アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

河崎秋子著「ともぐい」

2024年03月13日 | 読書三昧

 

2023年下半期第170回直木賞受賞作。
「小説新潮」2022年8月~2023年7月号連載、295頁。

著者は、道内別海町の出身。
羊の飼育に従事しながら執筆を続け、自然の厳しさや人間関係の複雑さ等、北海道特有のテーマを追及した硬派の物語を世に出してきた。

例えば「締め殺しの樹」は、第167回の候補作となった河崎さんの作。

本書は、明治後期の北海道の山で狩猟生活を送る偏屈な男と熊との闘いを描いた物語。特に、自然の描写がすばらしい。

エピローグには納得しがたい思いもあるが、受賞にふさわしい作品だと思った。ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)

 

 

 

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