器は、ガラス作家・河上恭一郎先生のもの。
玉川学園のご自宅で予約のみの会席料理を作って食べさせている、Iさん宅へ行って来ました。
Iさんが、お母様の代から集められている、美術品の器を使っての自作の料理は、どれも心がこもっていて、真似ができない極上の空間を演出なさっていました。
このところ冬に逆戻り。でも、日差しは確実に春
これは、菜の花の摩り流し
とろみは菜の花の茎から出る汁を利用して、出汁と合わせてある。とろりとした、菜の花の香りいっぱいで、体の隅々まで春の息吹を感じる逸品。
ゆり根饅頭。
ゆり根の中には、とりのひき肉をよく挽いてそぼろ状にしたものが入っている。饅頭の上にはおもちが薄くのっている。饅頭を一度軽く揚げて、それを蒸したものに、あんがかかっている。五色湯葉がかざってある。一体、何行程くらいの料理だろう。「お料理が好き、食べさせることが好き」とおっしゃっていた。
誠実なお人柄が、お料理から伝わってきました。
20年の歳月をかけて、粋をあつめたて作られた空間と食の美を堪能した、3時間でした。
Iさんという芸術家が、料理・器をとおして表現なさった時間を、早春の少し冷たい空気の中で、9人の人々が集い共有しました。
いつかまたきっと食べたくなる味に出会える幸せ。
来年の冬まで予約でいっぱいだそうです。お体に気をつけて、又伺わせてください!
連れて行ってくださった、sさんにも感謝をこめて。
oneクリックで、今日も元気に→くる天 ブログランキング ありがとう☆