花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

早春に咲く樹木花№ 7「ギンヨウアカシア / ミモザ」

2025-03-18 | 植物 花

今日の樹木花は、「ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)/  ミノザ)」の花です、此の花も早春を彩る黄色い花です。

今年は、寒い日が続いた所為か、開花が、大分、遅れました。(下図 )

蕾は、”黄金" の粒です、開花を待ちました。

 

<「ギンヨウアカシア」(銀葉アカシア」>

開花は、3月頃からです、蕾が、膨らみ初めています、宛ら、”金の玉” ですか

開花期には、総状花序に黄色い花が、多数咲き集います。

名前の通り、葉が、灰銀色ですので、灰色のキャンバスに金の粒を鏤めた様相です。

「ミモザ」とも称していますが、正確には、「ミモザ」は、「オジギソウ」含羞草 / 眠り草 / タッチミーノット /  Mimosa pudica

指すとのこと,で、似た花の「フサアカシア」<房アカシア/  Acacia dealbata「ミモザ」と称しますが

此も、正確には、間違っているとのことです。

葉や花が似ているので、間違って名付けたとか、現在では、「ミモザ」の名前は、両者の総称として使われています、

確か、砂糖菓子の粒々のトッピングも<ミモザ>と呼びますね。

両者は、似ていますが、見分ける方法として、羽状複葉小葉が、「ギンヨウアカシア」は

20枚位を対生させて、葉の色が、灰緑色に対した、「フサアカシア」の小葉は、40枚位を

対生させ、多少大きめの葉は、濃緑色です。

マメ科、アカシア属、半耐寒性常緑高木、オーストラリア原産、学名   Acacia baileyana

英名   Cootamundra Wattle、別名「ミモザ」、 「ミモザザアカシア」

「ゴールデンミモザ」、「ハナアカシア」


<他の画像>

下図は、「ギンヨウアカシア」に似た花の「フサアカシア」です、「ギンヨウアカシア」も「フサアカシア」も

葉は、羽状複葉ですが、前者は、小葉が、5対に対して、後者は、10から20対位の違いが有ります。

亦、花や花が、後者の方が、大きい違いが



早春に咲く樹木花№ 6「オウバイ」

2025-03-15 | 植物 花

今日の樹木花は、「オウバイ」です、早春の日向を好む、”春告げ花”  の一つです、黄金の輝きです。

黄色い花々も明るい “春の色” です。

 

 

<「オウバイ」(黄梅)>

花の形が「梅」の花に似ているので、黄色い色をした「梅」で「黄梅」の名前が付いた由

「梅」の名前が付いていますが、バラ科ではなく、モクセイ科なので「梅」ではないですね

別名  “ゲイシュンカ(迎春花)”、題名に相応しい花です。

早春、葉が展開する前に、「梅」の花に似た5弁~6弁の花を下垂する細い枝に咲かせます。

枝は、緑色をした4角形、 3出複葉の葉が、対生します。

次に載せる常緑の「ウンナンオウバイ」(雲南黄梅)より花序が、ひとまわり小さいので区別できます。

亦、「オウバイ」が、落葉性に対して、「ウンナンオウバイ」は、常緑性です。

「梅」の名前ですが、バラ科ではなく、モクセイ科ですので、「梅」では無いことが、解ります。

モクセイ科、ソケイ(ジャスミン)属、半蔓性落葉低木、中国原産、学名   Jasminum nudiflorum

英名   Winter jasmine、別名「迎春花」、「ウインター ジャスミン」



艶々で、太く膨らんだ蕾は、赤茶色で綺麗です、開花前も充分に愉しめます。



他に「オウバイ」より大きな花を咲かせる「ウンナイオウバイ」も視られます。

 <「ウンナンオウバイ(雲南黄梅)」>

-

 

 

「オウバイ」より大きな花で 、八重咲きも有り、花着きも多少疎らです。

「オウバイ」の落葉性と違って、常緑性なので、花と濃い緑色の葉を

同時に視ることができます。

モクセイ科、ジャスミン属、耐寒性常緑低木

学名   Jasminum mesnyi英名   Primrose jasmine、Chinese jasmine

中国原産、別名「オウバイモドキ」(黄梅擬)

 

 

 

 

 

 





早春に咲く樹木花 № 5 「マホニア・メディア ’チャリティ’」

2025-03-07 | 植物 花

今日も樹木花です、「マホニア・メディア’ 'チャリティ’」にしました、金色の花がら芳香が漂います、早春を彩ります。

<「マホニア・メディア ’チャリティー’」>

 濃い緑色の葉をバックに、総状花序を立ち上げて、黄色に輝く小花を沢山咲かせます。

花の少ない冬場の 色彩豊かな花の一つです。

「ヒイラギナンテン」(柊南天)Mahonia japonica と「マホニア ロマリホリア」 M.lomariifolia  との

交雑種で、「ヒイラギナンテン」の花穂が、下垂するのに対して、上向き、直立する違いが有ります。

葉は、独特の形の奇数羽状複葉で互生します、葉の縁は、ギザギザになっています。

雌蘂に触れると、雄蘂が、雌蘂を目指して動く様子が、現れます。

花に留った昆虫を利用して受粉する為とか

開花も「ヒイラギナンテン」より早く1月から2月に開花します。

メギ科、ヒイラギナンテン(マホニア)属、耐寒性常緑低木、学名   Mahonia media 'Charity' 

尚、交雑相手の「「ヒイラギナンテン  / 南天南天」は、生垣等に植栽するお馴染みの同じメギ科の植物です。

「柊南天」の名前は、「柊」の葉に似た葉で、南天の様な実を着ける事からの命名とのこと

メギ科、ヒイラギナンテン属、英名  Mahania japonica  、別名「トウナンテン  \  唐南天」

中国原産で、日本には、江戸時代に入ってきた由

「ヒイラギ  /  柊」の名前が、付いていますが、モクセイ科、、モクセイ 属、英名  Osmanthus ueterophyllus ではなく

葉の形状が似ていても、別の植物に属します、花の色も白色で違っています。





果実は、薄緑、青、青紫と変色しながら熟します。

他に、細長い葉の「ヤナギバヒイラギナンテン」(柳葉柊南天)Mahonia confusa 等も


早春に咲く樹木花 № 4 「マンサク」

2025-03-02 | 植物 花

今日も樹木花で、”黄金” に輝く「マンサク」にしました、太陽を想わせる ”春告げ 花”  です。

<「マンサク」>

 「マンサク  /  万作」も、黄色い花を咲かせる早春の樹木花です。

山肌に咲く様子は、遠目には、黄色い霞が懸かったようです、香りが遠く迄、漂います。

赤茶色の蕚と黄色で細長い紐の様な花弁とのコントラストを愉しみます。

葉の展開前に花が咲くのは、他の早春の樹木花の特徴です、葉は、秋には紅葉します。

花弁は、4枚、雄蕊も4個、雌蕊が2個、赤褐色の萼、花弁は、ユニークな形で、黄色で細長い紐状です。

同 じマンサク科、トキワマンサク属の「トキワマンサク」(常磐万作)

「アカバナトキワマンサク」(赤花常磐万作)、別名「ベニバナトキワマンサク」(紅花常磐満作)が

名前のとおり常緑なのとの違いです。

亦、「マンサク」より、開花期が早い(1月~3月頃)、中国原産の「シナマンサク」(支那万作)が有りますが

一見、判別が難しいのですが、ポイントとして<「シナマンサク」(1)

(1)は、開花期に前年の葉が付いている場合が多い

(1)の葉は、表面に毛が生えているが、「マンサク」(2)は、無毛

花の中心部が(1)は、暗赤色で、(2)より濃い、開花期が(1)は

(2)より早い、(1)は、(2)より花に強い香りが有る

花の大きさは、(1)の方が、(2)より大きい>等々です。

尚、“万作、満作” の名前の由来は、昔、稲の作柄を占う樹木花で、花が、沢山咲いた年は、豊作になるとか 

黄金色の花を咲かせる姿が、豊年満作の縁起担ぎから

他に、早春に咲くので “まず咲く” を東北地方の訛りで “まんず咲く” から「満作」になった由

マンサク科、マンサク属、落葉小高木、日本原産、学名   Hamamelis japonica 、英名   Japanese witch hazel

別名「アオモミ」、「ハマメリス」



下図は、「シナマンサク」


他の画像は、動画にしました、御覧下さい。

 

「マンサク」の名前の付いた変異種、「トキワマンサク」、「ベニバナトキワマンサク」です。

マンサク属とは違ったトキワマンサク属ですが、似た花を咲かせます。

開花期は「マンサク」が、2月から3月頃ですが、「トキワマンサク」は、春と秋頃になります。

亦、「マンサク」の葉は、「トキワマンサク」の葉より大きく、薄く柔らかい感じがします。

「トキワマンサク」の葉は、小さく肉厚で常緑ですが、両者、耐寒性常緑高木です。

花色は、白ですが、赤い色の花を咲かせる「アカバナトキワマンサク」も有ります。

下図は、「トキワマンサク」  Loropetalum chinense    の花です.。

下図は、「アカバナトキワマンサク」  Loropetalum chinense var.rubra  です。

「トキワマンサク  /  常盤万作」の名前の由来の  "常盤” は、常緑の意味とのことですが

紅葉することが有ります、但し、落葉はしないのです。

下図は、「トキワマンサク」と「アカバナトキワマンサク」の赤色、白色のコラボです。


早春に咲く樹木花 № 3 「サンシュユ」

2025-02-26 | 植物 花

今日の樹木花は、「サンシュユ」の花です。

<「サンシュユ」(山茱萸)>

”春告げ花”  の一つで、早春、葉に先立って集散花序をだして鮮やかな黄色の小さな花を枝一面に咲かせます。

樹木全体が、黄金色に輝きます、花は、4弁花で4本に雌蘂が目立ちます。

花序全体が、黄金色に輝きます、別名「ハルコガネ」(春黄金)の名前は、此の姿を著わしたとのこと

九州宮崎の民謡<稗搗節>に謳われている<サンシュユ>は、「サンショウ」(山椒)のことで

この地方では、「山椒」を「サンシュユ」と呼ぶとのことでした。

秋には、珊瑚の様な艶やかな赤い実が、熟します。

美味しそうに見える実も、生食は、不味くて、不向きです、果実酒や生薬として利用されているようです。

ミズキ科、サンシュユ属、落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名   Cornus officinalis

別名「ハルコガネ」(春黄金)、春に花が、黄金色に輝くから、「アキサンゴ」(秋、珊瑚)


 

秋に、赤い艶やかな「茱萸」に似た実を着けます、「アキグミ /茱萸茱萸」、「ヤマグミ / 山茱萸」の名前の由来です。

朱色に輝く楕円形の実は、美味しそうですが、食用(渋い味で不向き)より

乾燥した果肉を薬用、生薬として利用するようです。

唯、”ヨーグルトの木” の名前も付いていて、暖めた牛乳に、此の「サンシュユ」の木の枝を挿して

一夜置くとヨーグルトが出来る記事が載っていました。

ブルガリアでは、「ヨーグルトの木」として、実際にヨールルトをつくる由