今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

紅茶1年生、ゴールデンルールを遂に!!!

2019年12月19日 | 飲み物
イザベラ・ビートンが著した『家政読本』に、美味しい紅茶の煎れ方であるゴールデンルールがある。

小さい頃から紅茶にゴールデンルールがある事は知っていた。
勿論、何度か真似てやってはみたことはあるけれど・・・
どうしても日本(の一般家庭)ではティーコージーなんて無いのでその域までは辿り着けなかった
(CD1枚我慢すれば良いハナシなんだけれど、汗水垂らして貯めたお金、自分が納得する事に・・・)

でも伊勢丹や三越の『英国展』に通っているうちに、段々と茶器に目がいくようになってきた
勿論、1万円以上する陶器のポットやカップは買えない。
(7千円だって5千円だって無理だ、申し訳ないが1400円ぐらいでやっと考えるか?どうか?ぐらいがこのご時世『現実的』な実情ではないだろうか?、逃避はしたくない・臆病者にはなりたくない。)

そんな中でポットに被せるティーコージーが2900円前後、、、布だろ・・・
(調べると型紙を使って、自分で作れなくもないのかもしれないが、男なので流石にそこまでは縫えない・・・)

 で、最初バスタオルを巻こうか?とかずっと考えていて、そうだ!!ティーコージーのカタチって、兜に似ている(日本の黒田官兵衛の兜みたいな)、寒い国だし分厚い帽子もあったろう・・・
きっと極寒の外から帰宅してお茶を入れる時、その辺にあった帽子や兜で少しでも温度が下がらないように心優しい気遣いをした辺りから温度を下げないと茶葉が開くって事に昔の人は気付いたのではないかな?とか、勝手に想像をしてみて、激安量販店の洋服コーナーへ行って、大きいニット帽とかネックウォーマー(?)を観て、これなら利用出来るかも!!

(でも何着か持っているし、この為にニット帽を買うのもな・・・家のを洗濯すればいっか!!
と・・・
よし、ティーコージーの問題はこれで解消だ。

紅茶を入れるポットは陶器(←日本の急須でOK)か、ガラス製が推奨されているが、茶葉が上下するジャンピングをみたいので今回はガラス製にしよう・・・

ティースプーン1杯の紅茶1人前は150ml~160mlなので、とりあえず水で測って
目印として同じ高さの器を用意しておいた。

勿論測ったら水は捨てて

(付箋やシールみたいな何かを貼ろうか?と考えたが、洗う時、面倒かなって・・・)

次に無論知ってはいるがゴールデンルールの手順を1度、紙に書いてみた。
↓やる前に1度自分の手で書いてみるとアタマに入るので、仕事でもそうだと思う)

で、ずっと気になっていたのが
・紅茶を入れるポットやカップを温める湯
・茶葉を煎れる湯は5円玉の泡が出来る沸かし立てでないと美味しくない
って、矛盾しないか?
沸かし立てで煎れないと酸素が入らない(沸かし過ぎても良くない)のに、沸騰した湯でポットやカップを先に温める行為は、二兎追う事は時間的に両立しない!!

それとも2つ1度に沸かすの?
それって何か違うって気がしたが・・・
(以前は、朝沸かした日常的に使うポットの湯で茶器を温めていたから・・・1からやるのは恐らく初めて)

カップは香りが拡がるように、口径が広いモノで、中が白いモノだと色がキレイに映える。

うちで1番口径が広くて、中が白い器は、これしかないな・・・
いつもマグカップで飲んでいるから、そこまで気にすると気軽に飲めないので・・・
今回は特別だ!!

起き立てなので(↑寝ぼけているので割るとコワイからマグカップにしていた↑)、茶葉はセイロン

これは結構細かい葉なので3分~4分コースか。
(後でミルクも入れるから)

ミルクは牛乳を使う事、クリームでも珈琲用のポーションでもない、普通の牛乳、これを冷たい状態か、あまり冷た過ぎると紅茶の温度も下がってしまうので常温か人肌程度以下に僅かに温める。
(本当はミルクピッチャーに入れておくと良いんだろうな・・・)

ただ、日本人だから・・・うちは低脂肪なんだ
でも、この前、銀座でウバを飲んだ時(気付いたらミルクが付いていなくて)、後から支配人に頼んでミルクを貰ったら少し濃い目のミルクで、とても良い感じに混ざり合って美味しかったな。
これを書いた頃は秋だしウバのクオリティーシーズンで1番美味しかった時期後だったという事もあったのかもしれないが)
だが低脂肪しか無いので仕方ない(期限がきそうだったので使ってしまいたいし・・・)

とりあえず細かいことはいいからやってみよう!!
いきなり100点を目指す事もないよな、
何事も「なーに(このぐらい)」という心境で!!

『ゴールデンルール開始』

ヤカンに勢いよく水を入れる事で酸素を水に含ませ、お湯を沸かす
(↓写真用に水は細くしてあります、後で勢いよく!!)

あれ?ヤカンだと蓋をしたら5円玉の泡が解からないな蓋を取って沸かすと取っ手が熱くなりそうだし・・・
(蓋をすると酸素も無くなりそうだし)

↑本当は鍋で沸かしたいが

(でも蓋なしで仕方ないか・・・)

とりあえずお湯が沸いたので(ヤカンだと5円玉の泡がよく観えない)、湯を紅茶を入れるポットとカップに注ぐ

そっか!!、温めている間、鍋で湯を沸かせばいいんだ!!!
(酸素が大事かな?と思って蓋はしなかった)

折角沸かしてしまった、まだ余っているヤカンのお湯は普段使うポットに入れておこう。

お湯が沸き始めたので、

急いでポットの湯を捨て

茶葉をティースプーン1杯入れ
(後でミルクを入れるのでホンの僅かに多めにした)

湯を注いで蓋をする。

ジャンピング~してる、僅かに。
全体量が少ないからな

ティーコージーならぬニット帽の裾を伸ばして被せる!!

タイマー3分

3分近くなったらカップの湯を捨て
僅かな時間をおかないと乾かないし

3分経ったら、ティースプーンで1回混ぜて

茶漉しで、濾しながらカップに注ぐ。
(このガラス製のポット、蓋がプラ製なので、ニオイが付くと嫌だから、外して注いだ

ゴールデンドロップと言われる紅茶が1番コクがある最後の一滴まで注ぐ

よし、出来た、さっそく飲んでみる。

ウマっ!!、なんだコレ?

何だ???、ポットやカップを温める事は前やったことはあるが、ティーコージーだけで、ここまで違うの?なんだ、これ・・・

衝撃的な美味しさ・・・

今回はプレーンではないけれど、下高井戸のお得なスコーンと。
チョコも紅茶に合う。

先ず普通の紅茶を味わってからミルクを入れる。

かき回すのが、恐らく唯一のコダワリ
(マジなハナシ・・・)
あ、唯一ではないかな、髭を剃る時は口中を泡だらけにして剃るとスゲー気持ち良いから(あの古き良き気持ち良さを知ってしまうと中々戻れなくて)、マ〇ダムのCMみたいに剃刀派(うっすらなんとなく覚えているというか、昔の映像かな?)。

本来、牛乳は入れ過ぎない方が良いのだが、低脂肪だと、今度はこの美味しさになんか負けてしまうな・・・

う~ん、それでもこの低脂肪、気に入っているからな~
(飲み易くてカルシウムが摂れるから)
英国人に胃癌や胃潰瘍が少ないのは、ミルクでコーティングしているからでは?ってイギリスに詳しい人が著書で書いている。
(私も料理の勉強に心血を注ぎ過ぎ、多少逆流性食道炎のきらいがあるが、ツラい時に牛乳を飲むと和らぐというか、そんな感じがしていて、もしかして牛乳が食道や胃壁に膜を作るのかな?って薄々は感じてはいたのだが、それを読んで超納得!!って感じがした)
英国人は辛い物や塩気が強いモノはアマリ食べないし、
(それも胃や食道に良いのかもしれない・・・)

最初にストレートで味わって、後でミルクを入れて飲むなら2杯分入れてニット帽で保温をしておけばよかったな・・・

まだ慣れていない

これからもっと学んでいこう!!

でもこんな速度の速い時代だし、日常的にはティーバッグで、明治初期には輸出をするまで発展をした日本の紅茶(日東紅茶)は、紅茶として世界初のモンドセレクション受賞だし、
(当時は今より審査も厳しそうなイメージが私にはあるり、それに恥じないと感じる)
不味くはないと思うんだ。

イギリスの上流階級だって、中流のお茶を飲んでいるワケだし、今回のティーコージーの問題ではないが、先ず実質的に日常的に傍にある事が大事なのかなーって。マグカップの様に便利で手軽でないと習慣として民衆に根付かない
文化が根付き保存されるか?どうか?は常に民衆の中からだ。

今回のティーコージー問題の様に、何もないトコロからこそ何かが生まれるというか。
最初からティーコージーがある恵まれた状態だったら、こんな事考えもしないし、使わないで珈琲派に転向していたかもしれない
こんなに色々とアタマも使わなかったろうな・・・って。

ゼロよりは少しあるけれど、クロマニヨンズの「ネギボーズ」ではないが、何もないからこそ、全部あるというか、(人類は)進化も出来たのかも。

ゴールデンルールをやって良かった!!

紅茶とBBCや本の『シャーロック・ホームズ』と、ケビン・コスナーの『ロビンフッド』(とブライアン・アダムスの『(Everything I Do)I Do It For You 』・『Christmas Time』も好きだが)が好きで良かった!!
そしてヨナ抜き音階で育った日本人で良かった!!
そういえば即位式の菅野よう子さん作曲の嵐の曲もヨナ抜き音階だとか・・・

話は逸れたが、
紅茶のコクは、旨味に通じる。


『低脂肪ではなく脂肪分8.4%の牛乳で』

よし、もう、ゴールデンルールを覚えたから、ポットとカップを温めている間に、もう1回沸かせばいいんだなって解かったので煎れる分だけの水を計量出来るぞ!
(一応、蒸発する予定の分も含めて160mlちょい上ぐらいにした、メモリがそこまで細かくないので正確には出来ないけれど、150mlと200mlは解かるから)

ポットとカップの湯は折角沸かしたんだし、保温用(無電源)のポットでも入れて洗い物か料理にでも使おうっと。
カップ麺やイースト菌を戻す作業ホットウォータークラストとか。

今回は低脂肪乳ではない牛乳でミルクティーに・・・

うん、うん、確かに色を観て貰えば解かるとは思うが、やはり、まったり感が違う・・・
トロけるーって感じ。
(記事中ほどやや上の銀座で飲んだウバのミルクの味に似ている、葉はセイロンだがミルクの味は・・・ただ今回は8.4%の牛乳が偶々安かったからゴールデンルールを覚えているうちに試し直した訳で、低脂肪はやめないと思うし)

確かに、これ以上は無いぐらいの『ゴールデン』って感じの味だな。
ストレートの時に味をみたら前回の方が何故か上手く煎れられたが、今回は気温が極度に寒かった日だったからかな?
茶葉の開き方がやや違う気がする。。。

ゴールデンルールは確かに美味しいが・・・、美味しいが・・・
自分で飲むなら、普段はゴールデンルールでなくてもいいかな・・・
(紅茶やお茶の時間は、もっと気軽に「人生」の傍に居て欲しい、ゴールデンルールはたまにで良いんだと自分は思う)
寧ろ、(自分で楽しむより)誰かに煎れてあげたくなる方法だった
(もう料理に近い)

不思議・・・!!


Ps.

朝寝ぼけていると、流石にゴールデンルールで食器とポットを温める習慣を飛ばしてしまう・・・
だからとりあえずティーコージー(←ニット帽だけれど)だけでもってやったら、それでも結構ウマいんだよなー

(マグカップでも飲みたいし)

厳格にし過ぎて紅茶を飲むひとときが窮屈になり紅茶が嫌いになっても亢竜悔いありなので、忙しい時でも美味しい紅茶を煎れたい時は(今は)これでいっかな。