花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

稔りの季節 № 19 小さな柑橘類

2024-12-30 | 植物 花

前回は、大きな柑橘類を載せましたので、今日は、”小さな実”  を載せてみました。

「ライム」、「ダイダイ」、の果実です。

<「ライム」>

「ライム」の実が、金色に輝きます、形が、「レモン」に似ています。

大きさは、「レモン」より一回り小さく、果実の先端の ” 突起”  の 乳頭も小さいのが特徴です。完

花は、蕾も開花後も白色です、

「ライム」は、黄色に完熟すと酸味が抜けるとかで、表河が緑色の時期に収穫するので

黄色い色の果實を視ることが少ないと思います。

今日は、料理用より鑑賞用として窓辺に置いた「ライム」の果実を載せてみました、

ミカン科、ミカン属、常緑低木、学名   Citrus aurantifolia 、英名  Lime、Key lime、インド、マレー原産

 

黄色く熟した「ライム」より、下図の様に、緑色をしたのが、「ライム」のイメージです。


下図の様に、黄色に熟しまが、酸味が、少なくなり 、調味稜としては、不向きです、「レモン」とは少し違った色合いです。



 

次は、縁起物の正月飾り「ダイダイ  /  橙  /  代代」の実です、小さな柑橘類の一種で、鏡餅の上に載せて飾る縁起物です。

<「ダイダイ」>

果実は、数年代の果実が視ることが出来るので、「ダイダイ  / 代代」の名前で呼ばれる由

開花期は、5~6月頃、白い5弁花を咲かせます、枝には、棘が生えています。

ユニークな特質は、橙色になって熟した果実は、その年に落下せず、数年代の果実が、枝に着き続けます。

熟した実も緑色に再度変色する特性も持っていて、別名「回青橙  /  カイセイトウ」は、此の特性からの命名とか

緑色の果実は、酸味が強いので、ポン酢の原料にして、熟した果実の皮を漢方薬に利用するとのこと。

ミカン科、ミカン属、落葉小高木、インド、ヒマラヤ地方原産、

別名  「回青橙」、英名   Citrus aurantum 、英名 Bitter orange ,

 

熟す前の実は、酸味が強いので、ポン酢等にします。

黄色に熟した実は、正月飾りに使用しますが、酸味が強く、食用には不向きで、ポン酢等に利用します。




稔りの季節 № 18 「ハナユズ」他

2024-12-25 | 植物 花

今日も前回に続き、ミカン科の小さな果実にしました,、前回の大きな柑橘類とは、違った小さい果実です。

「ハナユズ」、「カラタチ」、「タギバナ」を挙げます。

最初は、以前に載せた「オニユズ」と比較すると小さい小さい「ハナユズ」(花柚子)の実です。

<「ハナユズ  /  花柚子」>

名前の「花柚子」は、花の香りがよい故の命名とか、実の大きさは、「ホンユズ」 Citrus junos より小さくて

香りも劣りますが、手頃な大きさとして重宝されています。

香りを利用する以外に、マーマレード等に加工されています。

ミカン科、ミカン属、学名 Citrus hanayu 、常緑小高木、別名「ハナユ」(花柚)

実が生るまでに長い期間が懸かるので、“柚子の大馬鹿18年” との諺が有ります。



<「カラタチ   /  枳殻 」>

童謡<からたちの花>の “からたちも秋はみのるよ まろいまろい金のたまだよ” の金の玉です。

鋭い棘が生えているので、垣根にするのに植栽されたとのこと、最近では、目にすることが少ないかな。

実は種が多くて食べれませんが、「ミカン」の台木として利用されてるようです。

ミカン科、カラタチ属、落葉低木、中国原産、学名 Poncirus trifoliata 、英名 Hardy orange

<他の画像は、動画にしました>


次のミカン科は、「タチバナ」(橘)の実です、実の形が「ナツメ」(棗)の実のような “笑窪” が有ってユニークな形です。  / 橘橘

<「タチバナ  /  橘」>

日本固有の柑橘類とのことですが、自生する数が少なくなり

今では、絶滅危惧種とのこと、京都御所の “右近の橘” 、“左近の桜” の「橘」の実です。

酸味が強くて生食には向いてないようです、きめ細かい滑らかな実の肌を愛でます。

ミカン科、ミカン属、常緑小高木、学名 Citrus tachibana 、別名「ヤマトタチバナ」、「ニッポンタチバナ」

近縁種には、葉も実も「タチバナ」より大きい「コウライタチバナ」 (C.nippono Koreana)  が有るとか



稔りの季節 № 17 「チキュウカン」其の他

2024-12-20 | 植物 花

大きな、大きな柑橘類が、初冬の陽に輝きます、今日は、「チキュウカン  /  地柑柑」、「オニユズ  /  鬼柚子」を挙げます。

<「チキュウカン  /  地球柑」>

縦の黄色い縞模様が “地球” を連想させるからとか。

「ダイダイ」(代代)の一種で、名前の由来の “三世代”の実を同時に視ることができます。

三年分の実が、混在するのです、オレンジ色の実は、緑色に変わるため

「回青橙」の名前も付いています。

光沢の有る実は、一般の「ダイダイ」と同じく、正月飾りに利用されます。

縁起の良い果物として利用されていますが、英名の Bitter orange の名前の通り酸っぱいので

生食には不向きです、専らジャム等に加工されています。

ミカン科、ミカン属、常緑低木、インド原産、学名 Citrus aurantium

英名 Bitter orange 、Shimadaidai別名 「シマダイダイ」(縞代々)、「回青橙」

下図は、緑、縞模様、橙色の三世代の果実です、同時に視ることが出来ます。



 

次は、「ハナユズ」より大分大きな「シシユズ」(獅子柚子)です。

「シシユズ」が、500g~1.000g に対して「ハナユズ」が、40g~50g ですから

其の大きさの違いが、解ります。

「柚子」の名前が、付いていますが、「ブンタン」Citrus grandis に近い亜種になります。

皮が厚く果肉が少ないので、ジャムや砂糖漬けに利用します。

ミカン科、ミカン属、常緑低木、中国原産、学名 Citrus pseudogulgul  、別名「オニユズ」(鬼柚子)

昨日は、冬至でしたので、柚子湯の「柚子」に因んで、ミカン科の果実を挙げてみました。

最初は、大きな「獅子柚子」です、正確には「柚子」では無いのですが

<柚子>の名前が付いていますので、敢えて挙げてみました。



他に大型の柑橘類には、「スウィーティー」や「ザボン」の1種「バンヘイユ」等が有ります。

 

           <「スウィーティー」>

グレープフルーツ」と「文旦」との交配種とかで、アメリカで作出された由

アメリカ産は、「オロブランコ」の名前が、付いていて エスラエル産は

此の「スウィーティー」の名前で流通しています。

日本には、1990年頃に入ってきたとか、酸味が、少ないのが、特徴です。

大きさは、「グレープフルーツ」位で、熟しても、表皮が、冬中、緑色が続きます。

ミカン科、ミカン属、学名   Citrus Grandis × Paladis oroblanco、英名  Sweetei

 

 

 

                                               

<「バンペイユ  /  晩白柚」>

          「ザボン」の一品種で、世界最大の柑橘類として知られます、重さ、4kg、径30cm 位にも生ります。

                                                                  世界最大のザボン類として、ギネス世界記録に載っています。

                                                                    香りが良く、果肉が多いので、砂糖漬に多く使用されます。

                                                                        原産地は、マレー半島で、1930年頃に入ってきた由,

                                                                                                                       学名  Citrus grandis 

 

 

                   

以上、季節も冬至を迎え、「ユズ」に関連する柑橘類を載せてみました。


稔りの季節 № 16 「マルメロ」と「カリン」の果実です。

2024-12-15 | 植物 花

今日は、「マルメロ」と「カリン」の実を載せました、黄色に熟して、撓わに稔りました。

 

最初は「マルメロ」です。

 

 

          <「マルメロ」> 

「カリン」の仲間で、日本には、江戸時代、中国、長崎を経由して

入ってきたとか、4月から5月に懸けて白い芳香の有る花を

咲かせます。

秋に、左図の様な実を着けます、形は「リンゴ」の様な形や

「ヨウナシ」の様な形です。

表面には、細かい褐色の毛が、生えます。

葉は、全縁で、ナガサ、10cm 位になります。

果実は、ジャムや果実酒に加工します。

バラ科、マルメロ属、中央アジア原産、落葉高木、

学名  Cydonia obionga

英名  Quince、「マルメロ」の名前は

ポルトガル語の<マルメイロ>  Marmeleiro  からとか。

 

 

<他の画像>

 

次は、「カリン」の果実です、艶やかに熟しました。

<「カリン (花梨)」>

開花は、春に「ボケ」や「カイドウ」に似た白い花を咲かせます。

花が、少なくなる晩秋頃に、黄色に熟した光沢の有る実が、周辺に彩りを添います、

中国から薬用として、入って来た由、、果肉は硬くて生食には、不向きですので砂糖漬け、カリン種、のど飴等に化工されます。

上に載せた「マルマロ」に似ているので、導入時に「カリン」と「マルマロ」を混同していたとか

学名の  Pseudocydnia  の意味は ” 偽のマルメロ」”  とか、似てる訳です。

バラ科、カリン属、中国原産、落葉高木、学名   Pseudocydonia sinensis 、別名「カラナシ」、英名    Chinese  quince 


<追加>

両者、大変良く似ているのですが、簡単な判別方法 ・ ・ ・ 

(1)、「マルメロ」の葉の縁には、ギザギザが、無い。

(2)、「マルメロ」の果実の表面には、綿毛が生えていて、花色は、淡いピンク。

(3)、「カリン」の葉の縁には、ギザギザが、有る。

(4)、「カリン」の果実の表面には、綿毛が生えて無い、花色は、濃いピンク色。


稔りの季節 № 15 「ホルトノキ」の実

2024-12-11 | 植物 花

今日は、「ホノキノキ」の実を挙げてみました、エメラルド色からサファイヤ色と変化し熟します。

「ホルトノキ」の実

 開花時期は、夏で、総状花序にユニークな形の白色の花を咲かせます。

「ホルト」とは、ポルトガルの意味で、ポルトガルで採れるオリーブ油を<ホルト油>と称していたのが

平賀源内が、間違って、此の木から採れるとしたのが始りとか、確かに「オリ-ブ」の実と似てはいます。

常緑ですが、紅葉した古い葉が、必ず何枚かは付いています、「ヤマモモ」の葉にも似ています。

夏にフサフサが付いた面白い形の白い花を咲かせます。

ホルトノコ科、ホルトノキ属、常緑高木、東アジア、日本に分布

学名   Elaeocarpus sylvestris var.ellipticus、別名 「モガシ」

学名の   Elaeocarpus は、ギリシャ語で ilaia (オリーブ)+carpus (果実)が語源とのことです。


<他の画像>


<小さな画像は、クリックで拡大表示します>

当時、「ホルトガル」と称した「オリーブ」の木を平賀源内が、間違えて「ホルトノキ」と名付けたとか

確かに「オリーブ」の実に似ています、「ホルトノキ」の実も「オリ-ブ」の実と同じく、暗紫色になります。

<左図=「オリーブ」の実、右図=「ホルトノキ」の実>

下図は、「ホルトノキ」の花です、ユニークな形の花ですので、我々は、「クラゲ」海月と称しています。

白い釣鐘型で、花弁の先端が、糸状に分離しているので、海月の触手の様です。