京子ド真ん中世代だし、
蜷川監督の「さくらん」はけっこう好きだったので
期待していました。

で、どうだったかというと
まず予想より原作に忠実かなと感じました。


主演の沢尻エリカ氏も
身体張って、真っ向勝負な熱演で
これだけやったらトンズラするのも当然だなと(笑)


でもですね~
乳出し以上の
インパクトが終わりまでなかったんですよねえ。

どSな主人公りりこが華々しく活躍して、
フラッシュ焚かれて、もてはやされて

どMキャラのマネージャー(寺島しのぶ)をいたぶって、
エロがあって、崩壊して・・・のループに飽きちゃうんです。

テーマは
美を求め続ける女の性(さが)と、
人をも消費する社会の危うさだと思うけど、
その部分はあまり残らないんですよ。

もっとどす黒い笑いがあると
よかったんじゃないかなあ。


原作発表は1996年で、
時代の温度差も大きいでしょうね。

いま社会のムードが、
バリバリ物質&消費主義!とはほど遠いし。


そんななかで原作の色味を一番表しているのは
桃井かおり氏でしたね。
さすがの貫禄。

しかし試写は開始1時間半前から大行列だったし、
話題はつきず、

「映画というよりニュース」ですよホントに。


★7/14(土)から全国で公開。

「ヘルタースケルター」公式サイト

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2 コメント

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ランクE-~F (空気人形)
2012-07-19 18:53:19
途中退場1名。エンディングと間違えての退場1名。席を立つ時におもわず「最悪」とつぶやいてしまった観客最低でも1名。当然、これは私です。

いや~、酷かったですな、この作品。
沢尻はもっと上手い女優さんだと思っていましたが案外でした。工夫ないぞ。
寺島しのぶって、十勝花子並み?敢えて言う、ドブス役が似合ってる。
桃井かおりはコシノジュンコを意識した?
水原希子ってあんなに唇厚かったの???

開始30分位でだいたいの展開が読めた上に、ドキツイ色調に最後までなじめなかった。久々に途中退場も考えたほどですわ。

評価 たぶん評価は分かれる作品だと思う。ほめる人もいるでしょう。しかし、私の今年度ワーストランキング堂々2位!!!!「月光ノ仮面」を超えることはできなかった。
返信する
退場(笑) (ぽつお番長)
2012-07-21 23:10:57

そういえば

蜷川監督の前作「さくらん」を
週刊朝日で4人で星取りしたとき

男性陣は軒並み★の低評価で、
私は★★★くらいだったなーと

昔のことを思い出しました。
返信する

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