花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「リシマキア」四種

2016-05-31 | 植物 花

今が盛りの「リシマキア」(Lysimachia) を四種挙げてみました。

種類に依っては、這性、直立性、一年草、多年草、姿形が、まったく違うのが人気の所以です。

花意外に、観葉植物として愛でられます、日本にも、仲間の「オカトラノオ」、「クサレダマ」が有ります。

其の4種は、夫々、「リシマキア・プロクンペンス」、「リシマキア・キリアータ」、「リシマキア・アトロプルプレア」

「リシマキア・ヌンムラリア´オーレア`」、サクラソウ科の植物達です。

① <「リシマキア・プロクンペンス」>

黄色い五弁の花が、茎先に纏まってボール状に咲きます、中心部の褐色の輪が、花の色を鮮やかにします。

サクラソウ科、プロケンペンス属、耐寒性多年草、這性、学名 Lysimachia procumbens

ヨーロッパ原産、別名 「イェローボール」



 

② <「リシマキア・アトロプルプレア´ボージョレー`」>

穂状の花序に、ピンクのの小さな花が、咲き登ります、姿は、「オカトラノオ」に似ています。

シルバーリーフと赤紫色の蕾のコントラストを愛でます。

ヘラ状、披針形の葉で、花茎が直立します、上載の這性の「リシマキア・プロケンペンス」等と違うところです。

サクラソウ属、オカトラノオ(リシマキア)属、バルカン半島原産、耐寒性多年草

学名 Lsymachia atoropurpurea ´Beaujolais`、英名 Burgundy goose

 

 ③ <「リシマキア・キリアータ 」>

此の花も、黄色の花と、艶が有る葉とのコントラストが素晴らしい「リシマキア」の一種です。

直立性なので、他の「リシマキア」とは、違った雰囲気が有ります、中央が赤茶色の五弁の花を下向きに咲かせます。

サクラソウ科、リシマキア(オカトラノオ)属、耐寒性常緑多年草、北アメリカ原産

学名 Lysimachia ciliata

*尚、銅葉の品種は、学名 L.ciliata cv.Fire Cracker 「リシマキア・キリアータ´ファイヤークラッカー`」*

 

下図は、銅葉の「リシマキア・キリアータ ´ファィヤークラッカー`」の花です。

 

 

最後に、<「リシマキア・ヌンムラリア 」>です。

初夏に黄色い花を咲かせますが、黄緑色の丸い葉を楽 しみます、グランドカバーに最適です。

黄色い葉の「リシマキア・ヌンムラリア´オーレア`」も人気です。

サクラソウ科、オカトラノオ属、半常緑 多年草、ヨーロッパ原産、学名 Lysimachia nummularia

別名 「ヨウシュ コナスビ」(洋種小茄子)

亀吉 

下図=小さな黄色い花を咲かせます。

 

<各画像は、クリックで拡大します>

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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。

尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

高い山には、まだ雪が残っていますが、湖畔では、緑色が広がってきました。

<下図をクリックして御覧下さい>


ツルナ科四種

2016-05-28 | 植物 花

ヒガンバナ科の「ハブランサス」や「ゼフィランサス」 の別名 「レインリリー」(Rain lily)が

雨を感知 して咲き始めます、雨の季節が大好きな花達です。

今日は、ツルナ科の花四種「マツバギク」、「バクヤギク」、「リビングストーンデージー」、「テルナミ」にしました。


<「マツバギク」(松葉菊)lampranthus spp

花が「菊」に似て、細長い花弁で、棒状の葉が、松葉に似ているので、此の名前が付いた由

葉は、多肉質で棒状、断面が三角なのが特徴です、「サボテン」に似ていますが

「サボテン」は、サボテン科に属しますから、別の植物になります。

花の色は、桃、青紫、橙、黄、白と豊富です。

ツルナ(ハマミズナ)科、マツバギク属、半耐寒性多年草、這性、南アフリカ原産

学名 Lampranthus spectabilis英名 Fig marigold、Trailing ice plant

 他に、比較的耐寒性が有り、開花期も長い、輝く桃色が美しいデロスペルマ系の Delosperma coopen

も 「マツバギhrefク」と称 しています、「麗晃」(レイコウ)の名前が付いていました。


 <「バクヤギク」(莫邪菊)>

“大きな「松葉菊」” と形容できる「バクヤギク」ですが、葉の形も、「松葉菊」と同様、断面が三角形です。

葉が、「松葉菊」の葉より大きいので、中国の名刀の三角剣<莫邪>に擬えての命名とか

海浜近くで目にすることが多いのですが、這性で繁殖力が旺盛なので、瞬く間に地面や崖面を覆いつくします。

ツルナ(ハナミズナ)科、カルボブロツス(ツルナ)属、這性多年草、南アフリカ原産

学名 Carpobrotus chilensis、英名 Sea fig、coastal ice-plant、baby sun rose




 「リビングストンデージー」も ツルナ科の植物です。

花には、光沢が有り、色彩も豊富(赤、桃、橙、黄、白等々)で、配色が、蛇の目模様のものも有ります。

“デージー” の名前が付きますが、ツルナ科ですので、似てはいますが、キク科の「デージー」(雛菊)の仲間ではない

ことが分かります、亦、“リビングストン” は、イギリスのアフリカ探検家(David Livingston)の名前からとか

ツルナ(ハマミズナ)科、ドロテアンサス属、南アフリカ原産、非耐寒性一年草、這性

学名 Dorotheanthus bellidiforumis、英名 Livingston daisy 、別名 「ベニハリ」(紅玻璃)


 最後のツルナ科の花は、「テルナミ」(照波)です、光沢有る黄色い花を咲かせます。

葉も上載の花々と同 じくロゼット状に着いて、三角錐状で、断面も三角形になります。

スベリヒユ科の「ハゼラン」と同 じ「サンジソウ/サンジバナ」(三時草/三時花)の別名が付いています。

ツルナ(ハマミズナ)科、ベルゲランツス属、多肉多年草、南アフリカ原産

学名 Bergeranthus multiceps、英名 Bergeranthus、別名「ベルゲランツス」


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<上載の全画像は、クリックで拡大します>

下図は、開花前の赤い蕾です。


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尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

高い山には、まだ雪が残っていますが、湖畔では、緑色が広がってきました。

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「エキウム」 二種

2016-05-24 | 植物 花

夏の花、「エキウム・カンデカンス」、「エキウム・ブルガレ」の二種 、を挙げてみました。

同 じ「エキウム」でも、全体の佇まいや、花の形が多少違う花達です。

 

<「エキウム・カンデカンス」>

披針形の葉が、茎にロゼット状に着き、中心から円錐花序をだして、小さな青紫色の花を穂状に多数咲かせます。

「エキウム・カンデカンス」は、“宝石の塔” の異名を持つ「エキウム・ウィルドプレッティー」 ( Echium wildpretii )と 

似た姿ですが、花の色は、前者が、青紫色の花に対して、後者は、赤桃色のです。

一ヶ月位、咲き続けるので、夏の長い間愉しめる花たちです。

ムラサキ科、シャゼンムラサキ属、非耐寒性二年草、蜜源植物、ポルトガル(マンデイラ諸島)、非耐寒性二年草、多年草

( 種子を採取して、播種した場合は、二年後に開花する(二年草)、結実前に剪定 し越冬した場合は、多年草とする )

学名 Echium candicansE.fastuosum)、英名 Proud of Madeira、Stars of Madeira

 

 
 
 

 下図は、「エキウム・ウィルドプレッティー」( E.wildpretii )、赤桃色が鮮やかです。

   

<上左=葉茎、上右=蕾、下=開花の様子です>

次は、「エキウム・ブルガレ」の花です、他の「エキウム」と同様、雄蕊が長く突き出ています。

集散花序をだして、ピンクや青紫色で、漏斗状の花を咲かせます、特に園芸種の「ブルーベッター」

E.vulgare Blue Bedder)等は、鮮やかなブルーが人気です。

ムラサキ科、エキウム属、ヨーロッパ原産、学名 Echium vulgare 、英名 Viper`s Bugloss

別名 「シベナガムラサキ」(蘂長紫)

学名の Echium 、 英名の Viper は、蛇を意味するとか、種子の形が、蛇の頭に似ているので此の名前が付いた由

雄蕊の突き出た様子が、蛇の舌の様に見えるのが、此の名前が付いた理由かと勝手に解釈してみました。

 

<各画像は、クリックで拡大します>


今日は、、去年 “ヘリクリサム三種 ” と題 したページを再度載せてみました。

>続きを読む>から入ってください。

 
今、「ヘリクリサム」三種
花壇(3)「ヘリクリサム」(Helichrysum spp.) で最初に思い浮かぶのは、「テイオウカイザイク」(帝王貝細工、麦藁菊)ですか 「菊」と同...
 

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今、ピンク色

2016-05-19 | 植物 花

5月の花壇 -1

他の画像は、gif にしてます、画像をクリックすると拡大します。


今、「アグロステンマ」、「フロックス」、「パンドレア」が見頃です。

<「アグロステンマ」>

五弁の可憐な花で、花弁に入る筋が、其の可憐さを引き立てます。

「ムギセンノウ」(麦仙翁)、「ムギナデシコ」(麦撫子)の別名が付いていますが

葉が、「麦」や「撫子」の葉に似ている故の命名とか、細長い葉が、確かに両者の葉に似ています。

園芸種には、淡いピンク、白、赤紫色の花が有ります。

初夏の風を受けて、一斉に靡く様は、壮観です。

ナデシコ科、ムギセンノウ属、耐寒性一年草、地中海沿岸、西アジア原産、学名 Agrostemma githago

一年草なので、容易に、種子で増やすことができます。

 

  

  


 次の “ピンク色” は、「フロックス・ピロサ」です、フロックス属には、60種程の品種が有るとのことですが

「フロックス」と言えば、見慣れた「フロックス・パニキュラータ」 別名「オイランソウ」(花魁草)

亦は、「クサキョウチクトウ」(草夾竹桃)、学名 Phlox paniculata 、「フロックス・マキュラータ」 別名 「シュッコンフロックス」

(宿根フロックス)学名 Phlox maculata 、「フロックス・ドラモンティー」、別名 「キキョウナデシコ」(桔梗撫子)

学名 phlox drummondii 、「フロックス・ディバリカタ」 学名 Phlox divaricata 、「モスフロックス」(芝桜)

学名 phox subulata 等々ですが、「フロックス・ピロサ」 Phlox pilosa にしました。

他の「フロックス」とは、少し違った雰囲気の花です、ピンクの花弁の中心が白いので清々しい感じです。

ハナシノブ科、フロックス属、耐寒性多年草、北アメリカ原産、学名 P.pilosa 

 *多くが耐寒性多年草ですが、「フロックス・ドラモンティー」等のように一年草も有りました*

 
 
 

 下図の「シバザクラ」(Phlox subulataが、花径の違いが有りますが、「フロックス・ピロサ」花に雰囲気が似てるかも


「パンドレア・ヤスミノイデス」も漏斗状で肉厚の花を咲かせています。

花の色は、ピンク意外に白、白色の中心が、赤紫色の品種等が有ります。

濃緑の照葉が、肉厚の花とマッチングして綺麗です。

ノウゼンカズラ科、パンドレア属、常緑蔓性低木、オーストラリア原産、学名 Pandorea jasminoides

英名 Bower vine、Bower plant、別名 「ソケイノウゼン」(素馨淩霄)、「ナンテンノウゼン」(南天淩霄) 

亀吉 
 

下図の様な品種も ・ ・ ・ 

<各画像は、クリックで拡大します>

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<下図をクリックして御覧下さい>


今頃の樹木花三種(其のⅡ)

2016-05-16 | 植物 花

今日の<樹木花>は、「カラタネオガタマ」(唐種招霊)、「アメリカロウバイ」(亜米利加蝋梅)、「ツリガネカズラ」(釣鐘葛)の三種です。

< 「カラタネオガタマ」>

日本に自生する「オガタマノキ」の仲間で、6弁花、花弁、萼片が黄白色、縁が赤紫色です。

花の中心に雌蕊、周りを雄蕊が取り囲んでいます、甘いバナナの香りがします。

<招霊(オガタマ)>は、神霊を招き寄せる意味とか、神社などに植栽して、神事に利用した植物なので此の名前が付いた由

園芸種には、花弁が、赤桃色の「ベニバナオガタマ ´ポートワイン`」 などが有りました。

モクレン科、オガタマノキ属、常緑小高木、中国原産、学名 Michelia figo 、英名 Banana magnolia 、Banana shrub

別名 「トウオガタマ」(唐招霊)、中国名「含笑花」 ・ ・ ・ 花弁が全開せず、半開きなので “含み笑い” の様に見えるのですね

似た花には、同じモクレン科の「ホオノキ」(朴木) Magnolia obovata

「タイサンボク」(泰山木、大山木) M.grandiflora が有ります。

 

 

下図は 園芸種の「ベニバナオガタマ ´ポートワイン`

下図は、日本原産の「オガタマノキ」(招霊木) Michelia compressa の花。

下図は、「タイサンボク」の花に似た「ミヤマガンショウ」 (深山含笑) M.maudiae の花。

亀吉の肉球

 <「アメリカロウバイ」(亜米利加蝋梅)>

多数の短冊状の花弁(内花片、外花片)からなる赤褐色の花を咲かせます。

「ロウバイ」(蝋梅)の仲間で、有毒植物とのことです。

「アメリカロウバイ」は、「クロバナロウバイ」(黒花蝋梅)の変種として、別種とする説と同一する説が有りましたが

「アメリカロウバイ」の葉の裏は、無毛だが、「クロバナロウバイ」には生えているとか

「アメリカロウバイ」の方が、「クロバナロウバイ」より “花が大きい ” とか、「クロバナロウバイ」の方の花色が、“黒味が強い” 

“前者の方が、香りが薄い” として、別種としている説も有りました。

学名も 「クロバナロウバイ」が、Calycanthus floridus に対して

「アメリカロウバイ」の学説は、Calycanthus floridus var.glaucus でした。

ロウバイ科、クロバナロウバイ属、耐寒性落葉低木、北アメリカ原産、別名 「ニオイロウバイ」(匂い蝋梅)

 

<「ツリガネカズラ」(釣鐘葛)>

壁、フィンス、樹木等に這え登る蔓性の低木です、巻きひげや吸着根を使って這え登ります。

筒状花で、花筒の外側が、赤褐色、内側が黄色の花を多数咲かせます。

葉は、楕円形で対生します、花の香りが、カレーの匂いなので、「カレーバイン」、「カレーカズラ」の名前も付いています。

ノウゼンカズラ科、ツリガネカズラ属、常緑蔓性低木、北アメリカ原産、学名 Bigninia capreolata

英名 Crossvine、別名 「ビグノニア」

 

<各画像は、クリックで拡大します>

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<下図をクリックして御覧下さい>