「エリカ」5種を挙げてみました。<再掲載の記事内容も含みます>
「エリカ」の語源は、ラテン五の<Erica>、ギリシャ語の<Eeike>に由来する由
「エリカ」は、ツツジ科の一種で、南アフリカが、原産地の一つとのことですが
他に、地中海、ヨーロッパも原産地とのこと、イギリスでは、「ヒース」 、スコットランドでは
「エリカ」の近縁種で、同じエリカ属の「ヘザー」heather が
低木群落を形成して、新緑の頃に平原を埋め尽くすとか
花は、小さく、三角多肉質の葉で、緑、黄、赤と葉の色が変化するようです。
上の画像は、スコットランドの「ヘザー」の草原と花です。<Creative Common licensed >
<「ジャノメエリカ」(蛇の目エリカ)>
枝が、分岐して、ピンク色の壺型の花を多数着けます、花冠の中心に雄蘂の黒紫色の葯を着けるので
目玉の様に見えます、此の葯の様子を<蛇の目>に喩えた命名とか
葉は、艶が有り線形で3枚輪生させます、冬には、褐色に変色します。
花径は、0.2~0.3m/mと小さく、樹高は、200cm位になります。
マイナス5度位に耐えますので、此の地方では、冬を彩る花として重宝されます。
ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica canaliculata、英名 Channeled heath
Black-anthered Heath、Black-eyed-Heath
別名「クロシベエリカ」、「アフリカエリカ」
<「エリカ・セリントイデス」」(ファィヤーヒース)>
長い(3cm位)筒状花を下向きに咲かせます、花は、細かい白い毛が生えています。
分枝しない枝が、多数直立し、草丈は、長いもので1.5Mにもなり、針状の葉が
輪生するのは、他の「エリカ」と同じです。
英名 Erica fire heath ですが、山火事の跡によく生えて花を咲かせるからとか
花色は、朱色、赤、白等が有ります。
ツツジ科、エリカ属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica cerinthoides
別名「エリカ・ファイヤーヒース」
次は、「エリカ・フォルモサ」(「スズランエリカ」)です。
<「エリカ・フォルモサ」>
「鈴蘭」の花に似た壺型の花です、「ドウダンツツジ」(満天星躑躅)の花にも似ています。
多数分枝する枝先に、3個の花を咲かせるので、多くの花で溢れます。
ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、英名 Erica formosa
英名 Channelled heath、別名「エリカ フォルモサ」
最後に黄色い花の「エリカ・ブランドフォルディア」です。
<「エリカ・ブランドフォルディア」>
花は、壺型で「スズランエリカ」に似ています、”黄色い鈴蘭” と言ったところでしょうか。
学名 Erica blandfordia、別名 「カナリーヒース」
周年花を咲かせる「エリカ ’ ホワイトデライト'」ですが、此の時季の花が、一番冴えている様な気がします。
純白の細長の筒型の花で、杉の葉に似た針形の葉とのコラボを愉しみます。
白い花色から、徐々にピンク色に変色する「エリカ・コロランス」の園芸種とのこと
ツツジ科、エリカ属、南アフリカ、ヨーロッパ(改良地)、半耐寒性常緑低木
学名 Ereica colorans cv.White delight、英名 Erica White Delight
”冬の花” 冬咲きの「エリカ」達です、寒さに強い花達です。
「アワユキエリカ」(淡雪エリカ)
枝が細かく分岐して、壺型の小さな桃色の花を多数咲かせるので、雪が積もった様な姿になります。
「ジャノメエリカ」に似ていますが、花は、小さいのが特徴です。
”小さな「ジャノメエリカ」” と言ったところでしょうか
花、枝、葉の形状が「ジャノメエリカ」と殆ど同じですが、樹高が稍低い違いがあります。
花は、小さなピンク色の釣鐘型の花です、小さな花が多数集まって咲くので泡雪に見えるのです。
一度、雪が積もった「淡雪エリカ」を視たいものです。
ツツジ科、エリカ属、常緑低木、南アフリカ原産、英名 Erica sparsa、別名「エリカ・スパルサ」
次に、 上の「アワユキエリカ」に似た花の「エリカ・ダーリーエンシス」を挙げてみました。
花の形は、稍、細長いのですが、花冠や雄蕊の苞の形等は、似ています。
花色は、白、ピンク等が有り、耐寒性が大きいので真冬でも咲揃い花の少ない季節に存在感が有ります。
耐寒性が有る原産地アルプス地方の「エリカ・カルネア」Erica karnea と
アイルランド原産の「エリカ・エリゲナ」E.erigena との交雑種とのことです。
ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、交雑種、学名 Erica × darleyensis、英名 Darleydale heath
別名「キョッコウ」、「ダーリーデール ヒース」