=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

「傷口は広げない」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
今取り組んでいる課題が「角材からの円柱づくり」。正方形を八角形に、八角形を十六角形に、それを32角形に・・・・・・とやっていくと、円柱ができるのです。最初は写真のように毛引きで線を引きますが、十六角形以後はもう感覚の世界に突入していきます。おそらく。
そこで我々未熟なものは、とにかく削り過ぎない。失敗したらそれ以上上塗りをせずに、上手い人に渡すこと。この判断力も技術のひとつという意味が、「傷口は広げない」です。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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木曽くらしの工芸館

2009年05月25日 | 【お出かけ】木のむくまま
この週末、弟が東京から遊びに来ていたので奈良井宿に連れていった。
一緒に歩いても仕方ないので、弟が散策している間、私は隣町にある「木曽くらしの工芸館」で漆の学習をしていました。

普段展示場になっているアートギャラリー2階に展示されている漆器の製作工程を見、それから漆に関するビデオも視聴できると聞いていたので尋ねてみると、事前予約が必要だったようです。
しかし、館内の方が急遽会議室にセットしてくれて、ひとりでテレビの画面に向かってビデオ学習をすることになりました。

でも、ビデオってほんと有効ですね。
文章や写真を見るよりも、数倍理解できます。
「漆の樹液って、まさしく木の血液のようにあんなに切ったそばから流れてくるんだ」とか、「生漆をかき混ぜて本漆にしていく『くろめ』という作業が6時間以上もかき混ぜていること」、「ろくろとへらを使って円形に均等に塗っていく技術」など、動画で見て初めて理解することができました。

文明の利器はすごいものです。とくにこの動画は。
私は地元のお祭りの笛をやっていますが、この笛の旋律は楽譜などなく、音を聞いて覚えて師匠の指使いを見て真似る。昔はそれしか方法がなかったと思うのですが、今は動画があります。それを何遍も何遍も見ることができます。それがなければ私なんて、あと5年は覚えるのに時間がかかっていたはずです。
そんな経験を通じて、この文明の利器のすごさを身をもってありがたく思っています。

こうしたメリットはもっとどんどん活かしていったほうがいいと思います。

伊那の図書館にまた行って、木工のビデオでも探してこようかと思います。


◆写真は、奈良井宿の後に行った駒ヶ根の元祖ソースカツ丼のお店「きらく」のソースカツ丼並
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伊那谷に架かる橋

2009年05月25日 | 【日記】いろいろ
夕方読書をしていたら、雨が止み少し空が明るくなったな気がしたのでベランダから外を眺めてみると、虹がかかっていました。虹を見るのは何年ぶりでしょうか?

伊那谷に架かる虹の橋。
私達の未来も虹色にしたいですね。


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「自分はごまかすな」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
例えば、水平な面づくり、直角の作業などをしている際、まだ多少ゆがみがあり正確に出来上がっていないことがわかりながら、それを無視して完成したとしてしまうことを注意している。「自分にうそはつけない」ので、きちんと自分が納得するまで作業を仕上げることが大切。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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「思い込みはいけない、常に疑っていけ」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
この台は水平なはず、この定規は正しいはず、といった思い込みはやめ、きちんと確認してから使用すること。さもないと、その後のすべての作業が狂ってしまう。(→「親がめこけたら皆こけた」)車の運転注意の際によく使われる「だろう運転でなく、かもしれない運転でいきましょう」に似ている。
(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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「絶対水平、絶対直角」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
音楽の絶対音感になぞらえて。木工では様々な場面で、直角や水平を要求される。その際に見たり触ったりしただけで、完全な水平や直角を感じることができたら素晴らしい能力である。しかしそのような感覚は膨大な経験の積み重ねとセンスが求められるので、普通の人はこまめに定規でチェックすることが大切であるということ。(終わり)

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「家具は引越しのとき一番壊れる」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
「材料」の授業で、「許容応力度」というどのくらいの加重まで椅子が耐えられるかという構造上の強度をきちんと考えて設計するということを学びましたが、実は家具が壊れる多くの原因は、「引越しの際のぶつけ」とのことです。

したがって、製品の設計を正しくするとともに、使用する場合の注意などもきちんとお客様に伝えていくことがトータルなサービスになると思いました。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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「調子こいてやってんじゃねー」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
何も考えず、得意げに作業をしている際に注意を受ける。
私は小学校、中学校時代によく使った言葉で、個人的には懐かしさとともに響きが気に入っている。(終わり)

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「ナマいってんじゃねー」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
技術が未熟なうちから、上手くできないとき道具のせいにしたりするそぶりをすると注意を受ける。道具などにケチをつけたりせず、自分の技術向上に励むことを勧めている。(終わり)

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「購買意欲をそそらせる木取りが命」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
職人として加工部分をしっかり仕上げるのは当たり前。そのうえでお客様に買って頂けるよう、木目を活かしたり、板はぎでは統一感のある板を並べたりできる人が売れる職人になっていく。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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