今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

カスタードクリーム

2010年02月02日 | スイーツ
先日カスタードクリームを生まれて初めて(多分)作った。

憧れはあったんだけれど、ハンドミキサーで作るわけじゃないし、薄力粉を使うから、ダマになったらどうしようって、前(といっても小学5年生の頃)、ホワイトソースを家で作ってダマになって失敗して、から、あんなに努力したのに美味しくないっていうのが、トラウマになっていて、作らなかったんだ。

で、今回、図書館で借りてきた柴田書店出版の長谷川恭子:著の「イギリス料理のクラシックレシピから」という本のレシピを見て、よし挑戦しようと決意した。

イギリスのアップルパイは、まるで海のようにカスタードクリームが皿に盛られていて、その中央深くに、アップルパイが入っている、そのアップルパイの上部が、ちょこんとカスタードクリームの中から潜水艦の様に覗いているんだ。

ロンドンで食べたのは、日本のコンビニとかで売っているような(それ以外の所で男はあまりカスタードを食べない。)のとは違っていて、カスタードクリームが、そんなに甘ったるくなく凄く食べ易い優しい感じだった。

当時はそんな印象を受けたけれど、家庭で自分で作ってみると、素朴で優しい味になるんだ。保存料や添加物を入れないというのは、こういうことなのかな?
(最近、料理ばかりしているので、舌が敏感になってしまって。)

素朴な味=素材の味が生きている証拠で、それが自然な味だと思う
鍋で温めて、箸などを動かし、写真の様な帯が出来ればほぼOK。

今回、薄力粉を溶く時のちょっとしたコツを「あ~こうすれば良かったんだ」と学んだので、今度ホワイトソースを作ってみようと思う。
マカロニグラタンに、手打ちラザニア、ポテトにかけても良いし、手打ちピザに魚介類と共に焼いても美味いか。ナスのグラタンも良いな。それがうまくいったら、クリームコロッケだ。エビ・カニ・ホタテ・色々入れて作ってやるって感じだ。

今回、カスタードクリームは、アップルパイではなく、ケーキにした。カスタードのケーキってあまりなくない?
カスタードだけでは寂しいから頂上をホイップクリーム(他の料理に使ったあまり)、側面をWクリーム・中をカスタードクリームだけにした。
何も入れないと寂しいので、リンゴを荒く切ったモノをシロップで煮て(あまり甘くしないもの)、ちょっとイギリスのアップルパイのイメージに近付けてみた。イギリスでは、日本では考えられないくらいのありとあらゆるリンゴの種類があり、加熱用のリンゴすらあるくらいだ。

そのケーキを恩人にあげる時、「美味しいものって身近にある幸せですよね」って尊敬する職場の先輩が、自分に言ってくれたのを思い出した。