花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

ブルーの樹木花

2017-06-29 | 植物 花

夏、ブルーの花を咲かせる樹木(低木)を挙げてみました、「オーストラリアン ブルーベルズ」、「ルリマツリ」

「ブルーエルフィン」、「ソラナム」です。

夏に相応しい花の色です、涼感が、伝わってきます。

 

「オーストラリアン・ブルーベルズ」

釣鐘型のブルーの花を下垂させます、細く艶の有る葉と相俟って涼しさが増してきます。

花後の赤い実も愉しめて、一挙両得です、蔓性なので行灯仕立てにも向いています。

トベラ科、ソリア属、常緑蔓性低木、オーストラリア原産

学名 Sollya heterophylla 、英名 Australian bluebells 、別名「ヒメツリガネ」、「ソリア」

 

 

 次、「ルリマツリ」(瑠璃茉莉)

瑠璃色で、五弁の筒状花を咲かせます、鮮やかな花の色です。

夏には、涼感タップリの花の色です。

名前の由来も、瑠璃色で<マツリカ=ジャスミン>の花に似ている故の命名とか

萼片が液で粘るのも特徴です、昆虫が、液で、萼に張り付いている光景を見ることが有ります。

イソマツ科、ルリマツリ(プルンバコ)属、半蔓性落葉低木、南アフリカ原産

学名 Plumbago auriculata=P.capensis、英名 Blue plumbago、Cape plumbago

別名「プルンバゴ」、「プルンバゴ・アウリクラータ」

 白い色の品種も

 

次は、”蒼い妖精” 「クレロデンドルム・ウガンデンセ」です。

「ブルーエルフィン」、「ブルーウィング」”蒼い翼” の名前でも知られています、蝶が羽を広げた様な姿です。

花冠が5裂して、雄蘂がカールして突出ています。

クマツヅラ科、クサギ(クレロデンドロム)属、常緑蔓性低木、アフリカ(ウガンダ、ローデシア)原産

学名 Clerodendrum ugandense、英名 Blue butterfly bush

 


前回に載せた「クレマチス ’ロウグチ’ 」も青紫色の花でした。<詳細は省略>

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今年も「スズメウリ」(雀瓜)を育てます、生育の記録を随時載せていきます。

№11

少し成長しました。 

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此の季節、ヒガンバナ科の花

2017-06-26 | 植物 花

今日は、今が見頃のヒガンバナ科の花を挙げて」みました。

最初は、「ツバメズイセン」(燕水仙)の濃い緋色の花です、名前の通り、燕が飛んでいる様な姿です。

反り返る花弁が6枚、下側の3枚は、間隔が狭く、花弁の形も多少違っています。

根元より細長い線形の葉が、生えます、6本の雄蘂が目立ちます。

ヒッペアストラム属の「アマリリス」(Hippeastrum Hybrids)に近い植物で、以前は、同属に入っていたとか

ヒガンバナ科、スプレケリア属、多年草、メキシコ原産、学名 Sprekelia formosissima、英名 Aztec Lily

別名「スプレケリア・フォルモシッシマ」、「ツバメアマリリス」

近縁の「アマリリス」もヒガンバナ科の花です。



次のヒガンバナ科の花は、「ハブランサス」です。

別名「レインリリー」(Rain Lily)、雨の降出しを感知して、楕円形の蕾が、顔を出してきます。

長い花茎の先端に、漏斗形のピンクの花を1個咲かせます、目が覚めるようなピンク色が印象的です。

<ハブランサス>は、ギリシャ語で<優雅>の意味とか

近縁種に、秋口から咲き始める同じヒガンバナ科の「ゼフィランサス」(タマスダレ)が有ります。

似た花ですが、「ハブランサス」の花は、やや横向きに咲きますが、「ゼフィランサス」は、真上を向いて咲きます。

「ハブランサス・ロブスタス」が一般的ですが、花弁が細長い「ハブランサス’チェリーピンク’」も人気が有ります。

ヒガンバナ科、ハブランサス属、常緑多年草、南アメリカ原産、学名 Habranthus robstus

尚、「ハブランサス’チェリーピンク’」の学名 Habranthus × flory 'Cherry Pink'

 

 


最後に「インドハマユウ」(印度浜木綿)の花で終わります。

花茎の先端に、散形花序を着けて、筒状の「百合」に似た花を咲かせます。

僅かな芳香が有ります、清々しい形と色です。

此の「インドハマユウ」は、別名「アフリカハマユウ」だとか、正確には、「アフリカハマユウ」で

「インドハマユウ」は、別種の植物だとか、諸説が、有るようですが、混乱を招くので

「インドハマユウ」で通して、お茶を濁します。

仲間には、交雑種の「クリナム・パウエリー」(Crinum × powellii)や

「アマクリナム」(Amarcrinum memoria-corsii)、「ベラドンナリリー」(Amaryllis belladonna)等が

有りますが、今回は、割愛して、後日、挙げてみます。

ヒガンバナ科、ハマオモト属、インド、中国、ベトナム原産、耐寒性常緑多年草(球根)

学名 Crinum zeylanicum=C.latifolium、英名 Milk and Wine Lily、Pink-stripped pink trumpet lily

蒸し返しになりますが、「インドハマユウ」の学名は、Crinum bulbispermum

花弁にピンクの筋が入るとのことですので、下図が其の「インドハマユウ」かと

・ ・ ・ 放心状態です。

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>

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今年も「スズメウリ」(雀瓜)を育てます、生育の記録を随時載せていきます。

№11

少し成長しました。 


夏、白い花

2017-06-23 | 植物 花


白色に緑色が、涼しげです、「ハンゲショウ」(半夏生、半化粧)=<上図 >の葉と

「コンロンカ」(崑崙花)=<下図 >の白く大きな萼片が、涼しさを演出します。

「アナベル」、「オオデマリ」、白い「シロバナシモツケ」を挙げます。

「アナベル」

花序が、手鞠状になる、「紫陽花」の仲間です、「セイヨウアジサイ」Hydrangea arborescens  の改良種とのことで

小さな装飾花を疎らに着ける「西洋紫陽花」に比べると、花を密に着けて、見栄えも充分です。

装飾花が、全体を覆うので、本当の花を視ることは、困難です。

花の色が、最初、薄緑色から白色と変化するのも愉しめます。

次に載せる「オオデマリ」(大手鞠)別名「テマリバナ」(手鞠花)に似ていますが

葉の形状等の違いで区別できます。 ・ ・ ・ <違いを画像で掲載します>

アジサイ(ユキノシタ)科、アジサイ(ハイドランジア)属、落葉低木、北アメリカ原産

学名   Hydrangea arborescens cv.Annabelle、英名   Smooth hydrangea

別名「ハイドランジア ’アナベル’」、「ハイドランジア ’アルポレッセンス’」



「オオデマリ」も似た花を咲かせます。

「オオデマリ」(大手鞠)

日本原産の「ヤブデマリ」 Viburnum plicantum var.tomentosum   の園芸品種とのことで

似たところが有りますが、「ヤブデマリ」は、花序の周辺にだけ装飾花を着けています。

が、「オオデマリ」は、花序全体が、装飾花(雄蘂雌蘂が退化したもの)で覆われます。

花も、黄緑色から白色と変化するのは、「オオデマリ」と同じです。

また、球状の花序に多数の花を咲かせるのも同じですが

開花期は、「オオデマリ」より早く、今月一杯で、見頃が終わります、秋の紅葉も見事です。

スイカズラ科、ガマズミ属、落葉低木、日本原産、学名   Viburnum plicatum var.plicatum

英名   Japanese snowball 、別名「ジャパニーズ スノーボール」、「オオテマリバナ」

葉は、卵形で、縁には、ギザギザが有り、葉脈がヘコンでいるので、ザラザラした感じです。

学名 Plicatum (ツリカツム)は、プリーツ(襞)の意味で、葉の状態を著わしているとか

「オオデマリ」の葉の表面は、滑らかなので、両者の区別が、容易です。

 

  
 

「アナベル」と「オオデマリ」の区別の目安は、葉の表面の表情の違いです。

下図左が「アナベル」の葉で、右が「ポオデマリ」の葉です。


最後に、「シロバナシモツケ」(白花下野)で終わります。

「シロバナシモツケ」

「シモツケ」の白花種です、「シモツケソウ」(下野草)に似ていますが、「シモツケ」が樹木なので

草の「シモツケソウ」との違いが有ります。

散房花序に、花柄が長い白い五弁花を多数咲かせます、亦、「シモツケ」は、桃色の花も咲かせます。

葉は、長い楕円形で、縁は、ギザギザしていて、互生します。

「下野」の名前は、栃木県(下野国)で最初に発見されたからとか

バラ科、シモツケ属、落葉低木、日本原産、学名   Spiraea japonica f.albiflora英名   White Japanese Spiraea

別名「アイズシモツケ」(会津下野)、「スピライア」

 


桃色の花も

 

<各画像は、クリックで拡大表示します>


此の時季のヤマモガシ科の花

2017-06-20 | 植物 花

「サボテン」(覇王樹)の花が、夜開きます、翌日昼頃迄の命ですが

次々と新しい花が、開花の準備をしています、妙なる香りです。

最初のヤマモガシ科の花は、「レウコスペルマム、別名リューコスペルマム」leucospermum spp.です。

「レウコスペルマム」は、ヤマモガシ科、レウコスペルマム属の総称とのことで

多数の種類が有るようですが、今日は、「レウコスペルマム・コーディフォリウム」を挙げてみました。

花の形が、珍しいものです、形容が難しいので、書物から借用した表現では

”黄色や赤色の総苞で包まれて、周辺に、細い筒状の花被を伸ばし、長い雄蘂が突き出る”

他には、”小さな花が集まって、球状の頭状花序を出す。” との表現が記されていましたが

論より証拠、画像を視て頂ければ、一目瞭然です。

夏には、一層、暑苦しい姿ですが、南アフリカ原産なので、暫し、ご辛抱をお願いする次第です。

ヤマモガシ科、レウコスペルマム属、半耐寒性落葉低木、南アフリカ原産

学名 Leucosperumum cordifolium、英名 Pincushion flower(ピンクッションフラワー/針刺し花)

 
 

次のヤマモガシ科の花は、「プロテア」Protea spp. の花です。

「プロテア」もヤマモガシ科、プロテア属の総称とのことで、南アフリカに90種有ると言われています。

”アフリカの印象” が強く感じられる花です、此の花も ”頭状花序が、総苞で飾られています。

名前の由来は、ギリシャ神話の神、プロテウス(Proteus)に由来するとか

姿を自由に変えられる神とのこと、由来との関係は、分からないので、割愛します。

南アフリカの国花とのことです。

今日は、花径が、30cmにもなる「キング・プロテア」を載せてみました。

ヤマモガシ科、プロテア属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Protea synaroides 

英名 King Protea、別名「キング・プロテア」、「ジャイアント・プロテア」


 一昨年、開花の様子をgif にした画像が、有りましたので再度載せました。

 最後のヤマモガシ科の花に「グレビレア」Grevillea spp.を挙げます。

品種、園芸種とも多数で、花の色も赤、黄、ピンクと豊富です。

円錐花序や総状花序に、花弁のように見える筒状の苞を着けます、長い雄蘂が目立ちます。

葉は、線形や針形で羽状に裂け、花との相性が愉しめます、花の姿が、蜘蛛の足を想像させるのか

「スパイダーフラワー」の名前も付いています。

品種に依って、花の印象が、大分違う印象を与えます、蜘蛛の足にも似ています。

今日は、「グレビレア・アルピナ」(Grevillea alpina)と

「グレビレア・ロビン ゴードン」(G.cv.Robyn Gordon)の二種を挙げました。

名前は、イギリスの植物学者、Charles Graville に因るとのこと

ヤマモガシ科、ハゴロモノキ=グレビア属、常緑低木、高木、オーストラリア、パプアニューギニア原産

下図3枚は、「グレビレア・アルビナ」

 

 
 

 下図は、「グレビレア・ロビンゴードン」です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>


今頃の樹木花

2017-06-18 | 植物 花

「マンデヴィラ」の季節です。

主に、「アマビリス」(Mandevilla × amabilis)、「ボリビエンシス」(Mandevilla × boliviensis )が

多く視られます、大振りで、涼しげな花達です。

前者には、「サンパラソル」、「ピンクパフェ」、「ローズジャイアント」(右上下図)

後者には、「サマードレス」(左下図)等の品種が有ります。

 

 樹木花の最初は、「ケムリノキ」(煙の木)です。

木々が、”煙” に覆われている様にも見えます、また、”霞” が、棚引いてる様にも

”煙” の様に見えるのは、花では無く、花が咲き終わった後の花柄が、多数分岐して糸状になったものとか

花は、小さな(花径3mm位)5弁の花で、薄緑色や紫色で、見栄えは、イマイチです。

ウルシ科、ハグマノキ属、落葉小高木、ヨーロッパ原産、学名 Cotinus coggygria

英名 Smoke tree、別名「ハグマノキ」(白熊(はぐま)の木」、「スモークツリー」、「カスミノキ」(霞の木)

*白熊(はぐま)とは、動物のヤクの尾の毛のことで、白い毛の様な姿を著わしているようです。

葉が、紫色の「ロイヤル パープル」Cotinus coggygria 'Royal Purple'



 下図は、葉が紫色の「ロイヤルパープル」Cotinus coggygria 'Royal Purple' の花です。

 

次の樹木花は、「モリシマアカシア」です。

頭状花序に、くrのポンポンの様な球状の花を咲かせます。

「ギンヨウアカシア」や「フサアカシア」の仲間ですが、開花時季は、此等より遅く、最後になり

今は、最盛期も終わりになってきました、甘い香りが、風に乗って漂います、羽状複葉の葉が、涼しげです。

マメ科、アカシア属、常緑高木、オーストラリア原産、学名 Acacia mollissima (M.mearnsii)

英名 Black wttle 、<モリシマ>の名前は、学名の Mollissima からとか

 最後の "樹木花” は、「シナノキ」(科の木、シナボダイジュ)です。

散房花序で、淡い黄色い花を下向きに咲かせます、葉は、ギザギザの縁で、先端が尖ったハート形です。

レモンの香りがします、花は、雄蘂が長く目立ち、篦状の苞葉が、一枚付いたユニークな葉の形をしています。

「ボダイジュ」(菩提樹)の仲間で、謂わば ”日本の菩提樹” です。

名前の由来も諸説有るようで、信濃(長野県)で多く視られるからとか、アイヌ語の<シナ>からで

結ぶとか縛る意味で、樹皮が柔らかく、結束様に利用したことからとのこと

秋の紅葉も見応えが」有ります。

シナノキ科、シナノキ属、落葉高木、日本固有種、英名 Tilia japonica

因みに、中国原産のシナノキ科の "菩提樹” は、Tilia miqueliana、「リンデンバウム」の名前の

「西洋菩提樹」は、Tilia × europaea、「インドボダイジュ」(印度菩提樹)は、クワ科で Ficus religiosa です。

 

 

 
 

秋には、下図の様な実が生ります。

<各画像は、クリックで拡大表示します>