「フヨウ」(芙蓉) の花が、が、咲き始めています。
今日は、「フヨウ」(芙蓉)、「アメリカフヨウ」(亜米利加芙蓉)、「スイフヨウ」(醉フヨウ)の花にしました。
「芙蓉」
「ハイビスカス」の仲間ですから、雄蘂の中心から雌蘂が突き出ているのが目立ちます。
一日花なので、儚いのですが、其処が見所かと思います。
花径が、15cm位で、5枚の花弁を着けます。
同属で、此の時季に咲く「ムクゲ」(木槿)が有ります、似ていて区別が、難しいのですが
「フヨウ」は、「ムクゲ」より葉が大きく、雌蘂の先端が、曲がっているので区別出来ます。
亦、前者は、枝振りが、横広がりですが、後者は、樹立する違いが有ります。
アオイ科、フヨウ属、耐寒性落葉低木、日本、中国、台湾原産、学名 Hibiscus mutabilis
英名 Cotton rose mallow
別名「モクフヨウ」(木芙蓉)・ ・ 「スイフヨウ」(水芙蓉)の名前の「蓮の花」と区別する為とか
「スイフヨウ」の名前では、最後に挙げる「醉芙蓉」が有ります。
次は、「アメリカフヨウ」(亜米利加芙蓉)の花です。
*映像は、NHKアーカイブを利用*
「アメリカフヨウ」は、上に載せた「フヨウ」より花も葉も大きく、花径が、約30cm 位になります。
花色は、赤、ピンク、白、「ハイビスカス」の花に似ています。
此の花も一日花ですが、次々と花を咲かせるので、長い期間、愉しめます。
アオイ科、フヨウ属、耐寒性多年草、学名 Hibiscus moscheutos、英名 Swamp rose mallow
別名「クサフヨウ」(草芙蓉)
尚、アオイ科、フユウ属には、「フヨウ」に似た「ムクゲ」(木槿)が、有ります。
「フヨウ」と「ムクゲ」の違いは、「フヨウ」の葉は、掌状で5裂していますが
「ムクゲ」の葉は、細長い楕円形で3裂しています。
「フヨウ」は、多く枝分かれするので、横に広がった樹形をしています、「ムクゲ」は、枝を上方に伸ばすので
直立した樹形になります、「フヨウ」が “草” の感じに対して、「ムクゲ」は、“樹木” の感じがします。
コロナ禍の最中に ”酔” の 話しも何ですが ・ ・ ・
最後のアオイ科の花は、「スイフヨウ」(醉芙蓉)の花です、花の色で、”酔い” の程度を計ります。
「芙蓉」の園芸種とされる「醉芙蓉」は、開花時期が、「芙蓉」より少し遅く咲き始めます。
「芙蓉」より葉も花も大きい違いも有ります。
八重咲きが、基本ですが、一重咲きも有り、「ヒトエスイフトウ」(一重醉芙蓉)の名前が、付いています。
朝の開花時には、白色で、ピンク、濃いピンク、赤色と変化して、夕方には、赤紫色になって、萎みます。
此の色の変化が、酔った状態に喩えた命名とか ・ ・ ・ 素面から酩酊までの顔色の変化ですか
酔いの回りが、早い物と遅い物が有って、白、ピンク、赤が混在するのも面白いものです。
アオイ科、フヨウ(ヒビスクス、ハイビスカス)属、園芸種、落葉低木、学名 Hibiscus mutabilis f.versicolor
mutabilis も versicolor も ”色が変わる” 意味、変色する特徴を著わしています。
<以下は、名前の由来の素面から酩酊までの花色の変化です>
下図の花の色は、未だ素面の状態です。
程よい回り方です、いい気分です。
大分回ってきました、呂律も怪しげです。
悪酔いの状態です。
酩酊、 出来上がりました。
最後に、過去に挙げて記事を再掲載しました、”キツネノマゴ科” と題した物です。
キツネノマゴ科(2)
<夏に赤く実る>「ナツグミ」(夏茱萸)Elaeagnus multiflora、「ブラックベリー」Rubus「 ヤマモモ」(山桃)Morella rubra の実で......