今日の ”秋の宝石” は、「シロヤマブキ」、「タンキリマメ」の漆黒の実です。
<黒真珠>に喩えた最後の記事です。
最初の “黒真珠” は、「シロヤマブク」(白山吹)の実です、此の実も、真珠とは、言え難いのですが ・ ・ ・
似た花で黄色い五弁や八重の花を咲かせる「ヤマブキ」(山吹) Kerria japonica とは、属が、違う植物です。
花の色は、白で四弁花、「ヤマブキ」より実が着きやすいのか、「ヤマブキ」の実より視る機会が多い様に思います。
もっとも、八重の「ヤマブキ」の雄蕊、雌蕊が花弁に変化して、実を結ばない所為も有るようです。
花弁の枚数4枚と同 じ4個の真っ黒な実を着けます。
バラ科、シロヤマブキ属、耐寒性落葉低木、日本、朝鮮半島、中国に自生、学名 Rhodotypos scandens
花は、白色で4弁花
<「タンキリマメ」>
次は、「タンキリマメ」(痰切豆)の黒い実です、球形でないので、<真珠>とは、言い難いのですが
「タンキリ マメ」(痰切豆)の豆果の赤い莢と漆黒の種子です。
豆果の莢は、緑、黄、赤と変色、秋には、鮮やかな赤紫色に色着きます、混色の莢の色も愉しめます。
鞘が、弾けて黒光りする種子が、現れますが、暫くの間、鞘に付着した儘です。
花は、総状花序を出して、10数個の淡い黄色の蝶型の花を咲かせます。
名前の由来は、豆を食べると、痰を止める効能が有るとの俗説からとのことですが、真偽の程は ・ ・ ・
マメ科、タンキリマメ属、蔓性多年草、学名 Rhynchosia volubilis
種子は、暫く鞘に着いています。
葉は、3出複葉で、小葉は、厚みが有ります、葉脈が目立つ葉で、「クズ」(葛)の葉に似ています。
萼には、褐色の毛が生えています。
似たものに、「トキリマメ」(吐切り豆)が、有りますが、葉の形の違いで区別出来ます。
下図は、淡い黄色でマメ科特有の蝶型の花をしています。
”痰切り” とは、綺麗な命名ではないですが、花、鞘が、結構綺麗なのです。
「痰切豆」の名前の由来は、種子を煎じて飲むと、痰を取り去る薬効が有るからとか
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