花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬冬の季節に咲く№ 4「エリカ」シリーズ

2025-01-31 | 植物 花

今日の「エリカ」は、壺型の花を咲かせる「エrカ ダーリーエンシス」です。

<「エリカ・ダーリーエンシス」>

「アワユキエリカ」に似た花の「エリカ・ダーリーエンシス」です。

花の形は、稍、細長いのですが、花冠や雄蕊の苞の形等は、他の「エリカ」に似ています。

花色は、白、ピンク等が有り、耐寒性が大きいので、真冬でも咲揃い、花の少ない季節にも存在感が有ります。

耐寒性が有る原産地アルプス地方の「エリカ・カルネア」  Erica  arnea  と

アイルランド原産の「エリカ・エリゲナ」E.erigena  との交雑種とのことです。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、交雑種、学名    Erica × darleyensis英名    Darleydale heath

別名「キョッコウ」、「ダーリーデール ヒース」




 

次に、余録として、過去の記事の再掲載です、冬に咲く「牡丹」の花を載せてます。

寒牡丹、冬牡丹  

今日は、冬咲きの「牡丹」2種挙げてみました。”寒” ”冬” の名前が付いた花が、他にも有ります、「カンボタン/寒牡丹」、「フユボタン/冬牡丹」です。両者は、同じ「牡丹」......

冬の季節に咲く № 3 「エリカ」シリーズ<其の1>

2025-01-25 | 植物 花

「エリカ」の語源は、ラテン語の<Erica>、ギリシャ語の<Eeike>に由来する由

「エリカ」は、ツツジ科の一種で、南アフリカが、原産地の一つとのことですが、他に、地中海、ヨーロッパも原産地とのこと

エリカ属には、全世界で700種以上の品種が存在するとか

イギリスでは、「ヒース」hiath、スコットランドでは、「ヘザー」heather と呼ばれていますが

本来は、泥炭質の寒冷地を指す名称とか、此処に成育するので、エリカ属の花を「ヒース」、「ヘザー」も

同じ名前が付いてる由。低木群落を形成して、新緑の頃に平原を埋め尽くすとか

 

 

今回のシリーズの最初は、「ジャノメエリカ  /  蛇の目エリカ」と「アワユキエリカ  /  淡雪エリカ」です。

寒い冬の日には、ピンク色にホッコリします、春の伝達者でしょうか。

<「ジャノメエリカ」(蛇の目エリカ)>

枝が、分岐して、ピンク色の壺型の花を多数着けます、花冠の中心に雄蘂の黒紫色の葯を着けるので

目玉の様に見えます、此の葯の様子を<蛇の目>に喩えた命名とか

葉は、艶が有り線形で3枚輪生させます、冬には、褐色に変色します。

花径は、0.2~0.3m/mと小さく、樹高は、200cm位になります。

マイナス5度位に耐えますので、此の地方では、冬を彩る花として重宝されます。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名  Erica canaliculata英名  Channeled heath

Black-anthered Heath、Black-eyed-Heath

別名「クロシベエリカ」、「アフリカエリカ」




”蛇の目” の黒い色は、黒紫色の雄蘂です、多くの目が、睨んでいる様です。

 

「アワユキエリカ」(淡雪エリカ)

枝が細かく分岐して、壺型の小さな桃色の花を多数咲かせるので、雪が積もった様な姿になります。

「ジャノメエリカ」に似ていますが、花は、小さいのが特徴です。

”小さな「ジャノメエリカ」” と言ったところでしょうか

花、枝、葉の形状が「ジャノメエリカ」と殆ど同じですが、樹高が稍低い違いがあります。

花は、小さなピンク色の釣鐘型の花です、小さな花が多数集まって咲くので泡雪に見えるのです。

 一度、雪が積もった「淡雪エリカ」を視たいものです。

ツツジ科、エリカ属、常緑低木、南アフリカ原産、学名   Erica sparsa、別名「エリカ・スパルサ」


冬の季節に咲く №.2 「バンクシア」「

2025-01-17 | 植物 花

今日は、「バンクシア」、冬から初春に懸けて咲く花です、冬の寒さにも平気です。 sp.

<「バンクシア」>

世界には、多数の品種が有る様ですが、日本では、数種が 多く栽育されています。

ヤマモガシ科、バンクシア属、常緑低木、高木、オーストラリア原産、学名  Banksia  spp. 、ユニークな穂状花序を愛でます。

現地では、地上25m位に直立するものや、地表を這う種類とかも在るとのこと

小さな花の集まりは、ブラシ状になり、開花すると雄蘂を出すので、更に大きくなります。

花序の形状も  ”亀の子タワシ”  、”ボトルブラシ”  、葉の形状も針状、細長い楕円形等々豊富です。

現地オーストラリアでは、山火事で種が弾けて、繁殖するとか、日本の冬の寒さ、雪に強いはなです。

 

其の中から 最初に「バンクシア・インテグリフォリアB. integrifolia,別名「コーストバンクシア」を挙げてみました。





他の品種も日本の冬の気候に適していて、多く栽育されています。

1.「バンクシア・スピヌロザ < B. spinulosa >、別名  ヘアピンバンクシア」 、2.「バンクシア・エリシフォリア<B. ericifolia

別名  ヒースバンクシア」葉、花、色の違いが有り、寒い季節に充分愉しめます。

 

最初は、「バンクシャ・スピヌロサ」  B.spinulosa  です、葉の形が、違っています。


 

最後は、「バンクシャ・エリシフォリア」B.  ericifolia  です、此の花も、「エリシフォリア」と同様、松葉です。

動画にしましたので、お楽しみください。


冬の季節に咲く № 1「グレビレア」他

2025-01-16 | 植物 花

寒さの中、咲き始めた「グレビレア」  Grevillea spp.  の花を挙げました。

「グレビレア・アルピナ」と「グレビレア・ロビンゴードン」の二種です。

原産地では、園芸種も合わせて、200以上の品種が在る様ですが、日本では、此の2種が多く栽育されています。

品種に依って、円錐花序や総状花序をだします、花弁が無く

花弁の様な総苞片から長い花柱を立ち上げるのは、他のグレビア属の植物と同じです、

園芸種も多くて、総苞片の色も白、ピンク、赤、黄、橙と多彩で

葉の形も、線形、針形、羽状と多彩です。

ヤマモガシ科、ハゴロモノキ属、常緑低木、学名   Grevillea spp. オーストラリア原産

 

下図は、「グレビレア・アルピナ」 Grevillea alpina  英名 Mountain grevillea


 

次は、交配種の「グレビレア・ロビンゴードン」 Grevillea Robyn Gordon  です。

<「グレビレア・ロビンゴードン」>

学名の Robyn Gordon  は、人名とか

葉が、平たくて裂けていますが、花の様子は、似ています、別名「ハゴロモノマツ」(羽衣松)

<冬木立>の次は、今が盛りの  "冬の花” 「羽衣の松」、別名「クレビレア」の花を挙げてみました。

寒々とした木立の風景だったので、暖かい色採の花と冬の植物園とで、挽回です。


次に、多くの品種の中から、2種「グレビレア ’ロブスター’」と「グレビレア  ’ ピーチ  アンド  クリーム’」挙げてみました。

上に載せた品種同様、ユニークな形や色彩の花達です。 

<「グレビレア  ’ロブスタ’ 」Grevillea・robusta

<「クレビレア  ’ピーチアンドクリーム’」Grevillea ・ Peach  and  Cream


稔りの季節 № 24 「カクレミノ」と其の他のの果実

2025-01-11 | 植物 花

今日は”  稔りの季節”  の最終回として、「カクレミノ」、「ユズリハ」、「クスノキ」の熟した実を挙げます。

<「カクレミノ」の実>

12月頃迄に、濃紺に熟す、「カクレミノ」の実です。

実の先端に、花柱が残るので、尖がり帽子の様な紡錘形になり、面白い形です。

花は、初夏から夏に懸けて、枝先に散形花序を出して、5弁の緑白色の花を咲かせます。

葉の形も変化するので、種々の形の葉を同時に視ることができて、愉しめます。

亦、葉は、成長すると、切込みが無くなるのも特徴です。

若木の頃の葉のは、三裂して昔の雨具の<蓑>に似ているで、此の名前が付いた由

<隠>は、此の蓑を被ると、天狗が、隠れることができると言う昔話からとか

葉が成長するに随って、切込みが無くなります、肉厚の艶やかな葉が、紅葉するのも楽しめます。

ウコギ科、カクレミノ属、常緑高木、日本、台湾、朝鮮半島に分布、学名    Dendropanax trifidus

別名 「カラミツデ」、「テングノウチワ」、「ミツデ」、「ミツナガシワ」



若葉は、全縁ですが、徐々に、三裂した葉に成ります、昔の雨具の蓑の形に似ているから<蓑>の名前が着いた由

亦、<隠>は、此のミノを着けると身を隠すことが出来るとの伝説からとか。

 

      「ユズリハ」(譲葉)の実

黒褐色に熟す前のエメラルド色の実です。

「ユズリハ」は、5月頃に雌雄別株の小さな花を多数咲かせます。

若葉が出揃う迄、古い葉は落葉を待ちます。

若葉が出揃った後に一斉に落葉しますが、常緑樹なのです。

古い葉と新しい葉の世代交代が一斉に行われるわけです。

「譲葉」の名前は、この様に ”世代を譲る” 意味からとのことです。

ユズリハ科、ユズリハ属、常緑高木、学名   Daphniphyllum

macropodum、別名「オヤコグサ」、「アオバノキ」等々

 

 

 


 

<<「クスノキ」の実>

枝や葉を蒸留 して、薬品の樟脳を採る樹木で、確かに近づ

くと樟脳の香りがします。

夏に、淡い黄緑色の小さな花を咲かせます。

秋には、8ミリ程の球形の果実が紫黒色になります。

葉が、皺々なのも特徴で、緑の葉の中の何枚かは、必ず紅

葉して落葉するのも面白い物です。

クスノキ科、ニッケイ属、常緑高木、日本中国台湾原産

学名    Cinnamomum 、Camphora

英名    Camphor Laurel

カンフル注射は、 Camphor  から執った名前とか