花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

稔り の季節 №-10 「オオミサンザシ」

2024-11-23 | 植物 花

今日は、「オオミサンザシ」の実です。

<「オオミサンザシ」(大実山査子)>

「サンザシ」の近縁種に「セイヨウサンザシ」 Crataegus oxyacantha  や

今日、載せる「オオミサンザシ」 C.pinnatifida   等が有ります。

「サンザシ」(山査子)より大きな実(径約5cm)を着けるので此の名前が付いています。

「サンザシ」  Crataegus cuneata   と違い、枝に棘が無いのも特徴の一つです。

実が熟すと、真っ赤な色に変化します、5月頃に白い小さな花を多数咲かせます。

実を乾燥して、生薬(胃腸約)の原料にしたり、果実酒やドライフルーツとしても利用される由

バラ科、サンザシ属、落葉低木、中国、朝鮮半島原産

学名   Crataegus pinnatifida英名    Chinese haw


<他の画像>

下図は、「オオミサンザシ」の実のUPですが、同じバラの実の「ローズヒップ」Rose hip に似ています。

下図は、「オオミサンザシ」と比べて、実も一回り小さい「サンザシ」の実です。

下図は、「オオミサンザシ  /  大実山査子」の花ですが、「ミサンザシ  /  山査子」(下段)も同じ様な花を咲かせます。



稔りの季節 №.9 「フィカス・プミラ」

2024-11-21 | 植物 花

今日は、”冬のイチジク”  「フィカシウ・プミラ」の果実にしました。

<「フィカス・プミラ」>

 ” 這う「イチジク」” 「フィカス・プミラ」果実です、今年もピンク色に熟してきました。

 「イチジク」(無花果)と同じ様に、”花が詰まった袋” の中に花を咲かせるのです、「無花果」の仲間です。

共生昆虫のイチジクコバチに依って受粉、11月から12月頃に実が熟します、食用になるようです。

葉が白い斑入りなどの品種も有り、観葉植物として人気が有ります。

幼葉の頃は、葉が薄く、柔かで波打っていて、円形ですが

段々と、光沢が出て、肉厚で硬く、葉先が尖ってきます、更に、蔓も太く

葉も大きくなり、見違える程の変化をします、蔓性なので、気根で樹木や岩等に這い登ります。

クワ科、フィカス(イチジク)属、常緑生蔓性木本、東南アジア原産、学名  Ficus pumila

英名  Creeping fig、Climung fig、別名「オオイタビ」(大崖石榴)



果実の色が、淡緑から濃い紫色へと変化して、熟します、食べ頃になります。



下図は、 幼葉(左)と大きくなった葉(右)

因みに、「無花果」は、下図の様な形ですね、確かに似てはいます。

「イチジク」を割った様子と似ています、仲間なのが解ります。

 


稔りの季節 № 8 「クサギ」

2024-11-17 | 植物 花

今日は、紺碧や漆黒に熟した「クサギ」の実です、ピンクの萼との対比を愛でます。

<「クサギ」(臭木)>

”臭木” の名前ですが、臭いのは、葉に傷つけた場合で、花は、其の分、甘い良い香りがします。

「香木」では無く、「臭木」の名前の由来のようです。

集散花序に、白く筒部が細く長い花を咲かせます、先端は、5裂して平開します。

緑色の萼が、段々に赤色に変化するのも見物です。

秋に瑠璃色に熟す果実も、赤い萼とのコントラストが美しいものです。

熟す前の実は、黄緑色ですが、熟すと紺碧に変わります。

花や実は、仲間の「ボタンクサギ(牡丹臭木)」や「ゲンペイカズラ(源平葛)」に似ています。

果実は、オクナ科の「ミキーマウスの木」の実にも似ています。

シソ(旧クマツヅラ)科、クサギ属、常緑小高木、日本、朝鮮半島原産、学名    Clerodendrum trichotomum

英名    Harlequin glory bower

 

秋が、深まると、 萼の色と果実の色合いが素晴らしい実になります、ルビーの輝きです。

<他の画像>クリックで拡大します。


夏に咲く花です、良い香りのする白い花です。


稔りの季節ー № 7 「タンキリマメ」

2024-11-15 | 植物 花

今日は、「タンキリ マメ」<痰切豆>の豆果の赤い莢と漆黒の種子です。

<「タンキリマメ /  痰切り豆」>

総状花序を出して、10数個の蝶型の花を咲かせます、花色は、淡い黄色でマメ科特有の形をしています。

葉は、3出複葉で、小葉は、厚みが有ります、葉脈が目立つ葉で、「クズ」(葛)の葉に似ています。

萼には、褐色の毛が生えています。

花が終わると、漆黒の種子が2個入った豆果ができます、鞘には、毛が密生します、赤紫色に熟して裂けますが

種子は、暫く鞘に着いて離れないのも面白いものです。

似たものに、「トキリマメ」(吐切り豆)が、有りますが、葉の形の違いで区別出来ます。

種子に痰を切る薬効が有るのでこの名前が付いたとか

マメ科、タンキリマメ属、蔓性多年草、日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布、学名   Rhynchosia volubilis 

別名「キツネマメ」、「ウイロウマメ」


赤く色着いた鞘の中に2個の種が入っているのが分かります。


下図は、花です、マメ科特有の蝶型の花です。


稔りの季節 № 6 「オキナワスズメウリ」

2024-11-13 | 植物 花

今日の ”稔り” は、「オクナワスズメウリ」の果実です、表面の縞模様が、アクセントを添えます。

<「オキナワスズメウリ /  沖縄雀瓜」>

「ウリ」(瓜)の名前が、”カラスウリ” と ”スズメウリ” なので、サイズの違いからかと思っていましたが

実は、「カラスウリ」(烏瓜)は、烏が好んで食べるから此の名前になったとのこと

同じ様に、「スズメウリ」(雀瓜)は、雀が好んで食べるからとなるのですが

雀は、此の果実を好んで食べることはないので

「スズメウリ」の名前の由来は何でしょうか、矢張りサイズの大小からかと、勝手に判断しておきます。 

「オキナワスズメウリ」が、熟してきました、赤色に白い縦の 斑が、入った小さな「瓜」です。

日本原産の「スズメウリ」雀瓜   Melothria japonica  とは違った華やかさが有ります。

「瓜瓜」は「沖縄雀瓜」より果実は、若干小さく、熟すと白くなり、別種の植物であることが、解ります。

「オキナワスズメウリ」の赤色とは違い、雑草然としていて見栄えは、イマイチです。

唯、「スズメウリ」は、有毒では無いのですが、「オキナワスズメウリ」は、有毒なので食用には不向きです。

大きな葉と、蔓が、広い範囲に絡み登るので、夏の日除けにして、綺麗な果実を鑑賞するにも向いています。

ウリ科、オキナワスズメウリ属、蔓性一年草、学名   Diplocyclos palmatus 

原産地は、沖縄の名前が、付いていますが、沖縄の他にオーストラリア、南アフリカ、インドとのこと

 

熟す前の緑色した表面に白い筋が鮮やかな若い果実です。

赤く熟した実に混じって、未だ緑色の実も混在してますが、収穫します。

蔓や茎を使ってリースを作る予定でしたが ・ ・ ・ 

葉は、落葉して無くなり、茎や蔦は、絡まり着いて、長い儘採集採集は、無理なので、短く切ってしまいました。

下図の様な姿になりましたので、リースの作成は、無理でした。

 

<追加>

「スズメウリ」より大きな「カラスウリ」も載せました。

果実は、熟するに従って、緑色から橙色、赤色と変化します、色の変化を愉しみます。

「ウリ」(瓜)の名前が、”カラスウリ” と ”スズメウリ” なので、サイズの違いからかと思っていましたが

実は、「カラスウリ」(烏瓜)は、烏が好んで食べるから此の名前になったとのこと

同じ様に、「スズメウリ」(雀瓜)は、雀が好んで食べるからとなるのですが

雀は、此の果実を好んで食べることはないようなので

「スズメウリ」の名前の由来は何でしょうか、矢張りサイズの大小からかと、雀は、鴉より小さいですから

表面に若い頃の白い筋が、僅かに残っています。