”秋、赤く熟す” (2)には、「サンシュユ」(山茱萸)、「ミカイドウ」(実海棠)
「サネカズラ」(実葛)の赤く熟した実を挙げてみました。
皆、赤く照り輝いて ”豊穣” を演出します。
<「サンシュユ」>
朱色に輝く楕円形の実は、美味しそうですが、食用(渋い味で不向き)より
乾燥した果肉を薬用、生薬として利用するようです。
唯、”ヨーグルトの木” の名前も付いていて、暖めた牛乳に、此の「サンシュユ」の木の枝を挿して
一夜置くとヨーグルトが出来る記事が載っていましたが、真偽の程は ・ ・ ・
ミズキ科、ミズキ属、耐寒性落葉小高木、中国、朝鮮半島原産、学名 Cornus officinalis
別名「ハルコガネバナ」(春黄金花)、「アキサンゴ」(秋珊瑚)、「ヤマグミ」(山茱萸)
尚、「サンシュユ」の名前は、「山茱萸」の音読みで「サンシュユ」になった由
「春黄金花」は、春に咲く花の姿を、「秋珊瑚」は、赤色が珊瑚を
「山茱萸」は、「茱萸」の実に似ているから付いた名前とか
他の画像は、”パラパラ” にしました。
花は、”春告げ花” の一つで、葉が出る前、2月~3月の頃に、散形花序に、多数の黄色い小花を咲かせます。
樹木全体が、黄金色に輝きます。
<「ミカイドウ」(実海棠)>
「カイドウ」(海棠、花海棠)と似た花を咲かせますが、果実は、「カイドウ」より大きな実になります。
「ズミ」(酸実) 、「ミヤマカイドウ」(深山海棠)等の名前も付いています。
「ヒメリンゴ」(姫林檎)の近縁とのこと、「ヒメリンゴ」の実より小さいのですが、似ています。
「リンゴ」(林檎)の野生種になるとか
尚、「ズミ」の名前には、には、<酸実>、<染み>の字が、当て嵌められていますが
果実が、酸っぱい味がすること、樹皮から黄色い染料を採ったことからとか
盆栽仕立てで、愉しむ方が多いようです。
バラ科、リンゴ属、中国原産、学名 Malus toringo
英名 Toringo crabapple、Siebold's crabapple
別名「コリンゴ」(小林檎)、「ナガサキリンゴ」(長崎林檎)、「ヒメカイドウ」(姫海棠)等々
下図は、初夏の頃に咲く花です、ピンク色の蕾が、開花すると白色に変色します。
「サネカズラ」(実葛)の実も赤く熟しています。
夏に、1cm位のクリーム色の花を咲かせます、雌雄異株で、雄花には、赤い雄蘂が
雌花には、緑色の雌蘂が突出ます、雌花は、秋に赤い集合果(イチゴの実に似た)に生ります。
艶が有る葉は、互生します。
ケーキの様で美味に見えますが、此も生食すると味が無くて、期待外れですが
此の果実を天日干して乾燥し、滋養強壮の生薬にするとか
マツブサ科、サネカズラ属、耐寒性蔓性木本、日本、中国、朝鮮半島、台湾に分布
学名 Kadsura japonica、別名「ビナンカズラ」(美男葛)(*)
(*)蔓から採った粘液を整髪料にして、”美男” になったから、勿論、女性にも利用して
”美女” になったと思われますので、”美女葛” でも宜しいかと
「実葛」の名前は、<美しい赤い実(サネ)が目立つ「蔓」>が由来のようです。
下図は、雌花
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「オキナワカラスウリ」の実が、太ってきました、葉は、色着いてきましたが
濃い緑色の儘です、赤くなるのは何時頃になるかな
今日(11月27日現在)、未だ、緑色の儘です。
<各画像は、クリックで拡大表示します>