花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

早春の小さな花(2)

2023-02-27 | 植物 花

今日の小さな花は、「イオノプシディウム」と「バージニアストック」、「ヒナソウ」の花にしました。

最初の「イオノプシディウム」<「バイオレット クレス」>も可憐な花を咲かせます。

<「イオノプシディウム」>

一見、此の時期に咲く「スイートアリッサム」(「ロブラリア」、「ニワナズナ」  Lobularia maritima  に似ています。

丸い葉と4弁の十字形の小さい花が、絨毯状に広がります。

寒さに強く、冬の間も愉 しむ事ができます、淡い紫色や白色の花も視られます。

アブラナ科、イオノプシディウム属、耐寒性一年草、ヨーロッパ原産

学名   Ionopsidium acaule、英名   Violet cress 、Diamond flower

別名 「ムラサキハナナ」、「バイオレット クレス」、「ダイヤモンド フラワー」

英名の  Cress は「クレソン」で、確かに「クレソン」に似ています。


花径約1cmと地位佐野ですが、拡大すると下図の様な花形になります、可憐な花です。

尚、「スイートアリッサム」は、先日載せた「早春、小さな花(1)」に詳細を載せてます。

 

次は、「バージニアストック」の花です、秋に種子を撒いたものは、早くも咲き始めました。

<「バージニアストック」>  

アブラナ科の「ストック」 Matthiola incane  に似て、春を著わすのに相応しい花ですが

此の「バージニアストック」は、アブラナ科でも、マルコミア属なので

アラセイトウ属の「ストック」とは違っていますが、一重咲きの「ストック」の花と似ている故の命名とか

「ストック」が、長い茎を伸ばして、咲かせるのにたいして

「バージニアストック」は、地を這うように横に広がり、上向きに花を咲かせます、芳香が有ります。

四弁花で、花色は、白、ピンク、青、紫、赤、斑等、ピンク色の花は、徐々に紫色に変化します。

アブラナ科、マルコミア属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産

学名   Malcomia maritima=Cheiranthus maritimus、英名    Virginia stock

別名「マルコミア」、「マルコルム・ストック」、「ヒメアラセイトウ」


 

下図は、一重咲きの「ストック」、別名「アラセイトウ」の花です、似てはいますが、少し違った雰囲気が

 


早春、小さな花(1)

2023-02-25 | 植物 花

早春に咲く「スイートアリッサム」、「オーブリエチア」は、小さな花です。

<「スイートアリッサム」>

”アリッサム” の名前が付いていますが、アブラナ科、ロブラリア属なので正確には

「アリッサム」とは違う属になります、花の形、姿が似ているので此の名前が、付いています。

開花期が、秋口から初夏の頃迄長く、這性で、小花が、集合して咲くので

カーペット状に広がります、グランドカバーや花壇の縁取りに適しています。

花の色は、白色のものが主ですが、園芸種には、多彩な色が視られます。

花には芳香が有り、花後に刈り込み、追肥で再度開花させることができます。

アブラナ科、ロブラリア(ニワナズナ)属、耐寒性一年草、地中海沿岸原産、学名 Lobularia maritima

別名「ニワナズナ」(庭薺)、「ニオイナズナ」(匂い薺)、「ロブラリア」




 

下図は、黄色い花を咲かせるロブラリア属の「アリッサム・モンタナム」です。

 

次のアブラナ科の花は、「アリッサム・サクサティル」の黄色い花です。

黄色い花を咲かせる種類には、他に、「アリッサム・モンタナム」Alyssum montanum が有りますが

違いは、前者が、後者より多少草丈が立ち上がり(草丈約20cm)

後者は、這え性で(草丈約10cm)とコンパクトです、此の花も花壇の縁取りに重宝されます。

学名 Aurinia saxatilis=Alyssum saxatile、耐寒性多年草、アメリカ、ヨーロッパ原産

英名 Aurinia 、別名「ッシュッコンアリッサム」、「ゴールドダスト」、「アウリニア」

 

次は、「オーブリエチア」の花です。

<「オーブリエチア」>

最近、人気のアブラナ科の花です、「スイートアリッサム」の花に似た小さな花です。

這性なので、マット状に茂るので、花壇の縁取りやロックガーデンに向いています。

主な品種は、 Aubrieta  deltoidea  を 元に改良した園芸種が多いようです。

花径は、2cm 位、4弁花で、花茎から6個位の花を着けます、学名の  Deltoidea 

”三角形” の意味とか、葉の形を著わしているようです。

花は、小さいのですが、拡大表示して視ると見応え十分な色、形です。

花色は、名前の由来の<紫、青紫>ですが、白色の花も在り、八重咲きも

亦、葉に白い斑が入る「オーブリエダ `バリエガタ`」A. Variegata  、花色が、青、赤色、紫色と豊富な

「オーブリエダ `カスケード」A .Caskede  等が在ります。

学名の   Aubrieta  は、フレンスの植物画家 クロ-ド オーブリエダ 氏に由来するとか

アブラナ科、オーブリエ(ムラサキナズナ)属、耐寒性多年草(一年草)、南ヨ^ロッパ、イラン原産

学名  Aubrieta deltoidea = Aubrieta cultorum Hybrida

英名  Aubrietia 、別名  「ムラサキナズナ」、「オーブリエタ」




早咲きの「桜」(3)

2023-02-22 | 植物 花

早咲きの「桜」3番目に「カンヒザクラ」と 、「桜」では無いのですが、「カンコウバイ」を挙げてみました。

 最初に、早咲きの「桜」、「カンヒザクラ」(寒緋桜)です。

<「カンヒザクラ」>

”沖縄の桜” 「カンヒザクラ」は、紫紅色の 5弁の半開の花を下垂させます。

花弁は、多数の雄蘂と、一本の雌蘂が、着きます。

早い時季に咲くので、別名「ガンジツザクラ」(元日桜)ー旧暦の正月頃に咲く「桜」ーの名前が付いています。

他に「ヒカンザクラ」(緋寒桜)、「ヒザクラ」(緋桜)、「タイワンザクラ」(台湾桜)の別名が付いていますが

一般には、「カンヒザクラ」の名前を使う場合が多いようです。

間違い易い名前の別種「ヒガンザクラ」(彼岸桜)有るので「ヒカンザクラ」(緋寒桜)は、余り使わないようです。

花が散る時、花弁が散るのではなく、萼が着いた状態で落下します。

此の「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」の自然交雑種が、次に挙げる「カワズザクラ」(河津桜」とか

早期に咲く特徴を受け付いているのでしょう。

バラ科、サクラ属(以前スモモ属)、耐寒性落葉高木、学名   Cerasus campanulata=Purunus campanulata

英名 Taiwan cherry

*種名の   Campanulata は、「カンパニュラ」の様に下向きに咲く意味とか*

学名  Campanulata は、「カンパニュラ」の様に花弁を下垂させる意味からとか


因みに下図が、「ヒガンザクラ」<彼岸桜>

 

次は、追加として、「梅」の「寒紅梅」です、「桜」では無いのですが,<寒>が、一緒と言うことで。

<「寒紅梅」>

「寒梅」で早咲き種の「カンコウバイ」(寒紅梅」が例年より早く見頃になりました。

一重の「白梅」の清楚さに比べて、八重なので、チョット “重い” 感じがしますが、妖艶さでは負けないようです。

「ウメ」(梅)は、バラ科、サクラ属、中国原産、耐寒性落葉高木、別名 「カンコウ」(寒紅)

学名   Prunus mume ´Kankou` 

仲間に、「ヤエコウバイ / 八重紅梅」が、有るようですが、区別は、難しくて色の濃淡で見分けるとか

現在は、”花見” と言えば「桜」を鑑賞することですが、平安時代以前には、「梅」を鑑賞する行事だったとか

和歌、俳句等には、沢山詠まれている花です、白い花の「白梅」、「紅梅」の違いは、花色は、勿論

幹の断面が白い場合は、「白梅」、幹の断面が薄い紅色の場合は、「紅梅」とのこと

「白梅」の果実は、食用にしますが、「紅梅」の果実は、小さく苦み酸味が強く食用には不向きです。



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” 早咲きの樹木花” と言えば、「コブシ / 辛夷」の花も咲き始めま した、詳細は、後日に再度、挙げますが

映像が、在りましたので、埋め込みます。


早咲きの「桜」(2)

2023-02-21 | 植物 花

早春の「桜」として「カワズザクラ」も見逃せなく、載せてみました、濃厚な ”桜色” が、特徴です。

「染井吉野」とは、一味違った姿です、春の先取りした気分を味わいます。


最初の早咲き「サクラ」は、「カワズザクラ」河津桜 です、 静岡県の河津川の岸辺で

発見したとのことで、此の名前が、付いた由。

<「カワズザクラ」>

「オオシマザクラ」  Cerasas speciosa  と「カンヒザクラ」  C.campanulata  との自然交雑種で

両者の特徴を備え、大輪で淡い紫紅色の花を咲かせます。

「染井吉野」より早咲きで、開花期間も長い特徴が有ります。

一般の「桜」は、寒い冬には、花粉媒体の昆虫が、少ないので、開花を遅らせるとのことですが

この「河津桜」は、栽培種だけに独侍している侍しているとのこと。

此の時期、河津町では、多くの人々が集い、花見の行事が行われます。

学名   Cerasus lannesiana 'Kawaz-zakura'


他の画像は、gif にしました。

最後に「河津桜」の 映像を添付してみました。


早咲きの「桜」(1)

2023-02-18 | 植物 花

「ソメイヨシノ」<染井吉野>に先駆けて、早咲きの「桜」が、咲き始めました。

中でも「カワズザクラ / 河津桜」が、有名ですが、今日は、他の早咲き「サクラ」として

1回目は、「シナミザクラ」、「ヒマラヤザクラ」を挙げてみました。

 

<「シナミザクラ」支那実桜>

「シナミザクラ」も早咲きの「桜」です、小花で、雄蘂が長いのが特徴です、白色や淡いピンク色が、春を告げます。

葉が、花の咲く前に展開するのも特徴になっています。

果実は、緑、黄、赤色と熟して、「セイヨウミザクラ」の果実の<サクランボ>の様な実を着けます。

果実は、食用になりますが、多少、<サクランボ>より酸味が強い違いが。

2cm位の花径で、5弁花、一重の花で、平開します、樹高は、最大10m位で、低い樹木です。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名    Cerasus psendocerasus  、英名   Chinese  sour cherry 

中国名「桜桃」、別名「トウミザクラ」唐実桜。




<他の画像は、gif   にしました、クリックで拡大表示します>

Photo_4

 

冬咲きの「ヒマラヤザクラ」も咲いていますが、開花期も終りに近づいてきました。

「サクラ」の野生種で、晩秋から冬に懸けて花を咲かせる「ヒマラヤザクラ」を挙げました。

<「ヒマラヤザクラ」>

一重で淡いピンク色の花と、葉先が尖った葉が同時に展開します、花が、葉より先に展開する

「染井吉野」等とは違った性質です、野生美を愛でる「桜」なのです。

日本には、ネパール王室から熱海市に贈られたのが最初とか

原産地がインドやカシミール、ヒマラヤ地方とのことで、耐寒性が有って、冬でも花を咲かせます。

他の冬咲きの「桜」達より一層、野性的で、清楚な感じのする桜です。

花色は、ピンクが種ですが、其のピンク色の濃淡が多彩で充分愉しめます。

バラ科、サクラ属、落葉高木、インド、カシミール、ヒマラヤ地方原産

学名   Prunus cerasoides、英名    Wild Himalayan Cherry



 

花は、中心部分の濃いピンク色が主ですが、其の部分の濃淡が、入り交じって多彩、充分愉しめます。