花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春、サクラソウ科の花(1)

2020-04-28 | 植物 花

サクラソウ科の花は、「リシマキア・アトロプルプレア」と「プリムラ・ビアリー」です。

<「リシマキア・アトロプルプレア」>

サクラソ科の花ですが、「サクラソウ」(桜草)Primula sieboldii とは違った印象の花です。

波打つ葉のモスグリーン色と赤紫色の蕾のコントラストを愉しみます。

ロゼット状の葉の間から赤い花茎が立ち、穂状に、ワインレッドの花が、咲き登ります。

サクラソウ科、オカトラノオ(リシマキア)属、バルカン半島原産、耐寒性多年草(宿根)

学名 Lsymachia atoropurpurea ´Beaujolais`、英名 Burgundy goose

別名「リシマキア 'ボージョレ’」

 

<「プリムラ・ビアリー」>

別名「ホザキサクラソウ」(穂咲桜草)、普段見かける「桜草」とは、大分違った姿です。

ロゼット状に広がった葉の中心から花茎を伸ばして、先端に穂状花序をだします。

淡い紅色で、花冠が、五裂する小さな筒状花を下から順次、密集して咲かせます。

蕾(萼)は、鮮やかな濃い紅色で、開花した花のピンクと蕾の濃い紅色のグラデーションを愉しみます。

サクラソウ科、プリムラ属、耐寒性多年(1年)草、中国、ヒマラヤ地方原産、学名 Primula vialii

英名 Chinese pagoda primrose、Orchid primrose、別名「ホザキサクラソウ」(穂咲き桜草)

「天使のロウソク」



<各画像は、クリックで拡大表示します>

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次は、例に依って過去のページを再度掲載しました、<ユリ科の半(3)と題したものです。

下の>続きを読から入れます。

 
ユリ科の花(3)
「ジューンベリー」の 純白の花が、満開です、夏には、実が生り、赤紫色に熟します。初夏の頃に実が赤く色着きます。バラ科、ザイフリボク属、落葉低木、北アメリカ原産、......

此の時季のゴマノハグサ科の花

2020-04-26 | 植物 花

春の到来を告げるゴマノハグサ科「ネメシア・ケイランツス」の花です。

<「宿根ネメシア」(ネメシア・カエルレア)>

花茎の先端の総状花序に多数の花を咲かせます。

多年草の「シュコンネメシア」(宿根ネメシア、ネメシア・カエルレア)や

一年草の「ネメシア」(ウンランモドキ)等は、“ネメシア” として知るところですが

奇妙な花の形の「ネメシア・ケイランツス」は、同 じ「ネメシア」かと疑いたくなります。

花弁の上唇には、長細い切込みが在り、”流星の尾” の様に見えます。

白い色をしていて、下唇は、黄色で、紫の斑が入ります、平たい形です。

愛称に、「ネメシア ´シューテングスター`」、「ネメシア ´マスカレード`」が付いています。

葉は、披針形で対生します。

“流星” 、”仮面舞踏会”  (Shooting Stars 、Masquerade) で、どちらも的を射ている命名です。

学名 Nemesia cheiranthus 、英名 Crested cape snapdragon


 

次は、花弁が、唇形の「ネメシア」(ウンランモドキ) と「シュッコンネメシア」(宿根ネメシア)です。

<花の形は、両者似ていますが、花径の違いが有ります、前者の方が花茎が多少大きく

<3~5cm、後者が、2cm 位 です。

<下図は、「ネメシア」(ウンランモドキ)の花です。



下図は、「ネメシア・カエルレア」(宿根ネメシア)N.caerulea=N.foetens です。

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過去に挙げた記事の再掲載です、宜しければ御覧下さい。

 
春の樹木花(1)

今日の<春の樹木花>には、「カロライナジャスミン」の黄色い花です。行灯仕立てにすると、大きな黄色い ”風船” の様です。春に黄色い花を咲かせる樹木花の一つです、”ジャス......
 

此の時季のゴマノハグサ科の花(2)

2020-04-23 | 植物 花

「クンシラン」(君子蘭)が、咲く季節になりました、大きな花で華やかな感じのする花です。

幅広で艶やかな葉も見応えが有ります。

ヒガンバナ科、クンシラン(クリビア)属、南アフリカ原産、学名 Clivia miniata 、別名「クリビア」

何種が有る中、此の「クリビア・ミニアータ」が多く植栽されます。


「カルセオラリア」

 花弁の下側が袋状になっているので、奇妙な形に見えます。

形も球状、扁平、大輪、小輪、花の色も赤、黄、オレンジ、紫、斑入り、ツートンカラーと豊富です。 

多く植栽される品種は、ヘルビオヒブリダ種 Calceolaria × herbeohybrida のことですが

鮮やかな黄色の小花を、長い花茎に多数咲かせる園芸種 「カルセオラリア・フルティコブリダ ´ミダス`」

Calceolaria fruticohyrida ´Midas`) 等が “濃厚 怪奇” な他の品種に比べて落ち着きます。

ゴマノハグサ科、カルセオラリア属、秋撒き一年草(常緑多年草)、チリ、メキシコ、ペルー原産

学名 Calceolaria Hybrida 、別名「キンチャクソウ」(巾着草)

尚、「カルセオラリア」とは、ラテン語の  Calceolus で、<スリッパ>を意味するとか

将に、<巾着>と<スリッパ>です。

其の所為か、英名 Slippa flower 、他に、Pouch flower 等の名前が付いています。

下図は、「カルセオラリア・ルゴサ」Calceolaria integrifolia

別名「キダチカルセオラリア」(木立カルセオラリア)、「チリメンキンチャクソウ」(縮緬巾着草)

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過去に載せた記事の再掲載です、下の >続きを読む から入ってください。

 
此の時季の樹木花2種

「ベロニカ ’オックスフォードブルー’」 が、咲いています、ブルーが煌めきます。 花数が少ないと、茎元の銅葉も綺麗です。ゴマノハグサ科、ベロニカ属、耐寒性多......
 

Photo_2

暖かい春の陽差しを浴びています、木材に穴を開けた植木鉢に植え付けたものです。


此の時季のゴマノハグサ科の花(1)

2020-04-18 | 植物 花

ゴマノハグイサ科の花の最初は、「リナリア・マロッカナ」です。

<「リナリア・マロッカナ」>

「リナリア」には、此の「リナリア・マロッカナ」以外に

地中海沿岸原産、多年草「リナリア・プルプレア」Linaria purpurea

「リナリア・ビパルティタ」Linaria bipartita 等が有り

少しずつ趣が違いますが、「リナリア」は、一般に此の「リナリア・マカロッサ」を指す様です。

日本にも仲間の「ウンラン」L.japonica が、有ります。

葉は、細かく繊細、多数分枝して、多数の花を穂状に咲かせます。

花色は、白、紫、赤、黄色と多彩で、上向きの花弁は、縦に大きく裂けているので

丁度、ウサギの耳の様です。

花弁の下唇の奥に黄色い斑紋が有ります、「リナリア」は、別名「姫金魚草)

“小さな「キンギョソウ」” の意味ですので、「金魚草)」(スナップドラゴン)に似ています。

ゴマノハグサ(オオバコ)科、リナリア(ウンラン)属、モロッコ原産、耐寒性一年草

学名 Linaria  maroccana  、英名 Linaria , Spurred snapdragon ,Toadflax 

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下図は、「リナリア・プルプレア」 (Linaria purpurea) です、「マロッカナ」とは大分違った雰囲気です

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<各画像は、クリックで拡大表示します>

 
早春、ユリ科の植物(1)
今回のユリ科の植物として、「ムスカリ」、「シラー・カンパニュラータ」、「シラー・ベルビアナ」を挙げてみました。春を待って、花を咲かせる所為か、鮮やかな明るい色の花が、目立ち......
 

「キクモモ」(菊桃)が、咲き始めました。

2020-04-14 | 植物 花

過去の記事の再掲載です、「ドラセナ」の花を載せました。

 
「ドラセナ」の花が、咲いています。

ニュージーランドで作出された交配種「カメリア  ’ナイト ライダー’」は、”赤味懸かった黒い椿" です。「カメリア  ’ルビーベルズ’ 」Camellia 'Ruby Bell......
 

今日の本題は、「キクモモ」(菊桃)の花です。

<「キクモモ」(菊桃)>

「ハナモモ」(花桃)の一種で、花の色は、似ていますが、花の姿は、大分違います。

花弁が「菊」の花弁に似ているので此の名前が付いたとのことです。

秋の「菊」と 春の「桃」が、同居している様な名前です。

濃いピンク色で、八重咲き、光沢の有る花弁です、花柄が、短く芳香が有ります。

遠目には、”ピンクの霞” が、棚引くように見えます、葉は、花より遅く展開します。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Amygdalus persica cv.Stellata

別名 「ゲンジグルマ」(源氏車)、華やかな牛車の一輪ですか

学名の Stellata は、“星状” の意味とか、多数の輝く花弁は、将に “星” です。






因みに下図は、既に花期が終わった仲間の「ハナモモ」(花桃)です。

<各画像は、クリックで拡大表示します>