単なるギャップ話でなく
いろいろ考えさせるのだ。
「おとなの恋の測り方」70点★★★★
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美人弁護士のディアーヌ(ヴィルジニー・エフィラ)は
3年前に夫と離婚。
しかし
夫は仕事のパートナーでもあり
毎日、顔を合わせていてイライラが絶えない。
そんなある夜、ディアーヌのもとに
「あなたの携帯を拾った」という男性アレクサンドルから
電話がかかってくる。
知的でユーモア溢れるアレクサンドルに
ほのかな期待を抱きつつ
ディアーヌは翌日、彼に会うことにする。
だが彼女を待っていたのは
とても背の低い男性。
それこそが
電話の相手、アレクサンドル(ジャン・デュジャルダン)だったのだ――。
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とても身長の低い男性とブロンド美女の恋を描く
フレンチ・ラブストーリー。
身長が小さくたって、ハンサムだし!
気の利いた会話も魅力的だし!
才能ある建築家でリッチ!――あの、全然“あり”なんですけど・・・と
まともな女性からは賛同を得そうだ(笑)
でも、実際は
いろいろと不便もあるし
世間の好奇の目もあるんだろうな、とよくわかる。
単なる身長差ギャップ、とかに収まらず
コンプレックスやハンディキャップを抱えた人と向き合うとは
どういうことなのか・・・とか
きれいごとでなく、結構いろんなことを考えさせる映画です。
本作がうまくいっている理由は
まず、フレンチコメディらしい辛辣さ。
主人公との圧倒的な身長差を前にしたヒロインが
「――この状態ってグロテスクじゃない?」とか(ズサッ)。
変な気を回さずに
どんなことも平等に笑いにしてしまう様が
逆に気持ちいいというか
そこらへん
「最強のふたり」に通じるものがあるかもしれない。
さらに
ハンディキャップを抱える当人が、どう感じているのかを
主演のジャン・デュジャルダンが繊細に演じていることも大きい。
ジャン・デュジャルダン・・・そう、あの
「アーティスト」のアカデミー賞俳優ですよ?
ハンサムな人だなあと思って見てたけど
すみません、見終わるまで全然気づきませんでした。
となると、この身長差をどうやって撮ったのか?!と
もう一度、目をこらして見たくなりました。
★6/17(土)から全国で公開。
「おとなの恋の測り方」公式サイト
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