昨日、80年間苦楽を共にしてきた奥歯を1本抜かれてしまった。
経過はこうだ。
年末頃から、右下奥歯の1本が浮いた感じになり物が噛めなくなった。痛みはなかったので、様子をみようと放置していたら、ますます調子が悪くなってきた。
歯科に行こうとしたら、折悪く、コロナ禍で「今、病院へ行くのはまずい」と思い、ずるずると順延し2ヶ月が経ってしまった。
その内、周囲の歯茎が腫れだしたので、これはマズイと、先週、意を決して受診した。
結果、その日の内に、被せていた金属をバリバリと剥がされ、中をいじり回された。
どうも以前の修理に問題があり、その際打ち込まれていたピンを1本抜いたのだが、根本の当たりが錆びついていた。
で、昨日、3回目の診療で、医者が甘い声を出し「これは抜かないとダメです」と言う。
また、今日は覚悟が出来ていないでしょうから次回にしますか、というので、ダメなものはダメでしょう。それならいっそのこと今日やってと私。
結果、麻酔をして大きなペンチのような道具を使って、エイヤッと抜かれてしまった。
親知らず以外で、歯を抜かれたのは今回が初体験。
それまで、80年間、苦楽を共にして来たわけで、寂寥感一杯であった。
ただ、80/20運動が提唱されている昨今、抜かれた歯が1本だけというのはラッキーとしか言いようがない。抜いた歯を見せてくれたが、根の部分が3つに割れ、見るも無残な姿になっていた。
今後、2・3ヶ月かけて歯茎の成長を待ち、その後、どうするか決めると言う。
ということで、前途多難な歯科治療となった。