花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

冬のヒガンバナ科の花(追加)

2021-01-30 | 植物 花

ヒガンバナ科の花の追加として、「キリタンサス」の花を挙げます、”春を呼ぶトランペット” です。

<「キリタンサス・マッケニー」>

地表から真っ直ぐに花茎を伸ばして、花冠が、6裂した花を10個程咲かせます。

「キルタンサス」には、冬咲きと夏咲きがありますが、「キルタンサス・マッケニー」は、冬咲きです。

「キリタンサス」とは、一般には、此の花を指すようです。

他の主な品種としては、「キルタンサス・オブリエニイ」Cyrtanthus obrienii 

「キルタンサス・サンギネウス」C. sanguineus 、「キルタンサス・ルテスセンス」C. luteseence 等々

夫々、開花期、花の色、花径が、違っていて、形は、筒型、カップ型、壺型などが、有ります。

「キリタンサス・マッケニー」は、筒状で先端が、ラッパ状に開きます、甘い香りがします。

花色は、ピンク、黄、橙、白色と多彩です。

葉は、光沢が有り、線形披針形、根本から4、5枚出ます。

ヒガンバナ科、キルタンサス(アマリリス)属、半耐寒性球根、学名 Cyrtanthus mackenii

尚、Cyrtanthus とは、ギリシャ語の<湾曲>が、語源とか、”曲がった花” ですね。

英名 Ifafa lily、別名「笛吹水仙」、「ファイアーリリー」

下図は、夏咲きの「キリタンサス・サングィネウス」Cyrtanthus sanguineus 

紅色の花が、大きく開く違いが有ります。< /span>

<各画像は、クリックで拡大表示します>

過去の記事の最掲載です。

 
ピンク、ピンク

「寒梅」で早咲き種の「カンコウバイ」(寒紅梅」が見頃になりました、例年より少し早い開花です。一重の「白梅」の清楚さに比べて、八重なので、チョット “重い” 感じがしますが、......
 

冬のヒガンバナ科の花2種

2021-01-27 | 植物 花

今日は、”冬のヒガンバナ科の花” と題して、「ユーチャリス」と「スノードロップ」の花を挙げてみました。

<「ユーチャリス」Euccharis

冬、「ユーチャリス」(「アマゾンリリー」)の花を室内で咲かせます。

露地では、秋が、開花期の「ユーチャリス」ですが、冬、室内で育てることができ,、冬の室内を明るく彩ります.

「リリー」の名前が付いていますが、ユリ科の花ではなく

ヒガンバナ科の「ヒガンバナ」(彼岸花)に「スパイダーリリー」の名前が

亦、「ネリネ」に「ダイヤモンドリリー」の名前が付いているのと同じです。

寒い此の時期は、室内で栽育しますが、純白で芳香が有ので人気が有る花です。

切り花やブーケとしても知られています。

亦、下向きに咲く花径5~6CMの花の形状が、「水仙」に似ているので親しみも増します。

花茎の先端に5から6個の花を散形花序に着けます。

6枚の花被片からなり、6個の雄蘂の下部が、連なって杯状になので「水仙」の花の姿に似ています。

此の “杯” の色は、淡い黄緑色で、純白と黄緑色の対比も素晴らしいものです。

品種としては、10種位 有る様ですが、「ユーチャリス・グランディフローラ」が、多く出回っています。

「ギボウシ」の葉に似た幅広の大きな葉と「水仙」の花に似た花を咲かせるので

別名に「ギボウシズイセン」(擬宝珠水仙)の名前が、付いています。

「ユーチャリス」の名前の由来は、ギリシャ語の<エウノ> ”人目を引く” からとか、美しいからですか

ヒガンバナ科、ユーチャリス属、南米アンデス地方原産、非耐寒性球根、学名  Eucharis × grandiflora 

別名「アマゾンリリー」Amazon lily 「ギボウシズイセン」(擬宝珠水仙)



 

雄蘂が、連結して立ち上がるので、カップ状になります。

葉の大きさに対して、花が、小さいのが、特徴です。

<「スノードロップ」>

”春告げ花”「スノードロップ」が、春の到来の近いことを告げているようです。

”雪の雫” の様な<耳飾り>に似た白い花が、一輪、滴るように、下向きに咲かせます、可憐な姿です。

「スノードロップ」Galanthus spp. は、15品種位有る様でが、G. nivalis G .elwesii が、主なものです。

花弁の内側に、緑色のハートの模様が着いていて、可憐さを引き立てます。

ヒガンバナ科、ガランサス属、耐寒性球根、東ヨーロッパ原産、英名  Common  snowdrop

別名「ガランサス」、「ユキノハナ」(雪の花)

淡い緑色をしたハート型の模様が、キュートな感じを醸します。



<各画像は、クリックで拡大表示します>

過去に ”冬、青い実” と題して載せた記事です。

 
冬、青い実(2)

”冬、青い実 (2)”  は、「カクレミノ」(隠れ蓑)、「シャリンバイ」(車輪梅)「ビバーナム」の実です、熟す段階で<青色>とは言えない色合いも有りますが<「カクレミノ......
 

冬の植物園(2)

2021-01-24 | 植物 花

今、植物園の温室では、色鮮やかな花々が咲いています。

「パッシフロラ・アラタ」  Passiflora alata  や 「ドンベア・ウオリッキー」   Dombeya wallichii   等が、最初に目に付きます。

他に、何種類もの「西洋椿」Camellia Hybrids

下図(左)は、「ハイドゥーン」Camellia amplexicaulis 、下図(右)は、「キンカチャ」金花茶」C. chrysantha

寒い冬は、花が少ない季節なので、植物園の温室が格好の場所です。

冬の植物園の温室には、ラン科の植物が多く視られますが、本日は、厭いて、パイナップル科の植物を挙げてみました。

「グズマニア」、「サンゴアナナス」、「チランドシア・ウスネオイデス」、「トラフアナナス」等々です。

鮮やかな色彩が “熱帯の色” です、屋外の冬の寒さを忘れさせてくれます。

<「グズマニア」>

最初は、「グズマニア」の花です、葉から花茎が伸びて、苞の先に花を咲かせます。

花の様に見える花苞が、先端に集まって咲く小さな花を包みます。

花は、イマイチ見栄えのしないものですが、花苞は、長い期間楽しむ事ができます。

トロピカルな雰囲気で、現地の南アメリカでは、熱帯雨林に自生しているとか

葉は、重なり合ってロゼット状に生えます、葉の大きさや葉の色に依って、150種位の品種が有るとか

パイナップル科、グズマニア属(アナナス種)、非耐寒性多年草、南アメリカ原産、学名 Guzmania Hybrids 

 

Photo

次のパイナップル科の植物は、「サンゴアナナス」(珊瑚アナナス)です、珊瑚の様な鮮やかな色です。

長く伸びる花穂から紅色の球状の子房、萼片が、赤く染まった花が咲きます。

宛ら珊瑚の様です、名前の由来とのこと、花数は、80から100個位と多数です。

花期も長く、3ヶ月にもなります、葉は、険型でロゼット状に着きます。

パイナップル科、エクメア属、非耐寒性常緑多年草、ブラジル原産、学名 Aechmea fulgens

英名    Coral berry ,  friendship plant,  queen`s tears

Cimg47871_3
Cimg47892_2

次は、長い名前の「チランドシア・ウスネオイデス」です、一見、“パイナップル” には ・ ・ ・

根の様に見えるのは茎で、細長い葉が付いています、根は退化して岩や樹木に着生する

着生植物とか、空中から水分を採る<エアープランツ>の一種とのこと

数少ない、小さい緑色の花を咲かせます。

パイナップル科、チランジア属、常緑多年草、中南米原産、学名 Tillandsia usneoides

英名 Spanish moss 、別名 「サルオガセモドキ」、<moss> には納得します、「サルオカゼモドキ」

の名前の由来は、地衣類の「サルオカゼ」(猿尾枷)に似ているからとのこと、<地衣>にも納得です。

梱包するときのパッキング材として利用するようです。

Cimg48021

黄緑色の小さい花

最後のパイナップル科の植物は、「トラフアナナス」(虎斑アナナス)です、萼が変化した

鮮やかな朱赤色の花苞と横縞が入った虎斑の模様の葉が美しいコントラストです。

花苞は、槍の形で、「オオインコアナナス」に似ています、苞から小さな黄色い花を咲かせます。

パイナップル科、フリーセア属、常緑多年草、南アメリカ原産ですがアフリカ等にも

自生しているとのこと、学名 Vriesea splendens  英名 flaming sword  “炎の剣” ですか

別名は、学名から「フリーシア・スプレンデンス」

Photo

植物園では、周年、視られて人気の「シマサンゴアナナス」(縞珊瑚アナナス)も咲いています。

オゼット状の葉の中心から伸びた花穂にピンク色の苞が、目立ちます。

花は、紫色の小さな花です、葉は、幅広で、銀白色の縞が入っています、名前の由来になっています。

パイナップル科、エクメア属、ブラジル原産、常緑多年草、学名    Aechmea fasciata

英名    Friedship plant,  queen's - tears別名 「エクメア・ファスキアタ」

温室と言えば「バナナ」が、稔っている情景が必要ですか

コメント (1)

サンピラーの立つ季節には

2021-01-18 | 植物 花

寒い冬の風物詩、サンピラー (太陽柱)Sun pillar が、立つ季節になりました。

ダイヤモンドダストと同じ気象現象とか、光芒が輝きます。

今日は、此の  ”寒さが大好きな花” 、「ヨウシュクモマグサ」(洋種雲間草)の花です。

<「セイヨウクモマグサ」>

寒さが、好きと言うより "平気” な花ですが、矢張り、日溜まり方が、好きなようです。

明るく、パステル調の色合いが、矢張り春に思いを馳せているようです。

 開花期は、来月頃からですが、栽培種は、出回り初めています。

花茎を伸ばした先端に「梅」の花に似た花を上向きに咲かせます。

一般に、「クモマグサ」とも称されていますが、正確には、「ヨウシュクモマグサ」(洋種雲間草)

「セイウオウクモマグサ」(西洋雲間草)とのこと

日本の山岳地帯に生える「クモマグサ」Saxifrage merkii var.idsuroeiとは別種になるわけです。

花の色は、白、ピンク、赤色が有り、ヨーロッパ原産種(4種位)の交配種とのこと

特にピンクの花の「サキシフラガ・ロザセア」Saxifrage rosacea)等が、主品種のようです。

栽育は、少々難しくて、高山植物の栽育方法に準じます、挑戦してみては、如何でしょうか

ユキノシタ科、ユキノシタ属、耐寒性多年草、ヨーロッパ原産

学名 Saxiflrage cv.英名 Irish saxiflrage


友人から送られて動画を埋め込みました。

<犬の ”同調心” 、ヨガをする犬>

冬、青い実

亀吉が冬眠中なので、窓の外の雀の様子を載せてみました。小雀が、親鳥から餌を貰い、食べています。更に、欲しいと、お強請りしています。親鳥が、餌を探して戻ってき......

冬の植物園には(1)

2021-01-16 | 植物 花

花の少ない寒い冬には、植物園の温室に行ってみます、温かい色彩に癒やされます。

園内に設けられた滝の裏側から見ると、雨の様に水滴が降り注ぎ熱帯雨林 の様な光景になります。

熱帯雨林を思わせる花を2種挙げてみました。

 

今日は、「メディニラ・マグニフィカ」と「ゴクラクチョウカ」を挙げてみます、”春の色” と ”熱帯の極彩色” です。

<「メディニラ・マグニフィカ」>

和名が、「オオバヤドノボタン」(大葉宿野牡丹)と称する面白い名前が付いています。

葉茎が無い大きな葉が、対生して着くからでしょうか、露地では、7月から8月頃が開花期です。

枝先から長い花茎が下垂し、花をピンク色の苞が包みます、花は、葡萄の房の様な花房に咲きます。

雄蕊の葯の青紫色と黄色が目立ちます。

ノボタン科、メディニラ属、常緑小低木、フイリッピン原産、学名 Medinilla magnifica

英名 Showy medinilla、Shandelier tree 、英名は、“目立つシャンデリアの様な” 花ですか

 




次は、トロピカルムードが、溢れる「ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)」です。

<「ゴクラクチョウカ」>

黄色いガクが極楽鳥の鶏冠に似ているので、此の名前が付いた由、青色をした花もユニークな形をしています。

バショウ科、ストレリチア属、非耐寒性常緑多年草、南アフリカ原産、学名 Strelitzia regiana

別名 「ストレリチア」、「レギネ」、英名  Bird of paradise、Paradise flower 

他品種に、葉が無く茎だけの様に見える「ストレリチア・ユンケア」Strelitzia juncea が有ります。

植物園の温室等でお馴染みの「ゴクラクチョウカ」(極楽鳥花)ですが

露地でも咲き、視ることができます。

耐寒性が在る植物です、トロピカルな感じの花ですが、寒さに耐えて咲いています。

寒風に晒された姿は、痛々しく、温室の ”極楽” とは程遠いのですが、健気に咲いていました。