台湾発、学校を舞台にしたミステリー。
「共犯」58点★★★
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台湾。
いじめられっ子の男子高校生ホアン(ウー・エンホー)は
ある日、通学路の路地裏で
血を流して倒れている女生徒を発見する。
彼女はすでに死んでおり、
ホアンは通りかかった同じ学校の不良イエ(チェン・カイユアン)と
優等生のリン(トン・ユィカイ)とともに第一発見者となった。
ホアンたちは亡くなったのが
3年生のシャー(ヤオ・アイニン)だと知る。
「いったい、彼女はどんな子だったのか?」
三人は彼女の死の理由を探し始めるが――?!
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「光にふれる」の
チャン・ロンジー監督が手がけた学校舞台のミステリー。
自殺か?事故か――?と疑問を投げかける
ある女生徒の謎の死から、
その遺体を発見した
いじめられっこ君、秀才君、不良君の凸凹三人組が
犯人捜しをするストーリー。
設定はおもしろく、
オープニングからヒントを散りばめたような映像が
美麗でスタイリッシュ。
「光にふれる」の映像もきれいだったもんね。
亡くなった女生徒の人物像が次第に明かされる展開は
ミステリーの王道だし
SNSなどを駆使したネタもいまふう。
少年少女の孤独、厭世観などの描き方も
わかるんだけど、
ただミステリーとしても、子どもを取巻く空気についても
もうひとつ深みに欠けるかなあと。
映像が凝ってるだけに
ちょっとそっちに引っ張られてしまった。
なにより
もっと宮部みゆきチックなミステリーかと思ったら
実際はかなり青春映画っぽかったのが意外だった。
しかし
SNS社会での孤独やプレッシャー、
スクールカーストなど
どこの国でも同じような問題が起こっているんだなあとは
つくづく。
★7/25(土)から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
「共犯」公式サイト
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