花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

開花期が終わる

2024-10-30 | 植物 花

今日は、開花期の終りを迎える秋咲き「アマリリス」の一種「シロスジアマリリス」を載せてみます。

花弁に白とピンクの筋が、交互に入り、綺麗な模様を著わします。

花が少くない時期の救世主です、学名の由来も、ギリシャ語で  ”線状の網目”  の意味とか

<「シロスジアマリリス」>

「アマリリス」(「ヒッペアストルム、 Hippeastrum )の花が、終わると、秋咲き種の

「シロスジアマリリス」(白筋)も咲き始めます。

花弁に、淡いピンク色と白色の縦縞の斑が入り、中央には、幅広の白い帯状の斑も入ります。

更に、細長く濃緑色の葉の中央にも、白い縦縞の斑が入ります。

同じ様な白い筋なので、名前の ”白筋” は、葉か花からか採ったのか分かりませんが

ヒガンバナ科、ヒッペアストルム属、常緑多年草、ブラジル原産

学名 Hippeastrum reticulatum var.striatifolium、英名 Barbados lily</span/>>


亀吉

因みに、下図は、お馴染みの春から初夏に懸けて咲く「アマリリス」<「ヒッペアストルム」Hippeastrum です



次に、同じ様に開花期の終りを迎えるヒガンバナ科の「ネリネ」も載せました。

「ネイネ / ダイヤモンドリリー」の花です。

<「ネリネ」>

南アフリカ原産の原種から改良した園芸種が数多く、花の色も白、黄、ピンク、紅色、濃赤色と豊富です。

散形花序に10から20個の花を咲かせ、花びらの形が違う種類も有ります。

原産地には、300種位の品種が有るとのこと、交配種も多いようです。

花期も長く、今月頃から12月後半頃迄愉しめます。

「ダイヤモンドリリー」の名前の由来は、陽に当たるとダイヤモンドの様にキラキラ光るからとか

似た花に、「ヒガンバナ」、「ショウキラン」、「キツネノカミソリ」等の

「リコリス」  Lycoris spp.  が有りますが、「ネリネ」とは、違った種類です。

亦、花と葉を同時に着けるのも、他のヒガンバナ科と違うところです。

但、「リコリス」も「ネリネ」も葉の出し方で区別が付き難く、花被片<萼と花弁の様子>で

区別するのが、容易です、「ネリネ」は、花被片の下が、接続せず、筒状にならないが

「リコリス」は、花被片の下が、接していて根元が、筒状になります。

ヒガンバナ科、ネリネ属、半耐寒性球根、南アフリカ原産、学名 Nerine Hybrids

英名 Nerine (ネリネ)、Diamond lily (ダイヤモンドリリー)

別名「ヒメヒガンバナ」(姫彼岸花)

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花、”子羊の耳” 

2024-10-26 | 植物 花

先般、載せた「ラムズイヤ」は、<子羊の耳>の名前で、細かい毛が生えた葉の姿は、名前の通りでしたが

<以下、過去の記事の抜粋から>

<「ラムズイヤー」>

柔らかい白い毛で覆われている葉が、<羊の耳>  Ram`s ear (「ラムズイヤー」)に似てるので、此の名前が付いた由

将に、純白の産毛揃った揃った ”子羊の耳” です。

ロゼット状の株から立ち上がった花茎に、階段状に紫色の花を咲かせます。

葉には香りが有り、ポプリやドライフラワーに利用します。

銀白色の毛が生えた葉と、茎と、紫色の花とのコントラストを愛でます。

正月料理に使う中国原産の「チョロギ」(草石蚕) Stachys affinis  の 仲間ですが、花の豪華さが違います。

根は、巻貝に似ていて、ユリ根の食感です、蚕にも似ていて、<「草石蚕」>の名前が、付いたようです。

シソ科、イヌゴマ(スタキス)属、耐寒性多年草、這性、学名   Stachys byzantina

別名 「スタキス」、「ワタチョロギ」、「シルバーカーペット」

葉は、将に、子羊の耳、<Lamb's ear>です、親羊の剛毛ではなく、フワフワした、子羊の軟毛です。

他の画像は、動画にしました

下図は、花です

今日、挙げる「トラデスカンチア・シラモンタナ」も  ”子羊の耳”  に似た葉の姿です。

<「トラデスカンチア・シラモンタナ」>

花は、此の時季に開花します、寒い季節に向ってか、柔らかい綿毛が葉を覆っています、「ムラサキツユクサ」の花に

似ていて、観葉植物の「トラデスカンチア」の仲間です。

ツユクサ科、トラデスカンチア属、常緑多年草、学名 Tradescantia sillamontana 、メキシコ原産

別名 「ホワイトベルベット」、「シラユキヒメ」(白雪姫)、どちらも、白い綿毛を著した命名です。


<他の画像は、下に>

下図は、”子羊の耳”  に喩えた「トラデスカンチア・シラモンタナ」の葉です。

寒い季節に向ってか、柔らかい綿毛が葉を覆っています。



<余録>

 最後に、斑入りの葉が綺麗な「トラデスカンチア ’胡蝶の舞’」を挙げてました。

別名「ハツカンセツ」(初冠雪)、「ハツユキツユクサ」(初雪露草)、「コチョウノマイ」(胡蝶の舞)

等の優雅な名前が付いています、葉の美しさが、花が咲かない時季をカバーするかのようです。

花は、6月から10月に 懸けて咲きますが、此の時季は、気温が、下がると供に

緑色だった葉に、淡いピンクや白色の斑が入ります。

ツユクサ科、トラデスカンチア(ムラサキツユクサ)属、常緑多年草、南アメリカ原産

学名 Tradescantia fluminensis 'Maiden's Blush'

他の別名「トラデスカンチア フルミネンシス’ メイデンス ’ブラシュ’」


赤い ”ランタン” 「マネッティア」

2024-10-23 | 植物 花

花筒が明るく輝く  "ランタン”  の様です、薄暗い秋の空に灯ります、「マネッティア」の花を挙げます。

<「マネッティア」(「マネッチア」)>

花期が長く、初夏の頃から露地で咲き続けた「マネッチア」も今月で咲き終わります。

冬でも、室内で管理すると、濃いグリーンの葉とオレンジ色の花を愉しむことができます。

勿論、植物園の温室などでは、周年視ることができます。

赤い筒状花で、花冠が黄色で4裂、赤と黄色のツートンカラーが美しい花です。

炎が、燃え盛る様な鮮やかな赤と黄色が、印象的です、葉は、卵形で無毛、光沢が有ります。

亦、花冠が、反り返るので、可愛さを増幅させます。

肉厚の花の表面には、粗い毛が生えていて、別名「アラゲカエンソウ」(荒毛火焔草)の名前の由来です。

空が澄み切った初冬の夕陽の様に鮮やかです。

アカネ科、マネッチア(カエンソウ)属、非耐寒性蔓性多年草、パラグァイ、ウルグァイ、ブラジル原産

英名    Manettia luteorubra、英名    Firecracker vine、Brazilian firecrackeigerflower

Candy corn vine、別名「アラゲカエンソウ」(粗毛火焔草)

 




明かりが灯り、闇を照らします。

<小さな画像は、クリックで拡大表示します>


「ホトトギス」2種

2024-10-21 | 植物 花

今日は、今が盛りの「ホトトギス  /  杜鵑草」の花を2種挙げます、「ホトトギス」と「キイジョウロウホホトギス  /  紀伊上臈杜鵑草」です。

 

 蕾の時は、上向きですが、 徐々に下向きになり開花します。

艶が有る黄色い釣鐘型の花です。

花の外側は、黄色で、内側には、「ホトトギス」(杜鵑草) Tricyrtis

 Hybrids と同様赤紫色の斑点が多数視ることができます。

葉は光沢が有る細葉です。

ユリ科、ホトトギス属、多年草、高知県に主に自生

学名    Tricyrtis macranthopsis=T.macrantha.spp.macranthopsis

 

 


尚、土佐地方で発見した「トサジョウロウホトトギス   /  土佐上籠杜鵑草」も

 

牧野富太郎が土佐で発見した花に「トサジョウロウホトトギス」

(土佐上臈杜鵑草)=左図=

T.macranta maxim が有りますが、「キイジョウロウホトトギス」の

花の内側の斑点が、花弁(花被片)の途中迄で、「トサジョウロウホトトギス」

が花被片の先端まで斑点が有るのとの違いが有るようです。

亦、「キイジョウロウホトトギス」の葉が、細長く光沢が有るのと比較して

「土佐上臈杜鵑草」は、幅広で短く丸みを帯びていました。

 

 

下図は、よく目に付く「タイワンホホトギス」(台湾杜鵑)ですが、ホトトギス属特有の赤紫色の斑点が有ります。

<小さな画像は、クリックで拡大表示します>


白い「ヒガンバナ」も咲いています。

2024-10-20 | 植物 花

赤い「ヒガンバナ」は、良く目に着きますが、白い色の「ヒガンバナ」も見掛けます。

<「シロバナマンジュシャゲ  /  シロバナヒガンバナ」>


 

赤い花の「ヒガンバナ」(彼岸花)は、多く視ますが、白色の

「ヒガンバナ」「白色彼岸花、白色曼珠沙華」も

視ることが有ります、白色と言っても純白ではなく、淡いピンクや

淡い黄色の筋が入ります。

「ヒガンバナ」  Lycoris radiata  と「ショウキラン」の

自然交雑種とのことです。

「ヒガンバナ」の花弁より反り返りが少なく、「ショウキラン」より

花弁の縁のフリルが緩い特徴が有ります。

花期に、葉が無く、外側花弁が3枚、内側が3枚、雄蘂6本、雌蘂1本、

花被片から突出ます。

ヒガンバナ科、ヒガンバナ(リコリス)属、耐寒性球根、中国原産,

学名    Lycoris albiflora

 

 

(*)日本で視られる「シロバナヒガンバナ」は、中国から入ってきたもののようです、別名 「リコリス・アルビフロラ」

 

「シロバナヒガンバナ」の交雑の相手の一つとされている「ショウキズイセン」(鍾馗水仙)も咲き始めています。

散形花序に、4~8個の花を咲かせます。

「ヒガンバナ」より大き目の花「ショキズイセン」は、黄色い花被片6枚、おしべ雌蘂が突出る様子は

他の「リコリス」類と同じです、花被片(花弁)の縁が、波打っている様子が、鍾馗様の髭に喩えて

<鍾馗>の名前が付いた由、立派な髭だったのかと ・ ・ ・ 金色ではないと思いますが

ヒガンバナ科、リコリス(ヒガンバナ)属、耐寒性球根多年草、中国原産、学名 Lycoris aurea

英名  Golden spider lily、別名「ショウキラン」(鍾馗蘭)、「リコリス オーレア」

尚、「ショウキラン」と同じ名前の、ラン科の「ショウキラン」Yoania japonica も有りますが、別の植物です。