花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋、赤く熟す(2)

2018-11-27 | 植物 花

”秋、赤く熟す” (2)には、「サンシュユ」(山茱萸)、「ミカイドウ」(実海棠)

「サネカズラ」(実葛)の赤く熟した実を挙げてみました。

皆、赤く照り輝いて ”豊穣” を演出します。

<「サンシュユ」>

朱色に輝く楕円形の実は、美味しそうですが、食用(渋い味で不向き)より

乾燥した果肉を薬用、生薬として利用するようです。

唯、”ヨーグルトの木” の名前も付いていて、暖めた牛乳に、此の「サンシュユ」の木の枝を挿して

一夜置くとヨーグルトが出来る記事が載っていましたが、真偽の程は ・ ・ ・ 

ミズキ科、ミズキ属、耐寒性落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis 

別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)、「アキサンゴ」(秋珊瑚)、「ヤマグミ」(山茱萸)

尚、「サンシュユ」の名前は、「山茱萸」の音読みで「サンシュユ」になった由

「春黄金花」は、春に咲く花の姿を、「秋珊瑚」は、赤色が珊瑚を

「山茱萸」は、「茱萸」の実に似ているから付いた名前とか

 他の画像は、”パラパラ” にしました。

花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。

樹木全体が、黄金色に輝きます。

 

<「ミカイドウ」(実海棠)>

「カイドウ」(海棠、花海棠)と似た花を咲かせますが、果実は、「カイドウ」より大きな実になります。

「ズミ」(酸実) 、「ミヤマカイドウ」(深山海棠)等の名前も付いています。

「ヒメリンゴ」(姫林檎)の近縁とのこと、「ヒメリンゴ」の実より小さいのですが、似ています。

「リンゴ」(林檎)の野生種になるとか

尚、「ズミ」の名前には、には、<酸実>、<染み>の字が、当て嵌められていますが

果実が、酸っぱい味がすること、樹皮から黄色い染料を採ったことからとか

盆栽仕立てで、愉しむ方が多いようです。

バラ科、リンゴ属、中国原産、学名 Malus toringo

英名 Toringo crabapple、Siebold's crabapple

別名「コリンゴ」(小林檎)、「ナガサキリンゴ」(長崎林檎)、「ヒメカイドウ」(姫海棠)等々

下図は、初夏の頃に咲く花です、ピンク色の蕾が、開花すると白色に変色します。

 

「サネカズラ」(実葛)の実も赤く熟しています。

夏に、1cm位のクリーム色の花を咲かせます、雌雄異株で、雄花には、赤い雄蘂が

雌花には、緑色の雌蘂が突出ます、雌花は、秋に赤い集合果(イチゴの実に似た)に生ります。

艶が有る葉は、互生します。

ケーキの様で美味に見えますが、此も生食すると味が無くて、期待外れですが

此の果実を天日干して乾燥し、滋養強壮の生薬にするとか

マツブサ科、サネカズラ属、耐寒性蔓性木本、日本、中国、朝鮮半島、台湾に分布

学名 Kadsura japonica、別名「ビナンカズラ」(美男葛)(*)

(*)蔓から採った粘液を整髪料にして、”美男” になったから、勿論、女性にも利用して

”美女” になったと思われますので、”美女葛” でも宜しいかと

「実葛」の名前は、<美しい赤い実(サネ)が目立つ「蔓」>が由来のようです。


下図は、雌花

下図は、雄花

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「オキナワカラスウリ」の実が、太ってきました、葉は、色着いてきましたが

濃い緑色の儘です、赤くなるのは何時頃になるかな

今日(11月27日現在)、未だ、緑色の儘です。

拡大

<各画像は、クリックで拡大表示します>


秋、赤く熟す(1)

2018-11-24 | 植物 花

秋の「宿根ベゴニア」の彩り

赤く熟した実が、秋の陽に輝きます。

一回目は、「アロニア・アルブティフォリア」、「オオミサンザシ」、「ミズレンブ」の実にしました。

 <「アロニア・アルブティフォリア」>

<過去の記事より抜粋したものです>

「アロニア」Aronia の一種で、熟すと赤い実になります、黒紫色の実になる「アロニア・メラノカルバ」A.melanocarba

対称的な色合いです、「梨」の花に似た五弁の白い花を咲かせます。

バラ科、アロニア属、落葉低木、北アメリカ東部原産、学名 Aronia arbutifolia

英名 Red chokeberry、別名「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)、「オータム・ベリー」

因みに「アロニア・メラノカルバ」の英名は、Black chokeberry  です。

 


下図は、熟すと黒く色着く「アロニア・メラノカルバ」です。

 

「オオミサンザシ」(大実山査子)も赤い実を着けています。

<「オオミサンザシ」>

「サンザシ」より大きな実(径約3~4cm)を着けるので此の名前が付いています。

オレンジ色から赤色と変化します、4~5月頃に白い小さな花を多数咲かせます。

実を乾燥して、生薬(胃腸約)の原料にしたり、果実酒やドライフルーツとしても利用される由

バラ科、サンザシ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産、学名 Crataegus pinnatifida 、英名 Chinese haw




次は、「ミズレンブ」の実です。

<「ミズレンブ」(水蓮霧)>

植物園の温室等では、周年、「ミズレンブ」の実を視ることが出来ますが

此の時期、室内で越冬させたものを、露地で視ることができます。

「ミズレンブ」は、「レンブ」(Syzygium samarangense)の仲間ですが、水分が多い「レンブ」の意味での命名とか

蝋を塗ったような艶が、「レンブ」の英名 Wax Apple に頷けます。

<トロピカル フルーツ>として、生食ができるそうです、経験は無いのですが、林檎の風味とか

葉も綺麗なので、観葉植物としても愛でられています。

初夏の頃に、漏斗状の白や淡い桃色の4弁花を咲かせます、多数の雄蘂が、放射状に長く伸びます。

フトモモ科、フトモモ属、非耐寒性小高木、学名 Syzygium aqueum

英名 Water Apple、Rose Water Apple、別名「ジャワフトモモ」、「ミズフトモモ」、「ミズジャンボサ」

<各画像は クリックで拡大表示します>

 最後は、昨年の記事を再度載せて終わりです。

 
青い果実
「ギンヨウアカシア」(銀葉アカシア)、「ビワ」(枇杷)の蕾が、早くも早春の開花を侍して、金色に輝いています。 此の時期 の「カラタチ」(枳殻)、「フェジョア」の......
 

秋、橙色(3)

2018-11-22 | 植物 花

今日の ” 橙色の花(3)” は、「シーマニア」と「ヒポシルタ」にしました、共にイワタバコ科の花です。

両者似た花ですが、葉の形状や質感、草丈の高さ等が違います。

<「シーマニア」>

花期が、春から来春へと長く、花が少ない冬でも愉しめる花です。

短日植物なので、冬でも咲きますが、耐寒性は、弱いので、冬でも室内で充分咲かせることができます。

葉脇から花柄を出して、赤やオレンジ色の筒状花を咲かせます。

花冠は、5裂して少し反り返ります、内側に多数の小さな斑点が視られます。

「シーマニア」Seemania の名前は、以前のシーマニア属に分類されていた事の名残とか

イワタバコ科、グロキシニア属、非耐寒性多年草、アルゼンチン、ペルー、ボリビア原産

学名 Gloxinia nematanthodes=Gloxinia sylvatica、英名 Bolivian sunset

別名「グロキシニア・シルヴァティカ」



 次もイワタバコ科の「ヒポシルタ」(「キンギョノキ」金魚の木」です。

<「ヒポシルタ」>

 寒さに弱いので、冬は、鉢植えにして、室内で咲かせます、次々開花して冬中愉しめます。

初めは、萼が花を包み込んでいますが、次第に筒状の花が顔を出します。

筒の胴体が膨らんで、花冠部が狭いので、ユニークな形になります。

花色が、橙色なので、形から金魚に喩えられて、別名「金魚の木」とか

葉は、光沢が有る肉厚の濃い緑色、花色に映えます。

上に載せた「シーマニア」の花に似ていますが、筒部の膨らみが大きい「キンギョノキ」とは違いが視られます。

イワタバコ科、ネマンサス属、非耐寒性常緑低木、南アメリカ原産

学名 Nemanthus gregarius、英名 Hypocyrta、Goldfish plant

Clog plant、Guppy plant、別名「キンギョノキ」(金魚の木)

如何でしょうか、金魚をイメージできますか

亀吉の友達

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最後に、昨年載せた記事を再度此処に挙げてみました、宜しかったら御覧下さい。

 
晩秋、アカネ科の花2種
此の時季、黄色い「キイジョウロウホトトギス」(紀伊上臈杜鵑草)、「キンレイジュ」(金鈴樹)が咲いています。「キンレイジュ」は、春にも咲きますが、秋咲きが、見頃です。寒い......
 

<「シーマニア」>

花期が、春から来春へと長く、花が少ない冬でも愉しめる花です。

短日植物なので、冬でも咲きますが、耐寒性は、弱いので、冬でも室内で充分咲かせることができます。

葉脇から花柄を出して、赤やオレンジ色の筒状花を咲かせます。

花冠は、5裂して少し反り返ります、内側に多数の小さな斑点が視られます。

「シーマニア」Seemania の名前は、以前のシーマニア属に分類されていた事の名残とか

イワタバコ科、グロキシニア属、非耐寒性多年草、アルゼンチン、ペルー、ボリビア原産

学名 Gloxinia nematanthodes=Gloxinia sylvatica、英名 Bolivian sunset

別名「グロキシニア・シルヴァティカ」



 次もイワタバコ科の「ヒポシルタ」(「キンギョノキ」金魚の木」です。

<「ヒポシルタ」>

 寒さに弱いので、冬は、鉢植えにして、室内で咲かせます、次々開花して冬中愉しめます。

初めは、萼が花を包み込んでいますが、次第に筒状の花が顔を出します。

筒の胴体が膨らんで、花冠部が狭いので、ユニークな形になります。

花色が、橙色なので、形から金魚に喩えられて、別名「金魚の木」とか

葉は、光沢が有る肉厚の濃い緑色、花色に映えます。

上に載せた「シーマニア」の花に似ていますが、筒部の膨らみが大きい「キンギョノキ」とは違いが視られます。

イワタバコ科、ネマンサス属、非耐寒性常緑低木、南アメリカ原産

学名 Nemanthus gregarius、英名 Hypocyrta、Goldfish plant

Clog plant、Guppy plant、別名「キンギョノキ」(金魚の木)

如何でしょうか、金魚をイメージできますか

亀吉の友達


秋、橙色の花(2)

2018-11-19 | 植物 花

今年も冬の花「ブルーシャンデリア」の蕾が、「雪女王」は、咲き始めました。

 

秋、橙色の花(2)” には、「マネッチア」、「アスクレピアス」を挙げてみました。

<「マネッチア」>

初夏の頃から露地で咲き続けた「マネッチア」も今月で咲き終わります。

来春まで室内で過ごさせます。

赤い筒状花で、花冠が黄色で4裂、赤と黄色のツートンカラーが美しい花です。

炎が、燃え盛る様な鮮やかな赤と黄色が、印象的です、葉は、卵形で無毛、光沢が有ります。

アカネ科、マネッチア(カエンソウ)属、非耐寒性蔓性多年草、パラグァイ、ウルグァイ、ブラジル原産

英名 Manettia luteorubra、英名 Firecracker vine、Brazilian firecracker

別名「アラゲカエンソウ」(粗毛火焔草)

次は、「アスクレピアス」(トウワタ)です。

「アスクレピアス」>

「アスクレピアス」の仲間は、絹糸のような長い毛が、種子に着くので「トウワタ」属と呼ばれています。

北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、アシアに多くの品種が分布しているとか

日本で主に栽育してるのは、「アスクレピアス・クラサヴィカ」Asclepias curassivica

「アスクレピアス・ツベロサ」A.tuberosa とか

赤、橙色のツートンカラーが鮮やかな「クラサヴィカ」は、耐寒性が無いので

今月が、開花の限度で越冬が不可能です。

他方、「ツベロサ」は、耐寒性が有るので、越冬が可能です。

キョウチクトウ(ガガイモ) 科、トウワタ属、耐寒性多年草(非耐寒性一年草)

英名 Bloodflower、別名「トウワタ」、「ヤナギトウワタ」、「シュッコンパンヤ」等々

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「オキナワカラスウリ」の実が、太ってきました、葉は、色着いてきましたが

濃い緑色の儘です、赤くなるのは何時頃になるかな

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秋、橙色の花(1)

2018-11-17 | 植物 花

「菊」の季節です、花弁が管状になった大菊が綺麗です。

秋から冬に懸けて咲く橙色の花を挙げてみました、秋の夕陽の色です。

最初に「レオノチス」を挙げてみました、”ライオンの耳” の名前が付いたユニークな花です。

<「レオノチス」>

鮮やかなオレンジ色の細長い花が、輪状に咲き、此の花序が、2~3段に輪生します。

花序径は、10cm位になり、草丈は、2m位になって壮観な感じがします。

披針形の葉には、芳香が有ります、丸味を帯びた4稜形の茎は、ビロードに覆われた様で滑らかです。

花色は、橙が主ですが、白色も有ります。

花後に、多数の萼が、球状に集まって残りますので、ドライフラワーとして利用されます。

シソ科、レオノチス(カエンキセワタ)属、半耐寒性半常緑低木、南アフリカ原産、学名 Leonotis leonurus

英名 Lion's ear、Lion's tail、Wild dagga、別名「ライオンズイヤー」、「カエンキセワタ」(火焔披綿)

学名の Leonotis は、ギリシャ語の ”ライオンの耳” を意味するとのことです。

”ライオンの耳” より 英名の Lion's tail ”ライオンの尻尾” の方が、的を射てるかな


次の "オレンジ色” の花は、「ミナ・ロバータ」です。

<「ミナ・ロバータ」>

正確には、オレンジ色ではなく、咲き始めは、赤→オレンジ→黄→白色へと変化するのですが ・ ・ ・ 

「アサガオ」(朝顔)と同じヒルガオ科に属しますが、「アサガオ」のラッパ状花ではなく

細長い壺型で、穂状花序に花を咲かせます、葉は、「アサガオ」に似た3裂した葉です。

草丈2m以上になり、花序は、10cm位になります。

昼の時間が、短くなる此の季節に咲き出す、短日植物です。

ヒルガオ科、イポメア(サツマイモ)属、非耐寒性蔓性一年草、メキシコ、中央アメリカ原産

学名 Ipomoea lobata=Mina lobata、英名 Spanish flag

別名「イポメア・ロバータ」、「キンギョアサガオ」(金魚朝顔)

*学名 Ipomoea は、ギリシャ語で ”芋虫に似た” 意味で、花の形が、似ているからとのこと

亦、英名の Spanish flag は、色合いが似てるからですか

名前の由来の<芋虫>と<スペインの国旗>です、納得できるところも *スペイン国旗は、NETより借用

亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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「オキナワスズメウリ」を育てるの番外編

最初に植えたものは、赤く熟して掲載を、終えましたが、後で植えたものが

大きな実を着けていますので、亦,赤く熟すまで載せてみます。