花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

初夏のキク科の花々(4)

2021-05-28 | 植物 花

「ポピー」は、初夏の風に似合います、初夏の風を受けて揺らめきます。

「チューリップ ポピー」や「シャーレー ポピー」等も競演しています。

「チューリップ ポピー」(左図)は、「ハンネマニア」、「メキシカン ポピー」の名前も付いています。

英名  Hunnemannia fumariifolia 

「シャーレー ポピー」(右図)は、お馴染みの「ヒナゲシ/虞美人草」です。

学名  Papaver rhoeas 、英名  Shirley poppy

今日の ”キク科の花々” は、「サントリナ」、「グリーンサントリナ」、「スピランテス」です、似た形状の花達です。

<「サントリナ」>

「サントリナ」とは、キク科、サントリナ属の総称で、10種位の品種がとか

今日は、其の中でも代表的なカマエキパリッサシュ種の「サントリナ・カマエキパリッサシュ」にしました。

花茎の先端に1輪の筒状花の頭状花を咲かせます、銀灰色で細長い珊瑚の様な葉が、黄色い花を引き立てます。

花茎は、30cm~1m位直立します。

頭状花は、”黄色いポンポン” です、ラベンダーの香りがするハーブの一種です。

キク科、ワタスギギク(サントリナ)属、耐寒性常緑低木、地中海沿岸原産

学名  Santolina chamaecypanssus 、英名  Ravender cotton、別名 「ワタスギギク」、「コットンラベンダー」


次に挙げる「グリーンサントリナ」との違いは、葉の形状が多少違うのと色(銀灰色)が違う点です。

銀灰色とは対称的な濃い緑色の葉を着けるロースマリニフォリア種の「グリーンサントリナ」も有ります。

<「グリーンサントリナ」>

鮮やかな濃い緑の線状の葉が、上に載せた「サントリナ」より細長く緑色で、他の仕様は同じです。

「サントリナ」を円錐形に仕立て、クリスマスツリーにするのをよく見ます。

学名  Santolina virens 、英名  Green santolina 

最初の「サントリナ・カマエキパリッサュ」との違いは葉の色です。

名前の鮮やかな緑色の葉を着けます。


初夏のキク科の花々(3)

2021-05-25 | 植物 花

今日の花々は、「オオキンケイギク」、「コレオプシス」にしました。

初夏の陽に輝く黄色い花々です。

<「オオキンケイギク」(大金鶏菊)>

以前は、道路脇の緑化植物として盛んに栽育されてきましたが、現在では、特定外来生物として

栽育は、禁止されています、繁殖力が旺盛で日本の植物生態系に悪影響を及ぼすとか

「キバナコスモス」に似た綺麗な花なのですが ・ ・ ・ 葉の形が違ってます。

「オオキンケイギク」の葉は、細長い披針形、「コスモス」の葉は、羽状で、深い切れ込みがあります。

亦、「キバナコスモス」の方が、花の色が 多少濃い違いが有ります。

<花を見付けたら、種が出来る前に、袋に入れて枯らして、焼却するように> との勧告が

各都道府県のホームページに満載です>

繁殖力が旺盛なのか、駆除は難しいようで、今でも、道路の側面を黄色い "帯” で埋め尽くして

土手や堤防等には、黄色い ”絨毯” が 広がります。

最近の研究で、抗癌物質が含まれるとか、汚名挽回の一助になればと思う次第です。

名前の由来は、花びらの先端に切込みが入り、鶏の鶏冠に似てるからとか、黄色が金の鶏です。

キク科、ハルシャギク属、北アメリカ原産、耐寒性多年草、学名   Coreopsis lanceolata

英名  Lance-leaved coreopsis


下図は、似た花の「キバナコスモス」Cosmos sulphureus

次は、「コレオプシス・バーティーシラータ」<イトバハルシャギク/糸葉春車菊>です。

「コレオプシス」には、100種以上有る品種の中の一つで、一年草の「キンケイギク」(金鶏菊)

<Coreopsis drummondii >や此れも一年草の「ハルシャギク」(波斯菊)<C.tinctoria>

上に載せた「オオキンケイギク」等の仲間です。

品種に依って花色も多彩で、八重咲きも有るようです。

採り挙げた「糸葉春車菊」は、明るい黄色の花です、原産地の北アメリカワイルドフラワーワイルドフラワーで

一面の花園を作り出す光景は、素晴らしいものの様です。

花径 4cm、草丈 30 cm、暑さに弱いのが、難点です。

キク科、コレオプシス属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名  Coreopsis verticillata


”糸葉” の名前の通り、葉は線状の細長い葉です。

過去に載せた記事の最掲載です。

 
今、ツルナ科の花

今回のツルナ科の花は、「テルナミ」、「マツバギク」、「バクヤギク」、「リビングストーンデージー」の4種です、金属性の質感の花弁が特徴です。今日の最初は、今が盛りの「テル......
 

初夏のキク科の花々(2)

2021-05-22 | 植物 花

今回のキク科の花は、「ヘリクリサム」 Helichrysum  の一種 「ヘリクリサム ’シルバーキャンドル’ 」と

「ヘリクリサム ’ペーパーデージー」です。

両者、蕾、花のカシャカシャ感が 似ているので一緒に挙げてみました。

*一般に「ヘリクリサム」と称する「ムギワラギク」(麦藁菊)は、開花期の来月に載せる予定です*


上図、「ムギワラギク」麦藁菊>

ヘリクリサム属には、下記の様な花も在ります、花のカシャカシャの 質感は、皆、似ています。

<「ヘリクリサム・シルバーキャンドル」>



尖った蕾の先端が濃い赤色、葉が銀色なので

名前の<´シルバーキャンドル`>の由来とか、赤く燃える蝋燭の炎です。

学名   Helichrysum retortum ´Silver Candle`

英名   Showy everlasting 、キク科、ヘリクリサム属、南アフリカ原産、半耐寒性多年草

 

次は、黄色い小さな花が、可愛い「ヘリクリサ ム ’ぺーパーデージー」です。

<「ヘリクリサム ’ペーパーデージー’」>

分枝した長い約40Cm 位の茎に、線形の葉を着けて、先端に花径3Cm 位の花を咲かせます。

花弁(総苞)が、カシャカシャ感が有るので、ドライフラワーとして利用します。

キク科、ヘリクリサム / ムギワラギク 属、半耐寒性一年草、オーストラリア原産

学名  Helichrysum sublifolium、英名  Showy everlasting、別名「ヘリクリサム・サブリフォリウム」

「ペーペーデージー」


 

他に、「ヘリクリサム」には、早春に咲くピンクの花「ヘリクリサム・カッシニアナ」(Schoenia cassiniana)

花よりも観葉植物として知られる「ヘリクリサム・ペティオラレ´ライムライト`」

(ヘリクリサム・オーレア)(H.petiolare ´Limelight`

「ヘリクリサム・シルバー」(「ヘリクリサム・ペテオラレ」)H.petiolare

「ヘリクリサム・ティアンシャニクム」H.thianschanicum等々です。

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<過去に載せた記事です、再掲載しました>


 
春、ハナシノブ科の花々(2)

初夏の花壇は、花々が一杯!!ハナシノブ科の花(2)は、過日に挙げた「フロックス・ピロサ」に加えて 「モスフロックス」(芝桜)と「フロックス・パニキュラータ」を挙......
 

初夏のキク科の花々(1)

2021-05-20 | 植物 花

最初のキク科の花は、「ジャーマンカモミール」、「シャスタデージー」です。

先ずは、「ジャーマンカモミール」の群生する様子の動画を御覧下さい。

<「ジャーマンカモミール」>

カモミール」Chamomile は、、ギリシャ語の <Chamamellon>からで、 ”地上のリンゴ” の意味とか

リンゴの香りがします、種々の薬効が有るハーブです、花径約2Cm 位の小さな花です。

成長するに従って、花の中央部分が盛り上がり、舌状の花弁が、大きく外に反り返ります。

品種は、下に載せた「ジャーマンカモミール」より花径は、多少大きいが

草丈が低い這性で多年草の「ローマンカモミール」Chamaemelum nobile

キク科、コシカギク属、耐寒性一年草、ヨーロッパ、中央アジア原産

学名   Matoricaria recutita、英名   German chamomile

別名 「カミツレ」、「カモマイル」、「ドイツカミツレ」


次は、「マーガレット」の花に似た「シャスタデージー」です、「マーガレット」の花の交代を担います。

白い花を長期間、楽しめるのです。

<「シャスタデージー」>

「マーガレット」と日本の「ハマギク」との交配種とか、アメリカ人の育苗家に依って作出された由

花の形も一重、八重、丁字咲きの品種が有ります。

花径は、6cm前後、花茎は、50cm位、伸び上がります。

似た花の「マーガレット」との違いは、葉の形状で見分けられます。

「マーガレット」の葉が、縁がギザギザなのに対して、「シャスタデージ」の葉は、全縁の違いです。

前者が、後者より花も大きく、草丈も高く、枝も分枝して伸びます。

「シャスタ」の名前は、育苗家が住む 北アメリカのカリフォルニアに聳える山の名前からとか

白い花の色と山の積雪の白さを絡めて命名したようです。

キク科、レウカンテマム(フランスギク)属、耐寒性多年草、北アメリカ作出

学名  Leucanthemum × superbum、英名  Shasta Daisy



今、ツツジ科の花(2)

2021-05-18 | 植物 花

過去の記事の再掲載です、ハナシノブ科の花の「ブルーハイビスカス」、その他の花の記事です。

 
今、ハナシノブ科の花々(1)

アオイ科の「ブルーハイビスカス」(アリオギネ)が、盛りです、大きな花弁が、春風に揺れます。「ハイビスカス」と同じアオイ科の植物ですが、花色は、淡い青紫色が 主で一重の花を咲......
 

 

前回に続き、ツツジ科の花です、「サラサドウダン」、「ベニサラサドウダン」、「ベニドウダン」の花にしました。

<「サラサドウダン」>

 「ドウダンツツジ」(灯台躑躅)に<更紗>の様な筋模様が入った「サラサドウダン」です。

枝の先端に総状花序をだして、数個の花を下垂させます。

釣鐘型の花冠の先端が、浅く五裂します、花冠の先端が、淡い紅色、基部は、淡い黄色で

緑色の縦筋が、入ります、葉が出るのと同時に花を咲かせます、葉が、先に展開する「ツツジ」などと違っています。

ツツジ科、ドウダンツツジ属、落葉低木、日本原産、学名   Enkiathus campanulatus

別名「フウリンツツジ」(風鈴躑躅)、学名   Enkiathus は、ギリシャ語の  enkyos  (妊娠)と

anthos (花)に因るとか、膨らみを持った花の形からのようです。

下図は、「サラサドウダン」の変種で淡い紅色の「ベニサラサドウダン」(紅更紗満天星)です。

花弁に濃い色の縦筋が入って、「サラサドウダン」の変種なのが解ります。

<ドウダン>」に<満天星>の文字を宛てるのも、多数の花が、満天の星をイメージしたからとか



「サラサドウダン 」の赤色系「ベニサラサドウダン」(紅更紗満天星)

(Enkianthus campanulatus var.rubicundus )も初夏の空に映えます。

「サラサドウダン」の特徴<筋入り>も微かに現れています。


全体が、紅色の「ベニドウダン」(紅満天星、紅灯台)も有ります。

<「ベニドウダン」>

上に載せた「サラサドウダン」の花より小振りで、縦の縞斑が、無いのが特徴です。

4月頃、白い花を咲かせる「ドウダンツツジ」(灯台躑躅)Enkianthus perulatus の ”赤色版” です。

総状花序を着けて、釣鐘型の花を8個位下垂させます、花冠のの先端が、細かく裂けた可愛らしい花です。

枝の分岐の様子が、昔、明かりに用いた<結び灯台>の台の脚に似ているから「紅灯台」の名前も付いています。

ツツジ科、ドウダンツツジ属、落葉低木、日本原産、学名   Enkianthus cernuus var.rubens

別名「チチブドウダン」、「コベニドウダン」 


<各画像は、クリックで拡大表示します>