キツネノマゴ科の「アカンサス・モリス」、「ベロペロネ」を挙げてみました。
暑い陽の中、今が盛りと咲き誇ります、彩りも鮮やかです。
<「アカンサス・モリス」>
50種位有る「アカンサス」中で、此の「アカンサス・モリス」と「アカンサス・スピノサス」が一般的です。
別名「ハアザミ」(葉薊)と称する種類です。
濃い緑色で光沢の有るロゼット状の葉の間から2m位の花穂を伸ばして
赤紫色の萼と棘々の苞の間から白い舌状の花を咲かせます。
ギリシャの国花にもなっていて、羽状で深い切込みが有る葉は、古代ギリシャ、ローマ時代のコリント建築の
彫刻の意匠になっているようです。
「アカンサス」とは、<棘>の意味とかで、苞のトゲを指しているようです。
キツネノマゴ科、ハアザミ(アカンサス)属、耐寒性多年草、地中海沿岸原産
学名 Acanthus mollis、別名「ハアザミ」(葉薊)
下図は、花穂の先端、茎にも棘が生えて野性的、花も多少小さな「アカンサス・スピノサス」(A.spinosus)
コリント様式の建築の柱等の彫刻意匠になった「アカンサス」の葉です、右図は、其の柱(ネットから借用)
下図は、野性味が感じられる「アカンサス・スピノサス」です。
「ペロペロネ」もキツネノマゴ科の植物です、初冬の頃迄咲き続ける花期が長い花です。
<「ベロペロネ」(コエビソウ、小海老草)」>
花より赤褐色の葉の様な苞が、目立ちます、鱗状になった苞が、湾曲して海老の様に見えるので
別名「小海老草」の名前が、付いた由、花は、白く長い筒状花で、花弁には、紫色の斑点が入ります。
ベロペロネ属から今は、ジャスティシア属になったとのことで、学名も旧と新が、併記され場合が有ります。
「ベロペロネ」は、ギリシャ語で<ベロス(矢)>、<ペロネ(帯)>
雄蘂の先端で、二本の葯が、矢の様な形になるからとか
キツネノマゴ科、ジャスティシア属、非耐寒性常緑低木、メキシコ原産、学名 Justicia brandegeana
=Beloperone guttata、英名 Shrimp plant、False hop
尚、False hop は、形が、ホップの花の形に似ているための命名とか、”偽のホップの花” ですね
<各画像は、クリックで拡大表示します>