=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

土壁塗り

2009年05月05日 | 【お出かけ】木のむくまま
ほとんど泥遊びだったかもしれません。

でも楽しかった。そして疲れた。

そんな土壁塗り体験でした。


今日は、クラスメートのMさんのつながりで土壁塗りを体験できるということでクラスメート8人ほどで伊那市のあるお家にやってきました。

当初私を含めて?皆、土壁塗りを甘くみていました。

とくに私は、知り合いの物置き小屋づくりの手伝いを仲間とワイワイしながらやるのかなと思っていたら、すっとこどっこいです。

そのある家というのは、とても大きく立派な新築の家。そして建物の周りにはニッカポッカにタオルを巻いたこわ~そうな職人さん集団?がいます。
われわれは少々場違いなところに来てしまったような、スニーカーにジーパンのいでだちでした。

しかし、こわーそうなと思った職人さんは実はメチャクチャ優しい方々で、早速父壁塗りをレクチャーして頂きました。
まずは、壁にぬりたくり、後から整えます。大事なところは厚さで、柱の一定のラインよりも出っ張ってしまうと一番問題なのでそこを気をつけましょうということです。


そして梁などが後ろにあるところは乾燥率の違いでひび割れがおきやすいので、そこには藁を貼り付けます。


われわれも早速体験に入りましたが、はっきり言ってとても大変です。
下から上になめるように回す左官コテで塗りつけていきますが、うまくいかずボトボトと下に落ちてしまったり、大きな面を平らにするというのはとても難しいです。そして早くも腕がプルプル状態になってきます。泥を受けるパレットのようなものを持つ左手とコテを持つ右手、両方が早くも悲鳴を上げています。さらに低い場所などはしゃがんで塗るために足腰にも徐々に疲労が。
ひとりOさんだけは休憩も忘れるくらい没頭し無我の境地で塗りまくっていました。

私のところは、とてもいい仕上がりというわけにはいきませんでしたが、下塗りということで大目に見てくださったのだと思います。
施主の方、大切な新居をこんな素人に任せて頂き本当にありがとうございました。
とても貴重な経験だったと思います。
この後は本職の方がきれいに仕上げを行い、11月には立派なお家が完成されることを私達も楽しみにしています。

本日の土壁塗りでは、
1.泥の練り具合によって壁の品質や作業工程に大きな影響を及ぼすこと。つまり仕込みが後工程を左右すること。

2.壁塗りの前には、泥の混ぜあわせ、泥を2階にあげる作業、泥を渡す作業など大変チームワークの必要があること

3.体が資本。たしかにコテ使いは普段使わない筋肉を使いますが、そんな作業にも耐えられるよう日ごろから体を鍛えることは職人として大切だということ

を勉強できました。


◆みんなで楽しく休憩風景


◆お昼はカレーライス。労働後に外で食べるカレーライスは絶品!


◆手作り酒?と思ったら、絞りたて牛乳でした。伊那ではいろいろな乳が飲めます。


コメント
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