花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

今、アヤメ科の花

2016-04-26 | 植物 花

今が盛りのアヤメ科の花を4種挙げてみました、アヤメ科独特の濃緑色で線形の葉が、清々しさを醸しだします。

此の時季の「アヤメ」(Iris sanguinea)、「カキツバタ」(杜若)Iris laevigata、「ジャーマンアイリス」(Lris germanica

「イチハツ」(鳶尾) Iris tectorum、「シャガ」(著我) Iris japonica 、「イキシア」(Iris spp.等とは一味違った佇まいです。

 

最初は、「スパラキシス」(Sparaxis) の エキソチックで派手な色合いを御愉しみください。

花茎を伸ばした茎上に、5~6個の穂状の花を次々と咲かせます。

葉もユリ科特有の披針形、線形で、花を引き立てるのに役立てます。

花弁の色、花冠の色、中心の色、混在する色に依って数種類有るようですが

色合いが比較的単純な「スパラキシス・フルビフェラ」(Sparaxis bulbifera)を初め

多彩な色が混在する「スパラキシス・トリカラー」(S.tricolow)、「スパラキシス・グランディフロラ」(S.granndiflora

「トリカラー」の園芸種「スパラキシス・トリカーラミックス」等々、原産地のアフリカのイメージが強い種類が有ります。

アヤメ科、スパラキシス属、半耐寒性球根、南アフリカ原産、英名 Harlequin flower、 英名は、“斑な色彩の花” かな

 

清楚な感じの「スパラキシス・ブルビフェラ」(S.bulbifera

多彩な色合いの「スパラキシス・トリカラー」、「スパラキシ・トリカラーミックス」、「スパラキシス・グランディフロラ」等

 
 
 亀吉の甲羅干し

「ホメリア」(Homeria spp.)もアヤメ科の花、アフリカ原産らしい様相を呈します。

背丈30cm位の花茎の先端が分枝、「ヒオウギ」(緋扇)に似た六弁の花を咲かせます。

次から次と花を咲かせるので、長期間愉しむ事ができます。

清楚な感じの花から、極彩色の黄、赤、緑色が色分けする “アフリカ モード” 一杯の「ホメリア ´エレガンス`」等の品種も見られます。

アヤメ科、ホメリア属、半耐寒性球根植物、南アフリカ原産、学名 Homeria spp. 、英名 Cape Tulip

 

 


最後に「ハルザキグラジオラス」(春咲きグラジオラス)です。

「グラジオラス」の花は、暑い夏を思い浮かばせますが、「ハルザキグラジオラス」は、此の時季に咲きます。

原始系の「グラジオラス」で、花が多少小さく、色も淡く、野生的で清楚な感じがします。

“春のグラジオラス” です、甘い香りがします。

アヤ科、グラジオラス属、半耐寒性多年草(球根植物)、南アフリカ原産、園芸種、学名 Gladiolus cvs.

別名 「ハヤザキグラジオラス」(早咲きグラジイオラス)

今日は、ライムグリーンの花弁に黄緑色の斑筋が入る「グラジオラス・トリスティス´コンコロール`」

Gladiolus var.concolor)を載せてみました。

 

 
 

 

<各画像は、クリックで拡大表示します> 

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

高い山には、まだ雪が残っていますが、湖畔では、緑色が広がってきました。

<下図をクリックして御覧下さい>


今、白色

2016-04-21 | 植物 花

今、「オオデマリ」(大手鞠)、「チョウジガマズミ」(丁子莢蒾)の白い樹木花が目に留まります。

爽やかな春風に靡きます、初夏も間も無くやってきます。


<「オオデマリ」(大手鞠)>

密生した花を球状に咲かせます、 開花前は、黄緑色ですが、開花に従って白色に変色します。

雄蕊、雌蕊が無く、装飾花だけで、当然、種子無しです、挿し木で繁殖させます。

両性花や装飾花を着ける「ガクアジサイ」(額紫陽花)に似た「ヤブデマリ」(藪手鞠)の園芸品種とのこと

直径10CM位の球状は、<手鞠>に相応しい命名です、英名も<スノーボール>でした。

<手鞠>の名前では、「コデマリ」(小手鞠)が有りますが、バラ科でチョット雰囲気が違う花です。

葉は、卵型で、葉の縁がギザギザ、葉脈に高低差が有って、見応えが有ります。

スイカズラ科、ガマズミ属、耐寒性落葉低木、日本原産、学名 Viburnum plicatum var.plicatum

英名 Japanese snow ball、別名 「テマリバナ」(手鞠花)

 下図は、「ヤブデマリ」 Viburnum plicatum var.tomentosum

下図は、バラ科の「コデマリ」 Spiraea contoniensis

<「オオチョウジガマズミ」(大丁子莢 蒾)>

上載の「オオデマリ」と同じスイカズラ(レンプクソウ)科、ガマズミ属です。

此の植物も、多岐にわたる種類が有る「ビバーナム」(Viburnum)の仲間になります。

似た花の「チョウジガマズミ」(Viburnum carlesii var.plicatum)より大きな花なので

「オオチョウジガマズミ」、 “大” の名前が付いた由

「オオチョウジガマズミ」の変種が「チョウジガマズミ」とのことで、見栄えも一段上で、芳香が有ります。

<丁子>の名前は、花を横から視ると丁子の形をしているから此の名前が付いたようです。

集散花序に漏斗状の小さな花を20個位球状に着けます。

蕾のうちは、紅色ですが、開花時には、白色になり、花冠が五裂します。

スイカズラ(レンプクソウ)科、ガマズミ属、日本、朝鮮半島原産、学名 Viburnum carlesii

別名 学名より 「ビバーナム・カレーシー」

亀吉

下図は、「トキワガマズミ」(ビバーヌム・チヌス) Viburnum tinus

下図は、「チョウジガマズミ」 Viburnum carlesii var.plicatum

<各 Viburnum の画像は、クリックで拡大します>


「アジュガ」、「ムラサキサギゴケ」、「ツタバウンラン」

2016-04-18 | 植物 花

青紫色の “春の使者” 、「アジュガ」、「ムラサキサギゴケ」(紫鷺苔)、「ツタバウンラン」(蔦葉海蘭)を挙げてみました。


<「アジュガ」>

総状花序を立ち上げて、青紫色の唇形の花を咲かせ、シソ科の特徴を備えています。

葉は、ロゼット状に付き、対生します。

園芸種も多く、花色は、青紫色意外にも ピンク、白、葉も斑入りの品種が有ります。

日本原産の「ジュウニヒトエ」(十二単) Ajuga nipponensis 、「キランソウ」(金療小草) Ajuga decumbens の仲間

シソ科、キランソウ属、這耐寒性多年草、ヨーロッパ、中央アジア原産、学名 Ajuga reptans

別名 「セイヨウキランソウ」、「アジュガ・レプタンス」

 
 
 
 

<「ムラサキサギゴケ」(紫鷺苔)>

紫色で、鳥の鷺に似ているので、此の名前が付いたとか、白色の花も有ります。

単に、「サギゴケ」(鷺苔)と呼ぶ場合も有りますが、白色の花を特に「サギゴケ」とも呼ぶ由

「ムラサキサギゴケ」は、花の色が紫色をした「サギゴケ」と言うところですか

4本の雄蕊と1本の雌蕊で、雄蕊の先端が二つに裂けていて、触れると閉じます、花粉を付着させ易くする工夫とか

近縁種に、似た花の「トキワハゼ」が有りますが、茎が直立するので区別できます。

ゴマノハグサ科、サギゴケ属、耐寒性多年草、這性、日本原産、学名 Mazus miquelii


 <「ツタバウンラン」(蔦葉海蘭)>

石垣等に這う様に広がり、緑色の葉の中に、小さな唇形の花が咲いています。

上唇は、二烈、下唇は、三裂、花冠には、暗紫色の筋が入ります、亦、下唇の真中に黄色い二つの隆起物が有ります。

「蔦」の様な5~7裂した葉が着くので、<蔦葉>の名前の由来のようです。

オオバコ科、ツタバウンラン属、蔓性多年草、ヨーロッパ原産、学名 Cymbalaria muralis

英名 Ivy-leaved toadflax、別名 「ツタガラクサ」(蔦唐草)、「ウンランカズラ」(海蘭葛)

 

 

<全画像クリックで拡大します>

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高原も雪が解けて、地肌が現れてきました。

<下図をクリックして御覧下さい>


春、「桃」の花二種

2016-04-12 | 植物 花

「モモ」(桃)、「ハナモモ」(花桃)の花の季節も終わりましたので

今が盛りの「ゲンペイモモ」(源平桃)と「キクモモ」(菊桃)を挙げてみました、“桃源郷” を思わせる暖かい色合いを愉しみます。

「源平桃」は、「花桃」の一品種とのことで、果実を採取するより花を愛でます。

「桃」の花より大きな花ですが、反面、実が小さく、食用には、不向きです。

花の色は、白、紅、紅白の絞り模様が混在します、毎年、パターンが違うのも、此花の特徴です。

紅白の色の配布が、赤色を源氏に、白色を平家に見立て、「源平桃」とした由

源平入り乱れての合戦のの様子です。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、学名 Prunus percica、英名 Hana peach

別名「ジツゲツトウ」(日月桃)、「サキワケモモ」(咲き分け桃)

 
 
 
 

紅白の滝が流れ落ちるような 「ゲンペイシダレモノ」(源平枝垂れ桃)


「キクモモ」(菊桃)も「ハナモモ」の一品種、花弁が細長くて、「菊」の花弁に似ている故の命名とか

花柄が極端に短く、八重咲きです、芳香が有ります。

遠目には、“赤い霞” が棚引く様な風情で、何の花かと思案するほどの様相です。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Amygdalus persica cv.Stellata

別名 「ゲンジグルマ」(源氏車)、一輪の花が、華やかな牛車車です。

<全画像、クリックで拡大します>

追加として、昨年載せたページを再度添付してみました、>続きを読むから入れます。

 
今、黄色
今日の表題  “今、黄色”  の最初に、「ラナンキュラス」の花を  “窓”  に...
 

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高原も雪が解けて、地肌が現れてきました。

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春色、黄色(1)

2016-04-04 | 植物 花

「キバナアマ」(黄花亜麻)の黄色い花の色も “春色” です、別名 「迎春柳」、“春色” にピッタリです。

オレンジ色の筋が入った五弁の花です、黄色の染料にするそうです。

雌蕊、雄蕊の蝶のような姿が愛らしく、花弁に入る薄茶色の筋も綺麗な花です。

アマ科、キバナアマ属、常緑低木、中国雲南省、インド北部地方、パキスタン原産、学名 Reinwardtia indica

英名 Yellow flax、別名「レインウァティア」、「迎春柳」、「雲南月光花」 ・ ・ ・ 明るく輝く黄色が “月光” なのかな


「トサミズキ」(土佐水木)や「ヒウガミズキ」(日向水木)も、黄色い花弁と赤い雌蕊のコントラストを愉しませてくれます。

葉の展開を前に、穂状花序に7~10個ほどの五弁の花が下垂します。

特に、「トサミズキ」の暗紅紫色の葯(雄蕊の先端の花粉袋)が、2本突き出るので目に付きます。

「ミズキ」の名前が、付いていますが、ミズキ科の植物ではなくて、マンサク科ですが

葉が、ミズキ科の植物の葉に似ている故の命名とか、葉の縁がヒザギザで、葉脈が目立ちます。

マンサク科、トサミズキ属、日本原産(土佐地方に自生していた由)、耐寒性落葉低木、学名 Corylopsis spicata


近縁種の「ヒウガキズキ」(日向水木)も淡い黄色の花を咲かせています、「トサミズキ」より花が小さく、花数も

少なく(2~3個)の花を房状に咲かせます。

花弁の先端に、黄色の雄蕊の葯が付きますが、「トサミズキ」の葯より淡い色で見劣りします。

「トサミズキ」に比べて花を疎らに着けるので、見栄えは、少し劣ります。

マンサク科、トサミズキ属、落葉低木、日本原産(日向地方に自生していた)、学名 Corylopsis pauciflora

別名「ヒメミズキ」(姫水木)、「イヨミズキ」(伊予水木)、学名の<pauciflora>や<姫>は、小さく可愛らしい

意味ですから、「トサミズキ」の花に比べた命名ですか


 「カロライナジャスミン」の花色も、亦 “春の色” です、黄色い漏斗状の花をたくさん咲かせます。

ジャスミンに似た香りがしまが、勿論、ジャスミの仲間ではなく・・・・属です。

葉は、硬く艶が有る卵型で、対生します、有毒植物でも有ります。

蔓性なので、支柱の形を変えると、蔓が形に添って絡み付き、種々の花の造形を愉しめます。

 マチン科、ゲルセミウム属、北アメリカ、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州原産(名前の由来に)、蔓性半耐寒性木本

学名 Gelsemium sempervirens英名 Carolina jasmine

別名 「イブニングトランペットフラワー」、「ゲルセミウム」、「イェロージャスミン」

「ニセジャスミン」、「カロリナソケイ」、「センペルヴィレンス」 等々と数多い名前が付いてました。 


因みに、最初の二枚の画像は、球形の支柱に絡み、“バルーン” を形作ったものです。

亀吉

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高原も雪が解けて、地肌が現れてきました。

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