アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

「つぶやき」でお勉強

2014年11月26日 | つぶやき
日々の「つぶやき」を通して、教えられることが多い。
特に、数値やグラフは雄弁だ。

これも、今回の選挙の争点のひとつ、「アベノミクス」の是非。
実は、民主党政権時代の方が、経済は確実に成長していた(GDP推移)のだ。



これは、かなり古くからあるグラフだが、消費税増税は、法人税減税の原資でしかないという何よりの証拠。今回も、自民党は、消費税増税とセットで法人税減税を持ち出している。


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エゾ狼との邂逅~笹本稜平著「分水嶺」

2014年11月26日 | 読書三昧
本格的な山岳小説を次々と発表している笹本氏の最新作「分水嶺」を読んだ。月刊「小説NON」2013年6月~14年5月連載、382頁の大作。



物語~風間健介は父親の遺志を継ぎ、広告カメラマンから山岳写真家へと転身した。父が愛した厳冬の大雪山で撮影中、絶滅したはずのエゾオオカミを追う田沢という風采のあがらぬ男に出会う。彼は、十数年前、オオカミに遭難の危機を救われたというのだが・・・。

読了してみて始めて、「分水嶺」の意味を知った。
つまり、山容としての分水嶺ではなく、人間の生き方を変える意味でのそれなのだ。

主人公は、それまで広告カメラマンという職業を通して、商業主義に毒されていた。しかし、厳冬期の大雪の山々に向き合う中で、また、絶滅したとされるオオカミの存在を信じて探し回る(田沢という)男の存在を通して、人生の「分水嶺」をみつけ、それを越えたのだった。

そこには、太古の昔から脈々として流れる人間とオオカミとの親しい絆を実感させるロマンあふれる世界があった。ご一読をお薦めします(お勧め度:★★)
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