花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬に彩り「ギョリュウバイ」、「カンバイ」の花

2022-12-30 | 植物 花

寒い冬、植物園の温室は、宛ら、暖かい熱帯雨林の様相です。

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早春に咲く「梅」の名前が付いた、「ギョリュウバイ」、「カンコウバイ」の花です。

厳寒を暖かな色合いで、和ましてくれます。

<「ギョリュウバイ」御柳梅>

「ギョリュウバイ」も寒い季節に咲く花です、花が少ない時季に咲くので重宝されます。

葉が、「ギョリュウ」(御柳)の葉に似て、花が、「梅」の花に似ている故の命名とのこと

花は、秋から早春に咲く品種と、3月頃から5月頃迄咲く品種が在ります。

葉は、ブロンズリーフ で、先が尖っていて、堅く肉厚です。

亦、園芸品種が多いのも特徴です、一重や八重咲き、花色も白、赤、ピンクと豊富です。

花後に褐色の球形の視を着けます、中には、細長い種子が、ギッシリ詰まっています。

学名の 「レプトスペルマム」は、ギリシャ語で ”薄い種子” の意味とか、細長い種子を著わしています。

フトモモ科、レプトスペルマム(ギョリュウバイ)属、半耐寒性常緑低木

オーストラリア、ニュージーランド原産、学名    Leptospermum scoparium

英名  Tea tree 、別名「ショウコウバイ」(松紅梅)、「レプトスペルマム

英名の  Tea tree  は、葉を茶葉として飲用したからとか


一重や八重咲き、花色も赤、ピンク、白色等多彩です。

亀吉

「梅」の花に見えますか、「梅」を愛した菅原道直を奉った天神様の<梅紋>に似ています。

 

尚、「御柳梅」の「御柳」ですが、この名前が付いた植物が有ります。

「ギョリュウ」(御柳、タマリックス」の花です、春と秋に咲く小さな小さな花です。

此の「ギョリュウ」Tamarix chinensisの仲間の「タマリックス・ラモッシマ」T.ramossimaにしました。

T.chinensis より清楚な感じが好まれます。

総状花序にピンクの小さな花を咲かせます、樹木が、年を経て枝が垂れ下がる姿が

「柳」に似ているとのことで「御柳」の名前が付いた由

亦、塩分を含む土地でも生育するので、砂漠の緑化にも貢献してるとのことでした。

「タマリックス」Tamarix は、ヨーロッパ、アジア、中国、朝鮮半島に分布、多数の品種が有るとのこと

ギョリュウ科、タマリックス属、落葉小高木、英名 Tamrisk、Tamarix、Salt cedar

別名 「タマリックス」、「タマリスク」


 

早咲き種の「カンコウバイ」(寒紅梅」が見頃になりました、例年より少し早い開花です。

園芸品種だけに、一重の「白梅」の清楚さに比べて、チョット “重い” 感じがしますが、妖艶さでは負けないようです。

「ウメ」(梅)は、バラ科、サクラ属、中国原産、耐寒性落葉高木、別名 「カンコウ」(寒紅)、学名   Prunus mume 

此の「寒紅梅)の学名は、 Prunus mume ´Kankou` でした。




<余録>
「梅」では、無いのですが、” 寒” の名前が付く「カンヒザクラ」も視られます。

“沖縄の桜” 「カンヒザクラ」(寒緋桜)です、小輪で濃いピンクの花が下向に半開します。

花弁が5枚で、多数の雄蕊、一本の雌蘂が視られます。

正式名が「ヒカンザクラ」(緋寒桜)とのことですが、別種の「ヒガンザクラ」(彼岸桜)と名前が混同し易いので

「カンヒザクラ」(寒緋桜)の名前も併用しているとのことです。  

バラ科、サクラ属、中国、台湾原産、落葉小高木、学名    Prunus cerasoides var.campanulata

英名   Taiwan cherry 、別名 「ガンジツザクラ」(元日桜)、「タイワンザクラ」(台湾桜)

<「ギョ

 

友人から送られて動画を面白いので、再度埋め込みました。

<犬の ”同調心” 、ヨガをする犬>


微笑ましい窓の外の雀の様子を載せてみました。小雀が、親鳥から餌を貰い、食べています。

更に、欲しいと、お強請りしています。

親鳥が、餌を探して戻ってきました、微笑ましい光景です。

<各画像は、クリックで拡大します>


冬、「桜」の名前が付いた。

2022-12-28 | 植物 花

寒い冬に暖かい春のイメージ「桜」の名前が付いた花達、「ユキザクラ」、「ウンナンサクラソウ」を挙げます。

<「ユキザクラ」雪桜>

最初は、「ユキザクラ」<雪桜> です、学名が、「プリムラ・シネンシス」、学名の方が、馴染み深いのですが

此の季節に相応しい名前が、付いた「ユキザクラ」雪桜 です、別名「カンザクラ」寒桜 とも

唯、「寒ザクラ」は、桜の品種の一つで、「染井吉野」などより、早い季節に花を咲かせ

「ユキザクラ」は、4月頃に咲く「桜」に雪が、積もった状態を指す場合も有るので

正確ではないので、「プリムラ・シネンシス」と覚えるのが、無難かも

花色は、白色で中心が、黄色、「サクラ」の花に似ているので、「寒桜」、「雪桜」の名前も付いた由

最近は、白色以外にピンク、黄色、赤色の花が園芸種として出回っています。

花径3cm位の大輪の花です、花弁は、五裂して、先端が二裂します、葉は、卵形で切込みがあり

裏側は、赤色で綺麗です、サクラソウ科、プリムラ属、常緑一年草(多年草)、中国原産

学名 Primula sinensis=Primula praenitens

次は、「ウンナンサクラソウ」(雲南桜草)、学名「プリムラ・フィルクネラエ」です。

<「ウンナンサクラソウ」雲南桜草>

上に載せた「プリムラ・シネンシス」 Primula sinensis  近縁種で「プリムラ・シネンシス」同様

葉茎を伸ばして、淡いピンク色の花を咲かせます、明るい “春の色” です。

葉や茎に軟毛が被い、葉が羽状に裂けているのも似ていますが

「シネンシス」より花が、稍小さく、葉の形も多少違い、切込みが深い違いが有ります。

葉、茎には、柔らかい毛が生えていて、茎が、ロゼット状に着きます。

人気の「プリムラ・マラコイデス」Purimula malacoides   等に比べると色も形も清楚な感じがします。

サクラソウ科、プリムラ/サクラソウ属、多年(一年)草、学名   Primula filchnerae

別名「プリムラ・フィルクネラエ」、「雲南桜草」


寒い冬の風物誌、サンピラー< Sun piller >の立つ季節になりました、ダイヤモンドダストと同じ気象現象とか。

下図は、過去に摂った画像ですが、今年も期待してます。


冬に咲く「菊」

2022-12-26 | 植物 花

「菊」は、秋の定番の花ですが、寒い冬にも咲く「菊」が、有ります。

冬に咲くキク科の花、「カレンデュラ・アルペンシス」、「ベニジウム」、「カンギク」寒菊 の花々です。

<「カレンデュラ・アルペンシス」、別名「フユシラズ」冬知らず >

 ” 小型の「キンセンカ」" とも言える、別名「冬知らず」の花です。

近縁種の春から初夏に咲く「キンセンカ」Calendula officinaris に比べて、花径が二回り位小さいのが特徴です。

耐寒性が有り、冬でも屋外で、次々と黄金色や橙色の花を咲かせ、冬中愉しむことができます。

朝、太陽の陽が当たると開花して、陽が沈むと花を閉じます。

開花期も長くて、秋、冬、初夏と咲き続けます、寒さにも強く、冬でも咲くので ”冬知らず” の名前が付いた由

根本から、ヘラ状の大きな銀緑色の葉が生えます。

キク科、キンセンカ(カレンデュラ)属、地中海沿岸、南ヨーロッパ原産、学名   Calendula arvensis

耐寒性一年草、英名  Calendula、他の別名「フユシラズ」(冬知らず)、「ヒメキンセンカ」姫金盞花

尚、学名の  Arvensis  は、野原の意味とか、他の 英名が、Field marigold になっています。

 

次も、寒い冬に咲く "蛇の目” 模様が、鮮やかな「菊」の花です。

<「ベニジウム」>

色彩が乏しい寒い冬に、鮮やかな色が目に留まります。

舌状の黄橙色の花弁に、黒い 輪 の斑模様が入り、“蛇の目” の様で、名前の由来とか

葉には、深い切込みが入り、互生、葉や茎には、細かい白い毛が密生します。

冬から早春に懸けて、次々と開花して、愉しませてくれます。

頭状花序が、茎の先端に着き、オレンジ、貴、白色の花を咲かせます。

似た花には、「ハナワギク(花輪菊)」(Cyrysanthemum carinatum

「ガザニア」(Gazania Hybrids)、「アークトティス」(Arctotis × hybrida)等が

キク科、ベニジュウム属、半耐寒性一年草、南アフリカ原産、学名 Venidium fastuosum=Arctotis fastuosum

別名 「カンザキジャノメギク」(寒咲き蛇の目菊)、「ケープ デージー」

英名 Cape daisy 、Monarch of the veldt 、Iceland daisy

 “南アフリカの草原の王” と訳すんでしょうか、アアフリカの雰囲気がいっぱいの花です。

 

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開花した花と、氷を纏った様な蕾を同時に視ることができて、花色の ”熱” と 蕾 ”冷” の 協演です。

開花時間帯は、昼のみで、曇りや夜間には、花を閉じます。

葉や蕾は、水晶の様な毛が生えてキラキラ輝きます。

蕾は、白く透き通った氷の様な毛が生えています。



<「カンギク」寒菊>

一般の「菊」の季節が終わり、「寒菊」が盛りを向かいます。

「寒菊」とは、12月から1月頃に咲く「菊」の総称で,  “冬にも自然開花するものや其の園芸種” を指すとのことです。

今日は、秋咲きの小菊「シマカンギク / アブラギク」の改良種を載せてみました。 

茎、葉は、霜にも耐え ”冬の菊” なのです、輝く様な黄色の花は、中央が盛り上がるように咲きます。

キク科、キク属、耐寒性多年草、学名   Chrysanthemum indicum var.hibernum 、英名  Florist`s dasy

別名 「冬菊」、「寒小菊」、「小金目貫」、「霜見菊」等の名前が付いています。



 


冬の ”金魚”

2022-12-24 | 植物 花

冬に咲く赤色の花「シーマニア」と「ヒボヒルタ」を挙げます、両者似た花ですが

花の形や、葉の形状、質感、草丈の高さ等が多少違います。

<「シーマニア」>

花期が、春から来春へと長く、花が、少なくなった時季の助け船です。花の形の

花冠の先端が、星の形をしていて、外側が赤やオレンジ色、内側が黄色の筒状の花です。

耐寒性が、やや弱いので、真冬は、室内で充分咲かせることができます。

葉脇から花柄を出して、胴体が膨らんだ筒状花を咲かせます。

花冠は、5裂して少し反り返ります、内側に多数の小さな斑点が視られます。

「シーマニア」Seemania  の名前は 、以前にシーマニア属に分類されていた事の名残とか

イワタバコ科、グロキシニア属、非耐寒性多年草、アルゼンチン、ペルー、ボリビア原産

学名   Gloxinia nematanthodes=Gloxinia sylvatica英名 Bolivian sunset

別名「グロキシニア・シルヴァティカ」


英名   Bolivian sunset 「ボリビアンサンセット」の通り夕陽色が綺麗です。

 

次は、「ヒポヒルタ」、別名「キンギョノキ」の花です。

<「ヒポヒルタ」>

花筒の先が、小さく窄んで、胴体が、膨らんでいるので、金魚を彷彿とさせます。

初めの頃は、額が、花弁を囲んでいるので、花を視えません。

露地では、開花期が、晩秋頃迄ですが、花が少ない此の時季には、室内で咲かせて愉しみます。

鮮やかなオレンジ色の花と葉も肉厚で光沢が有ります、水草の間を泳ぐ金魚に見えます。

花冠が、開いた様子が、”オチョボグチ” 、花弁の膨らみが金魚の形です、命名の由来です。

下に載せる「シーマニア」の花に似ていますが、筒の脹らみが「シーマニア」より大きいので区別が、容易です。

イワタバコ科、ネマタンサス属、半耐寒性多年草、南アメリカ原産

学名    Nematanthus gregarium =Hypocyrta nummlaria

英名   Hypocyrta、Goldfish plant、Clog plant (*)

別名「ネマタンサス」、「キンギョノキ」(金魚の木)、(*)Clog は、木靴

尚、旧学名の  Hypocyrta は、ギリシャ語の  Hypo (下)cyrta は、(膨らみ)を

意味するとか、”下膨れ” の金魚の体型です。

如何でしょうか、金魚をイメージできますか

亀吉の友達

<各画像は、クリックで拡大表示します>


冬に咲く ”ランプの妖精”

2022-12-22 | 植物 花

”ランプの妖精 ” の異名が付いた「ストロビランテス・ダイエリアヌス」の可憐な花が、咲き始めました。

<「ストロビランテス・ダイエリアヌス」>

次に載せる仲間の「ストロビランテス・ダイエリアヌス」 Strobiranthes dyerianus  と同様

観葉植物としても人気が有ります、葉、茎は、暗紫色で、笹の葉の様な葉は、披針径で対生しますが

片方の葉が、他の一方の葉と大きさが違う特徴が有ります。

淡い紫色で、花冠が五裂した筒状の花を咲かせます。

流通名が「ランプの妖精」ですが、、此の様な形のランプが、在ったような気がします。

キツネノマゴ科、ストロビランテス属、常緑亜低木、インド原産

学名   Strobiranthes anisophyllus、英名   Goldfussia

*学名の  anisophyllus  は、”違った葉を持つ” の意味とか、葉の大きさが、違うことを著わしています。



 

花弁に着いた多数の横皺が、花弁の色より少し濃いので絶妙の風合いを醸し出します。


 

光有る有る濃い紫色の葉も観葉植物として、充分鑑賞に堪えますが、次に挙げる

「ストロビランテス・ダイエリアヌス」よりは、少し見劣りがしますが ・ ・ ・ 


 

次は、「ストロビランテス」の仲間で、紅紫色の葉に銀粉を塗した様に見える ”輝く葉” の「ストロビランテス・ダイエリアヌス」です。

<「ストロビランテス・ダイエリアヌス」>

葉には、緑色の葉脈が走り色彩を際立てます、花より葉を愉しむ植物です。

上載の「アニソフィルス」より、葉の見栄えは、勝っています、秋には、筒状の薄紫色の花を咲かせます。

葉の裏側は、濃い紫色で、別名 「ウラムラサキ」(裏紫)の名前の由来とか

キツネノマゴ科、ストロビランテス属、常緑低木、ミャンマー原産、学名    Strobiranthes dyerianus

英名    Burma conehead、別名 「ウラムラサキ」、「ビルマヤスアイ」


花も「ストロビランテス・ストロビランテス」に似ています。