花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

稔りの季節 № 12 「アロニア」

2024-11-28 | 植物 花

赤や黒色に熟した「アロニア」を2種挙げてみました。

 「アロニア」の種類によって、熟した時の色が違いますが

最初は、赤い実に熟す「アロニア・アルブティフォリア」 Aronia arbutifolia   を挙げてみました。

他に、黒色に熟す「アロニア・メラノカルバ」 Aronia melanocarpa  を挙げます。

初夏の頃、「梨」の花に似た白い花を散房花序に咲かせます。

特に、「アロニア・アルブティフォリア」は、日本の「カマツカ」(鎌柄)に似てるので

「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)、「オータムベリー」等の別名が付いています。

ポリフェノールが、「ブルーベリー」より多く含んでいるとかで、サプリメントとして、最近、人気が有ります。

バラ科、アロニア属、来たアメリカ原産、落葉低木、英名    Chokeberry

 

次は、「アロニア・メラノカルバ」の黒い実です。

<「アロニア・メラノカルバ」>

「アロニア・メラノカルバ」  Aronia melanocarpa   は、黒色に熟します。

両者の交雑種は、「アロニア・プルニフォリア」  Aronia prunifolia   は、暗紫色です。

初夏の頃、「梨」の花に似た白い花を散房花序に咲かせます。

バラ科、アロニア属、北アメリカ原産、落葉低木、英名   Black chokeberry、Aronia

特に、「アロニア・アルブティフォリア」は、日本の「カマツカ」(鎌柄)に似てるので

「セイヨウカマツカ」(西洋鎌柄)、「オータムベリー」等の別名が付いています。

“黒い実のナナカマド” の愛称が




稔りの季節 №11 「コトネアスタ-」

2024-11-26 | 植物 花

紅葉した「南京櫨」の枝に、ミカンを置いたらメジロが飛んできました、美味しそうに食べていました。

今日は「コトネアスター」の実です、”ルビー”  の輝きを放ちます。

<「コトネアスター」>

「コトネアスター」Cotone Hybrids  は、バラ科、コトネアスター属の 総称とのことで、多くの品種が有ります。

一般に、「ベニシタン/紅紫檀」  Cotoneaster horizontalis  を「コトネアスター」と呼ぶ場合が多いようです。

枝が、下垂するもの、立ち上がるもの、匍匐性のもの、常緑、落葉のものと多種に渡ります。

今日は、「ベニシタン」より大きな葉と実を着け、

蔓性の「コトネアスター サリシフォルム ´オータム ファイヤー`」  C.salicifolium cv.´Autum Fire を最初に挙げて

最後に「コトネアスター・ホリゾンタリス」、別名「ベニシタン / 紅紫檀」の画像を載せます。

バラ科、サンザシ(シャリントウ)属、中国、インド、チベット原産、英名  Rockspray cotoneaster

匍匐性のものを “建築家の友人” と呼ぶとか、また、学名の   cotone  は、 「マルメロ」の古いラテン語で

aster  は、何々に似る意味とか、実の形が、「マルメロ」の実と花に似たところが有ります。


下図は、小さな実と葉を着ける「コトネアスター・ホリゾンタリス」 Cotoneaster horizontalis  

別名「ベニシタン紅紫檀」です。


初夏の頃に下図の様な白い小さな花を咲かせます。


稔り の季節 №-10 「オオミサンザシ」

2024-11-23 | 植物 花

今日は、「オオミサンザシ」の実です。

<「オオミサンザシ」(大実山査子)>

「サンザシ」の近縁種に「セイヨウサンザシ」 Crataegus oxyacantha  や

今日、載せる「オオミサンザシ」 C.pinnatifida   等が有ります。

「サンザシ」(山査子)より大きな実(径約5cm)を着けるので此の名前が付いています。

「サンザシ」  Crataegus cuneata   と違い、枝に棘が無いのも特徴の一つです。

実が熟すと、真っ赤な色に変化します、5月頃に白い小さな花を多数咲かせます。

実を乾燥して、生薬(胃腸約)の原料にしたり、果実酒やドライフルーツとしても利用される由

バラ科、サンザシ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産

学名   Crataegus pinnatifida英名    Chinese haw


<他の画像>

下図は、「オオミサンザシ」の実のUPですが、同じバラの実の「ローズヒップ」Rose hip に似ています。

下図は、「オオミサンザシ」と比べて、実も一回り小さい「サンザシ」の実です。

下図は、「オオミサンザシ  /  大実山査子」の花ですが、「ミサンザシ  /  山査子」(下段)も同じ様な花を咲かせます。



稔りの季節 №.9 「フィカス・プミラ」

2024-11-21 | 植物 花

今日は、”冬のイチジク”  「フィカシウ・プミラ」の果実にしました。

<「フィカス・プミラ」>

 ” 這う「イチジク」” 「フィカス・プミラ」果実です、今年もピンク色に熟してきました。

 「イチジク」(無花果)と同じ様に、”花が詰まった袋” の中に花を咲かせるのです、「無花果」の仲間です。

共生昆虫のイチジクコバチに依って受粉、11月から12月頃に実が熟します、食用になるようです。

葉が白い斑入りなどの品種も有り、観葉植物として人気が有ります。

幼葉の頃は、葉が薄く、柔かで波打っていて、円形ですが

段々と、光沢が出て、肉厚で硬く、葉先が尖ってきます、更に、蔓も太く

葉も大きくなり、見違える程の変化をします、蔓性なので、気根で樹木や岩等に這い登ります。

クワ科、フィカス(イチジク)属、常緑生蔓性木本、東南アジア原産、学名  Ficus pumila

英名  Creeping fig、Climung fig、別名「オオイタビ」(大崖石榴)



果実の色が、淡緑から濃い紫色へと変化して、熟します、食べ頃になります。



下図は、 幼葉(左)と大きくなった葉(右)

因みに、「無花果」は、下図の様な形ですね、確かに似てはいます。

「イチジク」を割った様子と似ています、仲間なのが解ります。

 


稔りの季節 № 8 「クサギ」

2024-11-17 | 植物 花

今日は、紺碧や漆黒に熟した「クサギ」の実です、ピンクの萼との対比を愛でます。

<「クサギ」(臭木)>

”臭木” の名前ですが、臭いのは、葉に傷つけた場合で、花は、其の分、甘い良い香りがします。

「香木」では無く、「臭木」の名前の由来のようです。

集散花序に、白く筒部が細く長い花を咲かせます、先端は、5裂して平開します。

緑色の萼が、段々に赤色に変化するのも見物です。

秋に瑠璃色に熟す果実も、赤い萼とのコントラストが美しいものです。

熟す前の実は、黄緑色ですが、熟すと紺碧に変わります。

花や実は、仲間の「ボタンクサギ(牡丹臭木)」や「ゲンペイカズラ(源平葛)」に似ています。

果実は、オクナ科の「ミキーマウスの木」の実にも似ています。

シソ(旧クマツヅラ)科、クサギ属、常緑小高木、日本、朝鮮半島原産、学名    Clerodendrum trichotomum

英名    Harlequin glory bower

 

秋が、深まると、 萼の色と果実の色合いが素晴らしい実になります、ルビーの輝きです。

<他の画像>クリックで拡大します。


夏に咲く花です、良い香りのする白い花です。