去年と今年ではまるっと状況が変わってしまった権兵衛街道。
かつては知る人ぞ知る(峠へ通じるルートの取り付け部が実際わかりづらかった)峠越えの絶景と苦痛のルートだったけど、今年の春に「悲願」のトンネルが全通して、ひと味もふた味も違ったダイナミックルートに生まれ変わった。
開通したての頃、クルマで奈良井まで来たときに走った。驚くほどに良い道なんだけど・・・、なんだね、どうせ作るんならってことなんだろうけど、あんなに立派にしなくても十分役に立つものは作れるんでないかい?ってくらいすごい。効率とか考えると、あれがベストだったんだと信じたいもんですな。
まぁ、それはさておき、またまた今日も木曽路を走ってまーす。相棒はあお号(R1150RT)。国道19号はいつ走っても気分よいですが、今日は工事規制が多いです。長いんでエンジン切って待ちます。
倉本の駅を過ぎた辺りでNHKで放送中の「街道てくてく旅 中山道完全踏破編」の勅使川原郁恵さん一行を追い越した。走りながら手を振って応援したけどわかったかな?
木曽福島の「くるま屋本店」で蕎麦。(美味)
そして、いよいよ権兵衛街道。薮原の手前で国道19号と分かれ、どんどん山に入る。しばらくは川沿いに進むが、迫る山肌を前に道はクルリクルリとチョウチョ結びのようにループしていっきに高度を稼ぎ、やがて大きく口を開いた「姥神トンネル」に呑み込まれていく。
伊那谷に出るまで3本のトンネルがあるが、そのどれもがそれなりの長さがある。中はどれもひんやりとして冷たい。
トンネルを抜けるとそこはもう晩秋。真っ青な空に色付いた山が美しく映える。
2つ目は「番所トンネル」。これを抜けると今度はカラマツの山々。すでに黄変し、逆行に光って美しい。 そして、「権兵衛トンネル」。4470mといちばん長い。ほぼ一直線、少し下っている。 旧道も味わいがあって良いかもしれないけど、あまりおすすめではない。峠からの伊那谷の眺めは確かに良い。でも、道がこれでもかってくらいクネクネクネクネですよ。 長いトンネルをズバっと抜けると伊那谷。高速コーナーと真直ぐな道で下界へ戻ります。むかしこのルートを荷馬車が通れるようにと、整備に力を注いだ権兵衛さんが見たら驚くだろうね、きっと。夢は受け継がれたんだね。 伊那谷もこの辺りはややなだらか(といっても山々のピークは2,000m級)で、天竜川を挟んで広々とした景色が視界いっぱいに広がる。ボクはこの伊那谷の風情がとても好きだ。(とくに山々の頂に雪がのっている頃が良い。) リンゴの収穫が盛んなこの頃、道端にはリンゴを売る即売所がいくつも立ち並んでいたよ。 本日の走行 R1150RT(あお号) 43,674-44,045キロ (371キロ)
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