<猩々>
最初の “赤” は「ショウジョウソウ」(猩々草)の “花” です、実際は、葉なのですが
此の時期に出回る「ポインセチア」(猩々木)に似て、苞葉の朱紅色と、緑色の葉の調和が素晴らしいものです。
「ハツユキソウ」(初雪草)も仲間になります。
名前の由来は、この朱紅色の葉の色が、赤い顔の猿に似た空想上の獣(猩々)に喩えたからとか
杯状花序に、花弁が無い黄色い小さな花を咲かせますが、見栄えは、イマイチです。
トウダイグサ科、ユーホルビア属、一年草、中南米、ブラジル原産、別名「クサショウジョウ」(草猩々)
学名 Euphorbia heterophylla 、英名 paint leaf , mole plant ,annual poinsettia 等々
学名の heterophylla は、“異種の葉を着ける” 意味とか、確かに、丸型、楕円形、バイオリインの様な
面白い形の葉を着けています、英名の paint leaf も納得できます。
尚、「ポインセチア」の学名は、Euphorbia pulcherrima、「ハツユキソウ」は、Euphorbia marginata
同名の Euphorbia の名前が付いています。
<ねずみ(鼠)>
ネズミの名前の花は、「クフェア・プルプレア ’タイニーマイス’」です。
<「クフェア・プルプレア `タイニーマイス`」>
「クフェア」(Cuphea spp.) の代表的な園芸品種です。
総状花序に筒状花を着けます、先端に大きな花弁の様な萼が目立ちます。
多くの種類が有るクフェア属間の交雑種とのこと、花色が、濃い紫色や白色の混在で
恰も、濃い紫色が鼠の顔、萼が耳、白色が鼠の歯に見立て
”小さな鼠” 「クフェア・プルプレア `タイニーマイス」Cuphea purupurea `Tiny Mice`
の学名が付いています、鼠の耳は、此の萼のように大きくないですが、ミッキーマウスの耳には似ています。
顔全体は、鼠より寧ろコウモリの顔に似ていると思います。
ミソハギ科、クフェア(タバコソウ)属、非耐寒性常緑低木、メキシコ、グァテマラ原産
他に似た花には、同科、同属の「クフェア・イグネア」が、有ります。
花の姿が、”火が点いたタバコ” の様に見えるので、「タナコソウ」(煙草草)の名前も付いています。
花の姿が、”火が点いたタバコ” の様に見えるので、「タナコソウ」(煙草草)の名前も付いています。
毛を生やした枝が、多数分枝します、花は、葉と葉の間に着いて咲きます。
花の筒状ものは、紅色が鮮やかな萼で、先端に濃い紫の輪と其の先端に白い輪が着きます。
ミソハギ科、クフェア(タバコソウ)属、半耐寒性常緑低木、メキシコ、グアテマラ原産
学名 Cuphea ignea 、英名 Cigar flower、Cigar plant、別名「タバコソウ」(煙草草)
尚、別名に「ベニチョウジ」(紅丁字)の名前を付けていますが
「ケストルム・エレガンス」Cestrum elegans も「紅丁字」の名前なので此処では省きます。
現地では、200種以上の品種が有るとのこと、日本で見られる主なものは
「クフェア・ヒソップフォリア」(C.hyssopifolia)、「クフェア・ミクロペタラ」(C.micropetala)
<たぬき(狸)>
次は、タヌキの「タヌキマメ」の花です。
直立した茎の先端の総状花序に、下から順に青紫色で蝶型の花を咲かせます、葉は、細長く笹の葉に似ています。
午後から咲き始めて、夕方には萎む一日花です。
花後の萼片が肥大して、果実を包み込みます、此の萼の表面に生える茶色の毛が<狸>の体毛に似ているので
「狸豆」の名前が付いた由、亦、花の開いた様子が、<狸>の顔に似ているからとの説もありました。
マメダヌキ(豆狸)とは、間違わないように、マメダヌキは、旧家の納戸にと言われる妖怪ですから
亦、蕾が狸の陰囊に似てるからとの説も
マメ科、タヌキマメ属、一年草(多年草)、日本、朝鮮半島、中国原産、学名 Crotalania sessiliflora、英名 Rattle box
Rattle box には、おもちゃの<がらがら>の意味が、果実が弾ける前に、振ると種子が、からから と音が立てるからとか
下図は、中央、縦に溝が入った面白い形の種子です。
名前の「狸豆」の由来の<狸の顔、狸の体毛>も納得しますが、萼の姿は、<狸の陰・>とも