今日は、「クサギ」、「ボタンクサギ」、「ゲンペイクサギ」の花です。
クマツズラ科の高木、木本の花々です、白色とピンク、赤と白の混色の色が、緑色を背にして競います。
<「クサギ」(臭木)>
”臭木” の名前ですが、臭いのは、葉に傷つけた場合で、花は、其の分、甘い良い香りがします。
「香木」では無く、「臭木」の名前の由来のようです。
集散花序に、白く筒部が細く長い花を咲かせます、先端は、5裂して平開します。
緑色の萼が、段々に赤色に変化するのも見物です。
秋に瑠璃色に熟す果実も、赤い萼とのコントラストが美しいものです。
熟す前の実は、黄緑色ですが、熟すと紺碧に変わります。
花や実は、仲間の「ボタンクサギ(牡丹臭木)」や「ゲンペイカズラ(源平葛)」に似ています。
果実は、オクナ科の「ミキーマウスの木」の実にも似ています。
シソ(旧クマツヅラ)科、クサギ属、常緑小高木、日本、朝鮮半島原産、学名 Clerodendrum trichotomum
英名 Harlequin glory bower
秋が、深まると、 萼の色と果実の色合いが素晴らしい実になります、ルビーの輝きです。
次は、「ボタンクサギ」(牡丹臭木)です、季節柄、遠目には、「アジサイ」と見紛う姿です。
<「ボタンクサギ」>
集散花序に、小さなピンク色の花を多数着けて、半球状の花穂を作ります。
5裂した花冠から4本の雄蘂と1本の雌蘂を長く伸ばします。
蕾の時は、紅色ですが、花色は、開花するに従ってピンク色です。
葉は、「クサギ」同様、独特の匂いがしますが、花は、甘い香りがします。
<牡丹>の名前は、花穂の姿が、「牡丹」の花に似ているからとか
シソ(クマツヅラ)科、クレロデンドロン属、半耐寒性落葉低木、中国原産、学名 Clerodendrum bungei
別名「ヒマラヤクサギ」、「ベニバナクサギ」、「タマクサギ」
次は、「クレロデンドロン / 源平臭木」です。
<「ゲンペイクサギ」>
白い萼と赤い花が、源平の旗印の色からこの名前が付いた由
白い袋状の萼の間から花冠の先端が5裂した濃赤色の花が平開します。
4本の雄蘂と1本の雌蘂が、長く伸び出ます、葉は、卵形で互生します。
シソ(クマツヅラ)科、クサギ属、常緑蔓性低木、西アフリカ原産、学名 Clerodendrum thomsoniae
英名 bleeding heart vine、bag flower、glory bower
別名 「ゲンペイカズラ」(源平葛)