花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

寒い冬、ユリ科の花二種

2019-01-30 | 植物 花

冬、ユリ科の「アロエ・アルビフロラ」(雪女王)の花は、室内で咲かせます。

「アロエ・アルビフロラ」(雪女王)は、 和前が、著わしている様に、寒い冬に咲きます。

耐寒性は、充分ですが、室内で咲かせるのが無難です。

”小型のアロエ” と言ったところです、20~30cm位の花茎を伸ばした先端に総状花序を着けて

釣鐘型で緑色の筋が入った白い花を咲かせます。

雄蘂が、花冠から長く突き出ています、葯のオレンジ色が目立ちます。

葉は、多肉質で線形、切り口が三角形の三角錐です、葉の縁には棘が生えます。

ユリ科、アロエ属、常緑多年草、マダカスカル島原産、学名 Aloe albiflora、別名「雪女王」


白い斑が入った線形の葉が、「アロエ」の特徴を著わしています。

他のユリ科の花は、「キダチロカイ」(キダチアロエ)です。

寒い露地でも「キダチアロエ」(木立アロエ)は、朱色の花を咲かせます、冬の灰色の風景に色彩を添えます。

剣形で多汁の葉の縁には、大きな刺ご密生します、中心から花茎を伸ばして、朱赤色の筒型の花を咲かせます。

多くの薬効が有るので、”医者いらず” の愛称が付いています。

「アロエ」は、ツルボラン科、アロエ属の多肉植物の総称とのことで

此の「キダチアロエ」も其の一種で、日本には、鎌倉時代に伝来したと記されていました。

日本の本州から九州の海岸に、多く帰化して分布しています。

仲間に「アロエ・ベラ」(Aloe vera)が有り、5月頃に黄色い花を咲かせます。

ツルボラン(ユリ)科、アロエ属、常緑低木(多肉)、マダカスカル原産、学名 Aloe arborescens



下図は、「キダチロカイ」の葉です、多肉質で縁の棘は、アロエ属の特徴です。

<各画像は、クリックで拡大表示します> 


銀色に輝く。

2019-01-22 | 植物 花

冬の寒い時期に銀色に輝英名物達です、銀色の葉の「ギンヨウアカシ」(銀葉アカシア)、此も葉が銀色に輝く

「ディコンドラ・アルゲンティア ’シルバーフォール’」、シロタエギク」(白妙菊)です。

<「ギンヨウアカシア」>

開花は、3月頃ですが、今は、小さな ”金色” の蕾が、膨らみ始める時季です。

開花期には、総状花序に黄色い花が、多数咲き集います。

此の時季は、名前の通り、葉が、灰銀色ですので、灰色のキャンバスに金の粒を鏤めた様相です。

「ミモザ」とも称していますが、正確には、「ミモザ」は

「オジギソウ」(含羞草/眠り草/タッチミーノット/Mimosa pudica)を指す由

似た花の「フサアカシア」(房アカシア/Acacia dealbata)も「ミモザ」と称しますが

此も正確には、間違っているとのことです。

マメ科、アカシア属、半耐寒性常緑高木、オーストラリア原産、学名 Acacia baileyana

英名 Cootamundra Wattle、別名「ミモザ」、 「ミモザザアカシア」、「ゴールデンミモザ」


3月頃に下図の様な花が開花します、黄一色で埋め尽くされます。

 

「ギンヨウアカシア」も「フサアカシア」も葉は、羽状複葉ですが、前者は、小葉が5対 位に

対して、後者が、10~20対位で、葉、花とも後者の方が、大きい違いが有ります。

下図は、開花した「フサアカシア」の花(3月に撮影)

 

 次もシルバーリーフが、美しい「ディコンド アルゲンティア ’ラシルバーフォール’」です。

<「ディコンドラ ・アルゲンティア ’シルバーフォール’」>

冬の寒い屋外でも枯れない「ディコンドラ」です、グランドカバーとして重宝します。

ハート形で、銀白色の葉が、這う様に広がるのでグランドカバーとして最適です。

夏に、小さい花を咲かせますが、目立たないので、主に観葉植物として植栽します。

尚、緑色の葉の品種「ディコンドラ・ミクランサ 'エメラルドフォール’」

(Dichondra micrantha 'Emerald Falls')も有ります。

Falls" の名前の様に、屏や壁等に沿って下垂させると、確かに ”滝” の様に見えます。

ヒルガオ科、ディコンドラ属、多年草、北南アメリカ、アジア原産、学名 Dichondra argentea 'Silver Falls' 

英名 DichondraKidney Weed、別名「アオイゴケ」、「デコンドラ」



下図は、夏の頃に咲く花です、小さくて目に付き難い花です。

最後は、「シロタエギク」(白妙菊)の銀白色の葉です。

<「シロタエギク」>

葉の大きさや形に依って、何種類かの品種が有りますが、今回は、葉に羽状の深い切込が入る品種を挙げてみます。

「ダステーミラー」、英名 Dusty Miller 、別名「シネシオ・シネラリア」の名前が付いた品種です。

葉や茎に白い繊毛が生えているので、銀白色に視えるシルバーリーフです。

6月から7月頃に「菊」に似た黄色い花をさかせます。

キク科、キオン属、耐寒性多年草、南ヨーロッパ原産,学名 Senecio cineraria 



 下図は、夏の頃に咲く花です。

葉が 、大きく切込みが少ない種類も

<各画像は、クリックで拡大表示します>


寒い時季に咲く「桜」

2019-01-20 | 植物 花

春に咲く「サクラ」染井吉野に先駆けて、此の寒い季節に咲く「桜」が有ります。

「ジュウガツザクラ」(十月桜)、「ヒマラヤザクラ」を挙げてもました。

<「十月桜」>

花色は、白や淡いピンク色で、小輪で八重の花を散房状に咲かせます。

「コヒガンザクラ」(小彼岸桜)と「マメザクラ」(豆桜)の交配種とのこと、寒い時季に健気に咲く感じがします。

「染井吉野」などに比べて、花数が少ないので、派手さは、無いのですが

開花期が、10月から1月、3月の頃にも再度咲きますので2度愉しめます。

雄蘂より長い1本の雌蘂が目立ちます。

尚、此の時季には、中輪で一重の「フユザクラ」(冬桜)Cerasus × parvifolia 'Fuyu zakura' も視られます。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、交配種、学名 Prunus × Subhirtella cv. Autumnalis



 

次は、「 ヒマラヤザクラ」です。

<「ヒマラヤザクラ」>

「サクラ」の野生種とのことなので、簡素な野生美を愛でる「桜」の花です。

インド、ネパール、ヒマラヤ地方が原産地で、ネパールから贈られたものを植栽したのが広まった由

白や淡いピンク色の一重の五弁花です。

花と葉が一緒に着けるのも、「染井吉野」等と違っています。

学名 Prunus cerasoides



 ”冬の桜” には、「カンヒザクラ」(寒緋桜)も咲き始めていますので、次回に載せる予定にしています。

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最後に、温室で咲いている「メディニア・マグニフィカ」を載せてみました、

以下は、過去の記事に新しい画像を追加して再度載せてみました。

色彩が乏しい季節には、気持ちが、癒やされる明るい色です。


<各画像は、クリックで拡大表示します>

「メディニラ・マグフィカ」は、ノボタン科、メディニラ属、非耐寒性常緑低木、フィリピン原産

露地では、7月から8月頃に開花、学名 Medinilla magnifica 、別名「オオバヤドリノボタン」


冬に咲く「エリカ」(其の3)

2019-01-16 | 植物 花

<寒い日が続きます、太陽柱/サンピラー(sun pillar)が立つ日もやって来ます>ーーー2008/02/01 17:06 撮影

 

冬に咲く「エリカ」(其の3)には、「エリカ ’クリスマスパレード’」

「エリカ ’ホワイトディライト’」、「エリカ・パウエラ」を挙げてみます。

<「エリカ ’クリスマスパレード’」> 

多数の茎に、分枝しない枝が立ち上がり、ピンク色の長い筒状花が、咲きます。

ツツジ科、エリカ属、半耐寒性常緑低木、園芸品種

学名 Erica × hiemalis cv.Christmas Parade、英名 Christmas Parade

別名「エリカ ’クリスマスパレード’」


周年花を咲かせる「エリカ ’ ホワイトデライト'」ですが、此の時季の花が、一番冴えている様な気がします。

純白の細長の筒型の花で、杉の葉に似た針形の葉とのコラボを愉しみます。

白い花色から、徐々にピンク色に変色する「エリカ・コロランス」の園芸種とのこと

ツツジ科、エリカ属、南アフリカ、ヨーロッパ(改良地)、半耐寒性常緑低木

学名 Ereica colorans cv.White delight、英名 Erica White Delight

最後に「エリカ・パウエラ」(「ブライダルヒース」)を挙げてみました。

上に載せた種類よりも肉厚の葉が少なく、分枝も少ない特徴が有ります。

草丈は、2M位に伸び、白やピンク色で、花径0.3Cm位の壺型の花を下向きに咲かせます。

其の他、科、属、特徴等は、他の「エリカ」と粗同じです。

学名 Erica bauera/E.baueri subsp.baueri、英名 Bridal Heath


<各画像は、クリックで拡大表示します>


冬の「エリカ」(其の2)

2019-01-13 | 植物 花

今年も花束の<添え木>に利用する「ナギイカダ」(梛筏)の ”葉” に可憐な花が咲きました。

一見、葉から花が咲いたように見えますが、葉ではなく、枝が変化したもののようです。(名称=葉状枝)

本当の葉は、枝の根元の方に着く小さい鱗状で、目に付きに難い ”葉” です、秋には、級状の赤い実を着けます。

長期間、萎れないので、一緒に添えられた花が、終わった後も濃い緑色の "葉" を愉しむことが、出来ます。

スズラン亜科、ナギイカダ属、地中海沿岸原産、常緑小低木、学名 Ruscus hypophyllum、

英名 bucyer's broom、kneeholy別名「スクス・ヒポフィルム」

尚、似た花を咲かせる品種の Ruscus aculeatus も有ります。

下図右は、同じ様に<葉状枝>に花を咲かせる、「ルスカス・アクレアツス」学名 Ruscus aculeatus 

今日も ”冬に咲く「エリカ」” を挙げてみました。

「エリカ・セリントイデス」、「エリカ・フォルモサ」、「エリカ・ブランドフォルディア」の3種です。

前ページで挙げた「ジャノメエリカ」等とは、花の形状が、若干違っています。

最初に「エリカ・セリントイデス」>を挙げてみました。

<「エリカ・セリントイデス」」(ファィヤーヒース)>

長い(3cm位)筒状花を下向きに咲かせます、花は、細かい白い毛が生えています。

分枝しない枝が、多数直立し、草丈は、長いもので1.5Mにもなり、針状の葉が

輪生するのは、他の「エリカ」と同じです。

英名 Erica fire heath ですが、山火事の跡によく生えて花を咲かせるからとか

花色は、朱色、赤、白等が有ります。

ツツジ科、エリカ属、半耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、学名 Erica cerinthoides

別名「エリカ・ファイヤーヒース」

次は、「エリカ・フォルモサ」(「スズランエリカ」)です。

<「エリカ・フォルモサ」>

「鈴蘭」の花に似た壺型の花です、「ドウダンツツジ」(満天星躑躅)の花にも似ています。

多数分枝する枝先に、3個の花を咲かせるので、多くの花で溢れます。

ツツジ科、エリカ属、耐寒性常緑低木、南アフリカ原産、英名 Erica formosa 

英名 Channelled heath、別名「エリカ フォルモサ」

最後に黄色い花の「エリカ・ブランドフォルディア」と「エリカ・パターソニー」です。

<「エリカ・ブランドフォルディア」>

花は、壺型で「スズランエリカ」に似ています、”黄色い鈴蘭” と言ったところでしょうか。

学名 Erica blandfordia、別名 「カナリーヒース」

黄色い花の[エリカ」には、筒状花の「エリカ・パターソニー」も有ります。

学名 Erica patersonii 

黄色い花の「エリカ」には、筒状花の「エリカ・パターソニー」Erica patersonii も有ります。