以前(といってももうずいぶん前だけど)四万十川を、
沈下橋をいくつもたどって溯上した(川でなく川沿いの道をね)ことがある。
四万十川は行き場を求めて、果てしなく、しかもダイナミックに蛇行して流れる。
中流に入る辺りで、窪川まで下りながら、土佐湾には出られず
山の中を幾度も向きを変えながら進み
中村でようやく黒潮の海に注ぎ出る。
地図で見るより遙かに長い道のりだった。
今回は日暮れが迫る中、
いちばん下流の沈下橋「佐田の沈下橋」にだけよってみた。
途中の大きな洲には、一面に菜の花が咲きそろい
暮れなずむ川面と対照的な華やかさを見せていた。
<script src="http://www.flipclip.net/js/67d6205a686430ce5a458c253a27154e" type="text/javascript"></script>
<noscript></noscript>狭い沈下橋は、人気が絶えることがない。
川の流れをこんなに近くで感じられる川は他にあまりない。
川が流れ、時が流れ、風が渡って行く。
四万十川のおおらかなこの佇まいをいつまでも守っていければね。
何の気負いもなく、ただただそう思わせてくれる。
なんだろうねー。
こういう不思議な感覚が、いまはとても大切に感じる。
身体の中に埋め込まれた地球の記憶なのか、
いや、ただそんな気がしただけだよ。
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