花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「エリカ」の花が 咲く季節です。

2021-12-30 | 植物 花

此の季節は、「エリカ」の花の開花期です、3回に分けて「エリカ」の何種かを載せてみます。

今回は、「アワユキエリカ」と「エリカ・ダーリーエンシス」の2種です。

<「アワユキエリカ」(淡雪エリカ)」>

「エリカ」の語源は、ラテン語の <erica>、ギリシャ語の<ereike>に由来すると記されていました。

「アワユキエリカ」は、花、枝、葉の形状が、「ジャノメエリカ」と殆ど同じですが

樹高が、稍、低い違いが有ります、花は、小さなピンク色の釣鐘型の花を咲かせます。

”小作りの「ジャノメエリカ」” と言ったところです、小さい花を多数咲かせるので、淡雪状に見えるのです。

ツツジ科、エリカ属、半耐寒性常緑小低木、南アフリカ原産、学名   Erika sparsa 

英名   Erica sparsa、別名「エリカ・スパルサ」




花の形は、他の「エリカ」の花に似ていますが、大きさが、違って、極小さく(花径0.3cm位)

此の小さな花が集まって ”淡雪” 状に見えるのです、「淡雪エリカ」の名前の由来です。

淡雪は、白色ですので、淡い桃色の花の「淡雪エリカ」の命名は、適当でないかな

多分、多数の小さな花の集まりを色より形を<淡雪>と見做したのかも

 

次に、 上の「アワユキエリカ」に似た花の「エリカ・ダーリーエンシス」を挙げてみました。

花の形は、稍、細長いのですが、花冠や雄蕊の苞の形等は、他の「エリカ」に似ています。

花色は、白、ピンク等が有り、耐寒性が大きいので、真冬でも咲揃い、花の少ない季節にも存在感が有ります。

耐寒性が有る原産地アルプス地方の「エリカ・カルネア」  Erica  arnea  と

アイルランド原産の「エリカ・エリゲナ」E.erigena  との交雑種とのことです。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、交雑種、学名    Erica × darleyensis、英名    Darleydale heath

別名「キョッコウ」、「ダーリーデール ヒース」



次は、過去の記事の再掲載です。

寒牡丹、冬牡丹

今日は、冬咲きの「牡丹」2種挙げてみました。”寒” ”冬” の名前が付いた花が、他にも有ります、「カンボタン/寒牡丹」、「フユボタン/冬牡丹」です。両者は、同じ「牡丹」......

冬の鉢花「ボロニア」3種

2021-12-29 | 植物 花

サンピラー(太陽柱)が 立つ季節に なりました。

ダイヤモンドダストと同じ現象とか、光芒が 立ち登ります。

 

冬は、露地での栽育が、無理なので、室内で育てる<鉢花>「ボロノア」を3種挙げてみました。

1,十字形の花弁が、綺麗な「ボロニア・ピナータ」、2,「鈴蘭」の花の様な釣鐘型の形が美しい

ヘテロフィラヘテロフィラ」、3,ツートンカラーが、濃艶な「ボロニア・メガスィィグマ」です。

暖かい ”春の色” が溢れます。

 

<「ボロニア・ヘテロフィラ」>

球形の蕾と釣鐘型の花が、枝一杯に着きます、冬に強い花ですが、一応、春迄は、屋内で栽育します。

「鈴蘭」の花に似た釣鐘型の花です。

此の形から、別名「ピグミーランタン」”小さなランタン” の愛称が付いています。

此の時期は、鉢植えで売られていることが多い様です。

芳香が有るので、部屋が、柑橘系の香りで満たされます。

線形の葉に、ピンクや白色の花が 映え、”春を先取り” したような暖かさを感じる色合いです。

ミカン科、ボロニア属、半耐寒性常緑低木、オーストラリア原産、学名Bronia heterophylla の

英名   Pink bronia、Kalgan boronia、別名「ピンク ボロニア」、「ピグミーランタン」

 



<「ボロニア・ピナータ」>

「ボロニア・ピナータ」も、此の季節は、鉢植えで出回ります、耐寒性が有るので室外でも栽育出来ますが

春3月頃までは、室内で鑑賞します。

ピンク色で4弁の星形の花が多数咲きます、平開するので、星形が、クッキリとなります。

「ボロニア・ピナータ」も、葉や花が 柑橘系の香りがします。

葉は、対生で羽状複葉、小葉は、細い線形です。

上に挙げた「ボロニア・ヘテロフィラ」の花が、「鈴蘭」に似た釣鐘型なので、対称的です。

ミカン花、ボロニア属、半耐寒性低木、オーストラリア原産、学名   Boronia pinnata、英名    Pinnata Boronia

ピンク色が 眩しい星型の花です。

 

最後は、「ボロニア・メガステグマ」です、濃い色合いが、上の2者とは、雰囲気が 少し違います。

<「ボロニア・メガスィィグマ」>

弁弁の外側が 赤茶色、内側が 黄色のツートンカラーです、ピンクに比べて濃すぎる感じですか

学名  Boronia megastigma、別名「ブラウンボロニア」

他の仕様は、上の2者と同じです。



冬のシャンデリア「エクメア」

2021-12-26 | 植物 花

寒空にシャンデリア然と閃く「エクメア・ガモセパラ」を挙げてみます、多数のLED電球が、シャンデリアを演出します。

<「エクメア・ガモセパラ」>

蕾が、青とピンクのLED電球の様です、ピンクと青い蛍光色のコラボを愉しみます。

ロゼッタ状の葉の中心から伸びた円柱形の花序の先端に、淡い桃色の苞と萼片が重なった筒に青紫色の花を咲かせます。

寒さに強くて此の時期も屋外で開花します。

パイナップル科、エクメア属、常緑多年草、ブラジル原産、学名   Aechmea gamosepala 

英名   Match stick plant   ”マッチ棒” 、別名「ブルーシャンデリア」、「ガモセパラ」



開花する前の蕾の LED 電球が、点滅します。

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以下は、過去の記事の再掲載です。

冬に咲く「セルリア」、「ギョリュウバイ」

寒い冬に花開く「セルリア」と「ワックスフラワー」を挙げてみました。「セルリア、フロリダ」が咲き始めています、暖かい春色のパステルカラーです。淡いピンクの花を、茎の先端に......

冬、アカネ科の花

2021-12-25 | 植物 花

今日は、寒い此の季節に愛でる花の一つ、アカネ科の「ルクリア」を挙げます。

<「ルクリア」>

露地では、11月の頃が開花期の終りを向かいますが、冬、室内で充分に栽育可能です。

淡いピンク色の花弁と、香しい香りが、寒い冬に暖い贈り物です。

香りが有り、ピンク色が「桜」のイメージで、アッサム地方原産なので、流通名が「アッサムニオイザクラ」とか

勿論、「桜」ではないのですが、花が、長く咲くので ”散らない桜”  の異名も付いています。

花弁は、五弁で、20輪位が球状に着けます。

園芸種も多いようで、花色は、白、ピンク、濃いピンク色が有ります。

アカネ科、ルクリア属、半耐寒性常緑低木、ヒマラヤ、中国原産

学名    Luculia pinceana、、別名「ルクリア・ピンセアナ」

他に、冬に咲くアカネ科の花は、「マネッチア」が、有ります。

花期が長く、初夏の頃から露地で咲き続けた「マネッチア」も今月で咲き終わります。

冬でも、室内で管理すると、濃いグリーンの葉とオレンジ色の花を愉しむことができます。

赤い筒状花で、花冠が黄色で4裂、赤と黄色のツートンカラーが美しい花です。

炎が、燃え盛る様な鮮やかな赤と黄色が、印象的です、葉は、卵形で無毛、光沢が有ります。

亦、花冠が、反り返るので、可愛さを増幅させます。

肉厚の花の表面には、粗い毛が生えていて、別名「アラゲカエンソウ」(荒毛火焔草)の名前の由来です。

アカネ科、マネッチア(カエンソウ)属、非耐寒性蔓性多年草、パラグァイ、ウルグァイ、ブラジル原産

英名    Manettia luteorubra英名    Firecracker vine、Brazilian firecracker、Cigerflower

Candy corn vine、別名「アラゲカエンソウ」(粗毛火焔草)

*他の詳細は、以前の記事で詳しく説明済みなので省略します*

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最後は、過去の記事の再掲載です、”チャイニーズの名前で” と題した記事です。

”チャイニーズ” の名前で

寒い冬に目立つ赤色、「チャイニーホーリー」の果実と、「チャイニーズハット」」の赤い花です。最初は、濃い緑色の葉と、赤な実との対比が見事な「チャイニーズホリー」です。<「......

冬至、「柚子」

2021-12-23 | 植物 花

昨日は、冬至でしたので、柚子湯の「柚子」に因んで、ミカン科の果実を挙げてみました。

最初は、大きな「獅子柚子」です、正確には「柚子」では無いのですが

<柚子>の名前が付いていますので、敢えて挙げてみました。

<「獅子柚子/鬼柚子」>

「柚子」の名前が、付いていますが、「ブンタン」Citrus grandis   に近い亜種になります。

皮が厚く果肉が少ないので、ジャムや砂糖漬けに利用します。

ミカン科、ミカン属、常緑低木、中国原産、学名 Citrus pseudogulgul  、別名「オニユズ」(鬼柚子)

重さが、500g から1.000g と超特大です。

 

次は、縞模様が綺麗な「チキュウカン」(地球柑)です。

<「地球柑」>

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縦の黄色い縞模様が “地球” を連想させるからとか。

「ダイダイ」(代代)の一種で、名前の由来の “三世代”の実を同時に視ることができます。

三年分の実が、混在するのです、オレンジ色の実は、緑色に変わるため

「回青橙」の名前も付いています。

光沢の有る実は、一般の「ダイダイ」と同じく、正月飾りに利用されます。

縁起の良い果物として利用されていますが、英名の   Bitter orange  の名前の通り

酸っぱいので生食には不向きです、専らジャム等に加工されています。

ミカン科、ミカン属、常緑低木、インド原産、学名 Citrus aurantium

英名 Bitter orange 、Shimadaidai別名 「シマダイダイ」(縞代々)、「回青橙」

 

下図は、緑、縞模様、橙色の三世代の果実です、同時に視ることが出来ます。



 

次のミカン科は、「タチバナ」(橘)の実です、実の形が「ナツメ」(棗)の実のような “笑窪” が有ってユニークな形です。

<「タチバナ」>

日本固有の柑橘類とのことですが、自生する数が少なくなり

今では、絶滅危惧種とのこと、京都御所の “右近の橘” 、“左近の桜” の「橘」の実です。

酸味が強くて生食には向いてないようです、きめ細かい滑らかな実の肌を愛でます。

ミカン科、ミカン属、常緑小高木、学名 Citrus tachibana別名「ヤマトタチバナ」、「ニッポンタチバナ」

近縁種には、葉も実も「タチバナ」より大きい「コウライタチバナ」  C.nippono Koreana が有るとか

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次は、「オニユズ」と比較すると小さい小さい「ハナユズ」(花柚子)の実です。

<「ハナユズ」>

名前の「花柚子」は、花の香りがよい故の命名とか、実の大きさは、「ホンユズ」 Citrus junos より小さくて

香りも劣りますが、手頃な大きさとして重宝されています。

香りを利用する以外に、マーマレード等に加工されています。

ミカン科、ミカン属、学名 Citrus hanayu 、常緑小高木、別名「ハナユ」(花柚)

実が生るまでに長い期間が懸かるので、“柚子の大馬鹿18年” との諺が有ります。

 

最後のミカン科の実は、「カラタチ」の実です。

<「カラタチ」>

童謡<からたちの花>の “からたちも秋はみのるよ まろいまろい金のたまだよ” の金の玉です。

鋭い棘が生えているので、垣根にするのに植栽されたとのこと、最近では、目にすることが少ないかな。

実は種が多くて食べれませんが、「ミカン」の台木として利用されてるようです。

ミカン科、カラタチ属、落葉低木、中国原産、学名 Poncirus trifoliata 、英名 Hardy orange

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最後に「柚子」の実の映像です、陽の光を受けて輝いています、柚子湯に入れるのは、此の「柚子」ですね。