この週末、弟が東京から遊びに来ていたので奈良井宿に連れていった。
一緒に歩いても仕方ないので、弟が散策している間、私は隣町にある「木曽くらしの工芸館」で漆の学習をしていました。
普段展示場になっているアートギャラリー2階に展示されている漆器の製作工程を見、それから漆に関するビデオも視聴できると聞いていたので尋ねてみると、事前予約が必要だったようです。
しかし、館内の方が急遽会議室にセットしてくれて、ひとりでテレビの画面に向かってビデオ学習をすることになりました。
でも、ビデオってほんと有効ですね。
文章や写真を見るよりも、数倍理解できます。
「漆の樹液って、まさしく木の血液のようにあんなに切ったそばから流れてくるんだ」とか、「生漆をかき混ぜて本漆にしていく『くろめ』という作業が6時間以上もかき混ぜていること」、「ろくろとへらを使って円形に均等に塗っていく技術」など、動画で見て初めて理解することができました。
文明の利器はすごいものです。とくにこの動画は。
私は地元のお祭りの笛をやっていますが、この笛の旋律は楽譜などなく、音を聞いて覚えて師匠の指使いを見て真似る。昔はそれしか方法がなかったと思うのですが、今は動画があります。それを何遍も何遍も見ることができます。それがなければ私なんて、あと5年は覚えるのに時間がかかっていたはずです。
そんな経験を通じて、この文明の利器のすごさを身をもってありがたく思っています。
こうしたメリットはもっとどんどん活かしていったほうがいいと思います。
伊那の図書館にまた行って、木工のビデオでも探してこようかと思います。
◆写真は、奈良井宿の後に行った駒ヶ根の元祖ソースカツ丼のお店「きらく」のソースカツ丼並