年が明けてだいぶ経つけど、乗っていない。
正確に云うと、ほとんど乗っていない。
仕事が一般の人相手のものなので、人が休みの時は忙しい。
加えて、今週は大きな機械の搬入と設置が予定されているので、体力温存に必死だ。
こんな時に、足腰を痛めたり、風邪でも引こうものなら、大ヒンシュクは免れない。
ガレージに差し込む冬の日差しに銀ジィは惰眠をむさぼる。
〇
冷たい空気が入り込んでいる様だけど、
日差しが思いのほか強くて、その陽気に誘われた。
きのう一日充電器に繋いでおいたにもかかわらず、
銀ジィ(81年式R100RS)は目覚めが悪い。
セルモーターが一瞬たじろぐけど、
それでも良好な始動性に助けられて
ふたつのピストンはすぐにジャブを打ち始める。
ヘルメットを付けて、グローブをはめ、
ひとしきり肩や腰を解してから、おもむろに打ち跨り、ゆっくりと走り出す。
肩を入れるようにして、RSの独特なポジションに身体を馴染ませ、
シートへ意識して体重を預ける。
軽く重心移動してリーンさせ、フロントの追従に感覚を合わせ、銀ジィと一体になる。
一体式のクランクケース全体に熱が回るまではゆっくり行く。
けれど熱が回ってからのこのエンジンは、明らかにフィーリングが変わる。
今の高性能エンジンたちの軽い廻り方とは異なる「軽やかさ」だ。
この感覚のためだけにOHVフラットツインを走らせる価値がある。
これをすべて時計仕掛けでやっていることが、さらにそれを愛惜しく感じさせる。
行くところがないので、岡崎・知立バイパスを走って行って、
豊明から伊勢湾岸道に乗って岡崎へ戻る。
刈谷ハイウェイオアシスで意味もなく休憩。
空が真っ青で、空気がピリピリと冷たかった。
外のベンチに座ってコーヒーを飲む。
少し離れて銀ジィを見ていると、
モコモコに着込んだじいさんが二人、銀ジィを囲んでベンベベンベと騒ぐ。
一人は詳しいらしく、シリンダーを指して「水平対向は振動がない」と力説する。
正確に云うとバランサーが無くても、ラバーマウントしなくても
他のレイアウトに比べて振動は少ない、だ。
今度は、若いお母さんが運転するメルセデスベンツC250が停まり
後ろから小学生くらいの男の子が降りてきた。
その子は銀ジィを見つけると駆け寄ってきて(シリンダーに触るなよ!やけどするから)
「おかーさん!ボク、大人になったらバイクが欲しい!」と叫んだ。
今どき珍しいガキだ。(でもきっとメルセデスに乗るんだろ?)
いや、そのガキの言葉を信じよう。
少年よ、オートバイは素晴らしいぞ。
きっと自分のオートバイを手に入れて、自分の道を走って行けよ!
〇
正月明けのブログに「北海道へ行く」みたいなことを書いたら、
なんとなく自分でもその気になってきて、
5年前に行った時の地図や資料を引っ張り出しては、
あれこれと懐かしんだり思い出したり・・・
こりゃホントに行くかもな。
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そうしたら嫌な仕事も捗る?
でも、目標を持つのは良いですよ。
我が家みたいな行き当たりばったりの無計画で行く九州と違って(爆)
仕事やらPC環境の移行やら、風邪ひいたやらで年末年始はてんやわんやだったKじろーです。
>銀ジィを囲んでベンベベンベと騒ぐ
ありますねぇw あれ、何なんでしょうw
確かに一人知った人がいて「水平対向は云々」と言い出すのは、デフォですね^^;
ちびっこにバイクがウケるのもデフォですが、現状を見渡すとそのウケが継続してないようで寂しいですな。。。
北海道、お気をつけて(ぉぃ
行くならどっちなんでしょう? …まさかのゴリ?w
北海道へ行けるかどうかは有給が取れるかどうかだけですね。
気持ち的には、行く気満々です。
でも、計画立てるっていうのも楽しくて、
それだけでも十分行った気になれますねー
RSは古臭くて野暮ったくて、イマドキ不人気ですけど
おっさんとじいさんには、あのエンブレムの威力は絶大ですね!
北海道はたぶん銀色の憎いヤツ、です。
中断もありかも、のギャンブルかな?
北海道はバイクが似合いますね~10代の頃、全泊テントで12泊CBで行きました。当時は気持ちに余裕が無く、ただ走るだけでしたが、とても記憶に残る良い経験でした。是非、蝦夷地へ
バイク店の話ですが、いくら勧めても乗らない人もいるし、自分の意思で自ら乗る奴もいる、何ででしょうネ・・男の子も後者になってくれればよいかな~(10数年後バリバリかも)
今年もヨロシクお願いします。
ボクも去年ついにテントを手に入れましたから、
今年はキャンプでツーリングしていこうと思っています。
北海道、行きたいなー!