なんという見事な快晴なんだ!と、勇んで走り出した。
天気がいいだけで、オートバイ乗りは笑顔になる。
MAGロード(東海環状道)からは雪をかぶった御嶽山から中央アルプスまでくっきりと見渡せた。
生きててよかった、かあちゃん!
思わず拝みたくなるようなパノラマだぉ。
三河のお山はキレイに色付いて、今年最後のパフォーマンスを見せる。
雑木の林の紅葉は心安らぎ、同時に心躍らせる。
ボクが三河生まれのおサルだからか?
おサルで結構、いや、クマか?
どんな見事な紅葉よりも、こんな雑木林の秋が好きだ。
夜更けに強い風の音で目が覚めたけど、朝には止んでいた。
天気予報ではオホーツクで発達する低気圧が強風を呼ぶと予想している。
然も在りなん、晩秋の空は恐ろしく抜けていた。
遥か成層圏の虚空を行くジェットが一機。
それと同じ名のカラーリングの老ートバイがここに。
今日はどこまで行っちゃうのだろう?(ってアンタが運転してんじゃん)
〇
東海北陸道を郡上八幡で下りる。
ここまで来ると、季節はすっかり冬で、紅葉は見る影もない。
おまけに出掛けの快晴はどこかへ失せて、
上空はどんよりとした雲に覆われていた。
気温もかなり低い。
こりゃぁ、時雨れるな・・・
銀ジィ(’81R100RS)だと一桁の気温でもそれほどサブくはない。
BMWの本社があるミュンヘンはなんせ極寒の街。
手袋だって冬用なんて必要ない。
綿の下着にマイクロフリース、インナー付のジャケット。(アザラシ様の脂肪を多数皮下に蓄積)
これだけで真冬も行ける。
「せせらぎ街道」は狂乱の秋を終えて、静寂を取り戻していた。
冷たい空気を切り裂き、銀ジィは乱舞する。
坂本トンネルからパスカル清見へ続くワインディングは楽しい。
ステップを擦らないようにつま先を出して路面を探る。
銀ジィのステップは、フレームに固定されてるから
強く路面にヒットするとタイヤのグリップが抜けて怖いからだ。
道の駅「パスカル清見」にはオートバイは「ゼロ」
郡上八幡から一台もすれ違っていないし。
西ウレ峠に近づいて、時雨れる。
オーバーペースをたしなめるように氷雨が路面を濡らした。
気温は「1℃」
さすがに指先がかじかむ。
葉をすっかり落とした木々には、誰も興味を示さない。
ただ高山へ抜ける地元のクルマが数台、猛スピードで追い越して行った。
静けさが支配する峠。
・・・もう誰もいない。
〇
カラマツもすでに黄金色の衣装をすっかり脱ぎ捨て、
冷たい冬の風に、細いその枝をカタカタと鳴らす。
巣野俣のキャンプ場を過ぎると勾配もゆるくなって、
川の蛇行に沿った深いカーブが続く。
少しイン側へお尻を落として深くリーンさせると、銀ジィは思いのほか強く旋回する。
スタンドが接地して、ガァーーーーっと悲鳴を上げるけど、恐れてはいけない。
だいじょうぶ。だいじょうぶ。
まだつま先が接地してないよ。
〇
高山の街へ出れば、その背後に屏風のように聳える北アルプスが見られると期待したけど、
同じように上空は雲に覆われて、時雨れが弱く降っていた。
のろのろの長い車列の先頭は、制限速度で流れを引っ張る郵便トラック。
国道41号線は気長に行くしかない。
でも、ボクはこういうの嫌いじゃあない。
みんながそれぞれの都合を抱えているのが世間っていうもんだろ?
制限速度で走って行くのも、世間っていうもんだ。
ようやくこうやく飛騨金山。
県道へ入って、ペースを上げる。
この県道58号線(岐阜県・関金山線)は「平成こぶし街道」
春には沿道に植えられたコブシが白い大きな花を見事に咲き揃わせる。
ひなびた山村が続くこの街道に白いコブシの花が良く似合う。
晩秋の今は、コブシもすっかり葉を落として冬支度。
どうやら来週の週末、飛騨は雪になるらしい。
もう来年の春が待ち遠しいね。
はーるよ来い!はーやく来い!
でも、冬も嫌いじゃないけど・・・
〇
(おまけ)
これ!飲んでみましたか?
びみょーーーー・・・・・・
でも、もう一回買うかも。
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多分ラストチャンスだったのでしょう、今週はさすがにヤバそうですね。
でも、ハイペースで行けるのがせせらぎ街道の良さですから、
オートバイ的にはオフシーズンの方が楽しいルートですね。
私達も遠出はおしまいでしょうか(爆)
春まで起伏の乏しい房総半島で我慢ですが、
低気圧での強風が続くと伊豆も房総もパスしたくなります。(涙)
この時期、私はおしるこ缶がお気に入りです。
寒くなりだしたので、やっとSAの自販機で見かけるようになり嬉しくなりました。
ボクもおしるこ缶大好きです。
ダイドーとポッカで見ますけど、ダイドーの方が小豆が柔らかくて好きかな。
でも、コーンポタージュ缶のコーンと同じで、最後に残った小豆に心も残ります(p_-)